　取捨選択する際には、思い切りが必要だと思う。たとえば、新しく趣味を始めたいと思って、何をするか迷ったら、自分が一番やりたいと感じるもの以外、切り捨ててしまうくらいの思い切りが必要である。自分が一番やりたいことを見極めるのは以外と簡単で、やりたくないことを終えたときに、真っ先に頭に浮かんだことがそれである。判断基準を下げれば下げるほど、色々なものを許容しなくてはならなくなるのだが、残念なことに、現実的にはやりたいことをやれる時間は限られているので、本当にやりたいこと以外のことに時間を費やすと、本当にやりたいことができなくなるというジレンマに陥る。

　しかしながら、ほかのこともするために時間を作る方法が、まったくないわけではない。それは、本来削ることのできないことを削って、時間を作るという方法である。睡眠や食事は生活を成り立たせるために欠かせないものだが、それらに当てる時間を削ってほかに当てるというのがそれに当たる。