第13話 とにかく始める
やりたくないことでも、いざやり始めてみると、意外とすんなりとできることが多い。
たとえば、テストなんかがそうである。誰だって、受けなくて良いのなら、テストなんて受けたくないが(少なくとも、私はそうである)、開始のチャイムが鳴って、ペンを持って紙面に向かえば、脳は自然とその内容に集中するようになる。ほかにも、体育の授業で走ることになって、走りたくない、と思っていても、走り始めてしまえば、身体は自然と走る動作に集中する。
集中力がなくて何もできない、と言う人がいるが、それは、集中力がないのではなく、集中したくない自分がどこかにいるのだろう、と私は考える。集中力があるからできるのではなく、やり始めると集中できるのである。しかし、やる前に「集中しなくては」と考えるほど集中できなくなるから、何かをやり始める前には、脳が(意識的には)何も考えていない状態であるのが望ましい。けれども、今度は、何も考えていない状態になろうとするほど、何かを考えてしまいがちになる。
これを解消するには、どうしたら良いだろう?
解決策の一つは、行動と行動の間を極力なくす、というものだろう。こうすることで、余計なことを考える暇がなくなり、脳や身体が自然と次の行動にシフトできるようになる。
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