第495話 体感的な安定性
人前で戸惑いを見せることなく話せる人を見ると、ああ、凄いな、と感心します。練習不足というのもありますが、自分はそういうことをやる勇気がないので、純粋に尊敬に値すると感じるのです。
何かを自信を持ってできるというのは、体感的な安定性があるからこそではないかと思います。自分も昔はスポーツをやっていたので、特定の技能を身につけるためには何度も練習して、そして、最初は考えながらやっていたことが、いつの間にか身体が独りでに動いてくれるようになるわけですが、そういう状態になる必要があるということは分かります。
人前で流暢に話せる人を見ていると、色々と身振り手振りを駆使していることが分かります。直立不動の姿勢で口だけ動かしているのではない。きっと、そうした動きがその人のその人らしい話し方を実現させているのでしょう。考えて動かしているのではなく、考えなくても独りでに動いている。動くのは身体なので、こういう面から、体感的な安定性が重要であるといえると思うのです。
ただし、体感的な安定性そのものを得ることを目的にはできなさそうです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます