第396話 機械的なフィードバックには意味がない
最近、コンピューターが人間に近づきつつあるのではなく、人間がコンピューターに近づきつつあるのだ、という話を聞いたが、たしかにそういう面があるように思われる。自分が思いついたのは、フィードバックに関することだが、これについて少し述べたいと思う。
フィードバックとは、物事を終えた際の振り返りのことである。スマートフォンのアプリにも登場する言葉だが、あれは疑問点や改善点を企業側に伝え、回答を得るという機能なので、意味は同じだと思われる。
フィードバックという言葉は、日常的に使われる機会が多くなりつつあるが、とにかくフィードバックをすることが大事なのだというのは、如何なものかと感じる。たとえば、模試を終えたらフィードバックをして、何が上手くいったのか、何が上手くいかなかったのかを分析することが重要である。それをしないと次に同じ失敗をするかもしれないし、今回できなかったことを次にできるようにならない。けれど、そのようなフィードバックそのものが成長に繋がる最大の要因だとはいえない。上記の例でいえば、模試を終えて結果が返ってきたら、必ず何かしらの感情を抱くはずである。その感情こそが、成長に欠かせない何よりの糧だからである。
フィードバックは、それをする必要を感じる、つまり感情を抱いてこそ有効なのであって、ただ機械的にやって意味があるものではない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます