第162話 手軽に遊べるものが好まれる原因

 最近の傾向として、どんなものでも、手軽に遊べるものが好まれるように見受けられる。そういう印象を受けるものの例として、スマートフォン用のゲームアプリが挙げられるが、ほかにも、ライトノベルだったり、ときには語学関係の試験など、その範囲は多岐に渡る。


 手軽に遊べるものが好まれるということは、遊び以外の領域が、すでに手軽にはできない状態になっているということでもある。手軽に遊べると聞いて、時間がかかるものを想像する人はいない。空いた時間に、少し遊んだだけで、それで満足できる、というのがそういう商品が目指しているコンセプトだと考えられるが、それはつまり、ほかのことに手一杯で、遊びに時間を費やしている暇がない、ということの裏返しでもある。その原因の大半が、おそらく仕事なのだろう。


 本来なら、やりたくもない仕事よりも、やりたい遊びに時間を費やすべきだが、現状ではそれは厳しいらしい。しかしながら、どれほど忙しくても、遊ぶ時間を作り出す方法は、いくらでもあるように思える。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る