第3話 一般的な基準に準拠する必要はない

 人間には、本当に一日三食必要なのか、甚だ疑問だ、と思う。そして、その三食のタイミングが、朝、昼、晩、でなくてはならない理由も分からない。その方が健康的だから、みたいな説明が成されているが、本当なのか、と疑ってしまう。


 もちろん、一般的にそういった認識が広がっている、ということは、何らかの根拠があるのだろう。けれど、それは、一日三食、朝、昼、晩だと、健康的になれる可能性が高い、というだけで、人によっては、そうでない場合もあるのではないか、と思う。つまり、一日三食というのは、言ってみれば一種のデフォルトみたいなもので、個人でカスタマイズすることで、より健康的になれるのではないか、と考える。


 これは、睡眠にも同じことがいえる。一般的に、七時間以上は眠りましょう、ということになっているが、五時間でも大丈夫な人や、十時間眠らないと活動できない、という人がいてもおかしくはない。そういう人は、そうすれば良いだけだから、七時間、という数字を気にする必要はない。


 しかし、社会というものは、一般、という基準をもとに回っているから、ある程度は、他人と合わせなくてはならないところもある。

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