第354話 何の話?

 沢山勉強すれば、当然それだけのことは身につく。では、沢山勉強するの、沢山とは、どれくらいの量、または時間のことを指すのだろうか。


 考えれば分かることだが、ここに具体的な指標は存在しない。仮に一日に十時間として、一ヶ月の合計が三百時間に到達すると、沢山勉強したことになるとした場合、二百九十九時間ではそれに該当しないことになる。けれども、三百時間と二百九十九時間では、数字のうえでは差はあれど、実質的にはほとんど差はない。なので、二百九十九時間でも、沢山勉強したことにはなる。


 また、前提を覆すようなことになるが、沢山勉強したとしても、それが身につかなければ意味がない。つまり、過程も大事だが、結果も大事だということになる。したがって、量または時間が最重要ではないことが分かる。重要なのは結果であって、費やすリソースではない。もちろん過程も大事だが、重要度は(一般的には)結果の次と言わざるをえない。


 ただ、予め、どれくらいの量や時間を費やすのかを考えることは、大事である。最初に量や時間を決めておかないと、却って効率が悪くなる。

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