第223話 いつものやつ

 寒くなってきたから、そろそろ懐炉化計画を始めようと思う(嘘)。


 ところで、どうして日本人は炬燵に入るのだろう? 入るのではなくて、潜ればより暖かくなるのに、どうして入るところでやめてしまうのか、疑問である。炬燵で寝ると風邪を引くというのもよく分からない。炬燵から出てきたときとの温度差を気にしているのかもしれないが、それなら出なければ良い話である。


 冬が訪れるのは、地球の自軸が約二十三・四度傾いているからだと言われているが、太陽の温度が一時的に低下しているという可能性も、まったく考えられないわけではないはずである。冬の間だけ、太陽は自らのエネルギー消費を抑える。我々と同じように、正月休みが必要というわけである。日本での勤務が終わったら、今度は中国、そしてアメリカと連続出勤しなくてはならない太陽の気持ちも、少しは考えた方が良いだろう。そんなもの、ブラック企業を通り越して、もうダークネス企業と呼んでも差し支えないほどである。


 さて、何の話をしているかというと、実はお雑煮の話をしている。お雑煮には餅を入れる慣習だが、これは、ご飯を入れると猫飯っぽくなってしまい、粗末な感じが正月とミスマッチだから、潰して入れれば問題なかろうという考えに基づいている。

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