第90話 突然出現する英語

 日本で作られた歌には、突然英語が出現するものが多く存在する。さびの重要なところを英語にして、ほかの部分と差別化したり、リズムに合うように言語を変える、という意味合いだと思うが、不思議な表現の仕方だと思う。


 日常生活の会話の中で、一部だけ突然英語にしたら、間違いなく訝しげな目を向けられる。「今日は天気がvery nice」とか、「明日のhomeworkだけど、国語と数学でOKだっけ?」みたいなことを言ったら、変人だと思われるだろう(さらに、英語をしっかり流暢に発音すれば、やばいやつだと思われるに違いない)。


 もし、これと反対の使い方がされたら、日本人は違和感を覚えるだろう。つまり、洋楽の中で、一部だけ日本語の歌詞が登場する、ということである。というわけで、英語圏の人間からしたら、日本の歌を聴いたら、なんとなく変に感じるのではないだろうか。


 歌だけではなく、映画や小説でも、タイトルに英語が使われることがある。こちらは、そんなに変な感じはしないが、なぜ英語にしたのか、と少し気になる。英語を理解するには、一度日本語に変換しなくてはならないから、その時間の差を利用して、インパクトを与えようということだと考えられるが……。

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