第10話 最も効率の良い勉強法

 最も効率の良い勉強法は、ひたすら同じことを繰り返す、という方法である。


 たとえば、幼い頃、どのように箸の持ち方を習得したのか、思い出してみよう。親から一度教えられただけで持てるようになった、という人はいないはずである(いてもおかしくはないが)。一日三食とる中で、毎日繰り返し練習することで、ようやく持てるようになった、という人がほとんどだろう。というわけで、幼いときに、人は「学習とは、何度も繰り返して覚えることだ」というように、学習の仕方を学習した、ということになる。


 勉強もそれと同じで、一度で習得できるということはない(とは言いきれないが)。英単語が覚えられないのであれば、毎日同じ単語を十回口に出すなり書くなりすれば、一週間もすれば覚えられる。それでも覚えられなかったら、別の方法を探せば良い。それくらいの努力(という言い方はあまり好きではないが)もしないで、できないと言うのはおかしいだろう。


 それ以外にも、似ていることと結びつけて覚える、という方法もある。たとえば、社会学の内容と、生物学の内容を結びつけて考えると、同じ構図の中のワードを入れ替えるだけで済むので、覚えなくてはならないことが少なくなる。


 とにかく、楽な勉強法はない。

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