第421話 勉強は基本的に燃費が悪い

 ネットサーフィンをしていると、次々と興味を惹かれる対象が見つかるのに、勉強をしていても、そういうことは少ない。これには、やはり脳が使うエネルギーの量が関係していると思われる。前者は大して頭を使っていないのだろう。それに対して、勉強は負荷が大きいから、できるだけ省エネルギーになるようにと意識がはたらく。


 それでも、ときどき、勉強の類でも、次々と興味を惹かれる対象が見つかることがある。自分の場合、それは人と議論をしているときで、話せば話すほど次に考えるべきことが思いつく。一人で勉強する場合は、本を読んで、ふうん、なるほど、と思うところで終わってしまうことが大半だが、誰かと議論をすると、自分では思いつかないようなアイデアを得られることがある。


 自分の周囲にいる学生で、議論をするのが好きだ、という人は少ないような気がする。その反面、ちょっとした時間があると、普段から何かしら話をしているわけだから、何を話しているのだろうと、不思議で仕方がない。たぶん、情報伝達がメインではないのだろう。挨拶か、あるいは、スキンシップに似た何かと捉えるのが良さそうである。

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