第1E0話 数字による印象を一時的に打ち消す方法
十進数で数を表すことに飽きた人は、十六進数を使ってみるのはどうでしょうか。
二十歳というと何だか特別な感じがするので、十六進数で表すと、14歳になり、全然特別な感じがしません。これは十進数でいうところの十四歳ではなくて、イチ、ヨン歳なので、中学二年生という意味でもありません。自分はこの手の変換はあまり得意ではありませんが、今では様々な進数に変換できるツールなどもあるので、よく使う数字を十六進数にした形を覚えておくと、何かのネタとして使えるかもしれません。
十進数に慣れている我々からすると、十だったり、百だったり、千という、所謂ちょうどの数に、ゴールや基準じみた何かを感じますが、それらの数値に至ったからといって、その事象自体は何も特別なものではありません。単純に、一つの数値に至った、または超えたというだけです。これは、デジタル時計を見て、たまたまゾロ目だったからといって、それが特別ではないというのと同じです。ゾロ目であろうと、何であろうと、それは用意された数字の組み合わせの一つです。逆にいえば、ゾロ目でなくても、どんな数字の組み合わせでも特別であり、また同時に特別ではないということです。
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