第44話 こうしようかなと思ったら

 こうしようかな、と考えた瞬間には、もうその先の未来が決まっていることが多い。こうしようかな、と考えても実際に行動しないのは、多くの場合、行動するだけの勇気が足りないからである。こうしようかな、と考えたすぐあとに、それができない理由を探し、なんとかしないで済むようにしよう、と考えてしまう。つまり、行動できないのは自分に原因があるのではなく、環境に原因があると思い込もうとする。これは現実を見ない考え方だから、はっきりいってあまり良くない。


 これを解消するには、こうしようかな、と考えたその瞬間に、実際に行動すれば良い。できない理由を探す時間を作らないということである。諺に「思い至ったが吉日」というものがあるが、まさにその通りで、思いついた瞬間に行動するのがベストである。


 とはいっても、こうしようかな、と考えたときにすぐに行動に移せない場合も多い(公共の場で自由が利かないなど)。そういうときは、いっそのことタイミングが悪かったと割り切って、もう行動しない、と決めてしまうのも良いと思う。それくらいの柔軟性があるとある程度は自分に優しくできるし、その分相手にも優しくできる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る