第121話 ストーリーの構成について
ストーリーを作る場合、どのように見せるかによって、受ける印象が大分変わる。
ほとんどの創作物では、ストーリーが一本線の形状になっていて、それは実際に実線である。つまり、途中で途切れることなく話が進んでいき、そのままエンディングに至る。この場合、ストーリーを途中で切らないこと、そして、流れを一定に保つことが、違和感を覚えさせない大きなポイントになる。
一方で、断片的に物語が進行していくことで、受け手の脳内に勝手にストーリーを形成させる、という手法もある。こちらの場合では、ストーリーが一本線になっておらず、線はあるが、それは実線ではなく破線で、その上にいくつかの点が散りばめられている。この場合は、語る部分とそうでない部分の見極めが、主に重要なポイントになる。こちらが伝えたいことは確実に伝えるべきなので、そこを点としてとるのは良いとして、説明のしづらいところは、あえて語らないようにする。こうすることで、上手くいけば、直線的に語るよりもストーリーの密度が上がる場合がある。
どちらが面白くて、どちらが面白くないか、また、どちらが作るのが楽で、どちらが大変か、という問題ではない。作り手の力量にすべてかかっている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます