第380話 如雨露で醤油を注ぐ
如雨露で醤油を注ぐのは、カウンターである。
正方形のタイルを床に敷き詰めていくと、必ず余りが生じてしまう。したがって、どこかの温泉タウンみたいに、熱湯地獄風呂に浸かることは不可能になる。そこで、如雨露の出番である。如雨露に醤油を入れて、それを使って揚げ豆腐に味つけをすれば、完璧もパーペキ、この世のものとは思えない一品が出来上がる。
今、私の隣にはトラックボールがついたマウスがあるが、これには難点が一つある。それは、如雨露のように注ぎ口が付いていないことである。それ故に、掃除が大変面倒で煩わしい。掃除をするのはカウンターを決めるための十分条件ではないが、必要条件ではあるので、七分条件とか、三分条件というのとはわけが違う。
例によって、棚から牡丹餅である。
熱くなってきたので、クールビズ期間が始まり、ネクタイを締める必要がなくなったのだが、ついついいつもの癖できっちりと締めてしまう、この尊さ。如雨露を使って頭から冷水をぶっかけてやりたい気分だが、今日のところは勘弁してやろう。
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