第259話 対立は当たり前

 自分の意見や考えは、肯定されることよりも否定されることの方が多いと感じるが、如何だろうか。


 生まれも育ちも異なれば、考え方も異なるが故に対立するのが当たり前である。逆に、意見がぴったりと一致してしまった場合は、注意した方が良いだろう。それは自分か相手のどちらかが相手の話をきちんと聞いていないか、そうでなければほかに何か企んでいる証拠である(と言い切るのは尚早だが)。


 考えや意見が否定されたからといって、自分の存在そのものが否定されたわけではない。むしろ、それらは否定されてこそ意味を持つといえる。もしすべてを肯定されてしまったら、もうそれ以上何も考える必要がなくなるわけで、成長できる機会は永遠に訪れないことになる。否定されて初めて、自分の考えの浅はかさに気づくことができ、そこで今度は相手の考えを聞いて、二人で共通の見解を持つようになるのである。


 海外の人々は、議論をする際には感情を高ぶらせて思い切り意見をぶつけ合うらしい。そういうところは、自分も含めて日本人も見習った方が良いと思う。

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