第200話 反証を探す努力を
間違いがないかを確かめるときには、正しい証拠を探すのではなく、間違えている証拠を探すつもりで確かめると良いらしい。
確証バイアスと呼ばれるものだが、人間は、瞬間的に何かを閃いたあとで、それを論理的な思考によって真偽を確かめようとするときに、ついついそれが正しいものだと思い込んで考えてしまう。たとえば、テストで一通り解答を書ききることができたら、それをもう一度見直すわけだが、このときに、「これで本当に正しいか」を確かめてしまう、ということである。本当に間違いを見つけたいのであれば、「もしかすると間違えているのではないか」という姿勢で自分の解答を見直さなくてはならない。確証を探すのではなく、あえて反証を探すというわけである。
自分の非や間違えを探すのはあまり良い気持ちのすることではないが、一番大きな失敗を防ぐためには、この方法を用いるしかないと思う。人間の目は、見ているようで見ていないと言われることがあるが、まさにその通りで、自分が見たものが本当に正しいことは、もしかすると、そうでない場合よりも少ないかもしれない。
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