第11話 無価値な思考

 考えなくても良いことを、馬鹿みたいに考えてみる。


 コーヒーメーカーのフィルターに、インスタントコーヒーの粉末を入れて抽出したら、どうなるのだろう? これは、実際にやってみれば分かることだが、怖くて未だにできない。きっと、物凄く味の薄いコーヒーができるか、粉末がすべて溶けて、普通に熱々のインスタントコーヒーができるかのどちらかだろう。おそらく、後者だと思われる。興味がある人はやってみると良い。


 次に、ドリップコーヒーを淹れるときに、豆を一切粉砕しないで、そのままの状態で抽出したら、どんな味になるのだろう? これは、きっと、ただただ薄いコーヒー(と呼べるかすら疑わしい液体)ができるだけだろう。でも、こっちの方はリスクが低いから、試しにやってみることはできる。ただ、高級な豆を買ってきて、それを無駄遣いする覚悟が必要になる。そして、コーヒー豆は貧しい国の人が一生懸命作ってくれていることが多いから、そんなふうに無駄遣いしてはいけない。


 最後に、音楽をシェアできる枝分かれのしたイヤフォンを、いくつも繋いだらどうなるのだろう? まあ、たぶん、その分エネルギーを消費するから、音楽プレーヤーの電池が早くなくなるのでしょう、きっと。

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