第231話 裏は読みたくない

 個人的には、裏を読むことは嫌いである。裏を読むというとよく分からないが、要するに表面に出ているものだけではなく、その裏に隠されたもの、つまり本質を見極めるということになるだろうか。


 現象や事象の裏を読むことは面白いと感じる。というよりも、それらの場合は裏を読まなくてはならない。たとえば、英語を勉強していて、現代の米国ではこういう表現が慣習的に使われるようになったとの記述があったら、ふーんと思うだけでも良いが、どうしてそのような運用が成されるようになったのかを考えるべきである。


 自分が裏を読むのが嫌いだと感じるのは、人間関係の方である。裏を読もうと思えばいくらでも読めるわけで、何でもかんでも裏を読む、つまり疑うようになれば、もう何も信じられなくなる。かといって、何も疑わなければ騙されるかもしれないから、疑いを持たないわけにはいかずと、こんなふうに一種のジレンマのような状態になるから、嫌いだと感じるのだと思われる。


 漫画のカバーの裏(正確には、書籍本体の表紙と背面)には、おまけで漫画やイラストが描かれていることがある。これを見るのは面白いと感じる。

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