独り法師ロジック

羽上帆樽

第1話 論理「的」な説明

 というわけで(どういうわけかはさておき)、とりあえず、毎日、適当なことを呟いてみよう、と思う。適当とは、本当は、最もその状況にフィットしている、という意味だが、現代では別の意味で使われることが多い。好い加減、というのがそれに当たるが、好い加減に書いていれば、それが自分のスタイルになって、最もその状況にフィットするようになるだろう、と考えた。


 理論は、言葉だから、それっぽく見せることが可能である。つまり、論理的ではなくても、なんとなく相手に伝われば良い、と私は考えている。論理的に書いてあるのに、何を言いたいのか全然伝わらない文章よりも、あまり論理的ではなくても、なんとなく伝わる文章の方が、存在価値は高いだろう(論理的な文章なのに、全然伝わらない、ということはほとんどないが……)。


 そもそも、人間の頭は、論理的な順番で物事を思いつかない。論理的な順番ではないから、こうして、わざわざ、文章という、酷く論理的なものに変えて自分の思考を伝えなくてはならない。この作業が、とにかく面倒臭い。それは、つまり、他人とのコミュニケーションは、もともと面倒臭いものだ、と言っているのに等しい。


 そして、事実として、その通りである。

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