第350話 意味のある・なしは関係ない?

 意味がない、もしくは分からないのに、なぜか納得できるものがある。


 今はほとんど小説を読んでいないが、読んでいた当時はそう感じることが多々あった。特に顕著なのは物語の一番最後に書かれている言葉で、どういう意味か分からないのに、なんとなく綺麗だなと感じることがある。


 アニメはゼロから世界を作っていく媒体なので、カットやシーンを一つ一つ考えなくてはならない。つまり、一つ一つのカットやシーンに意味が込められている場合があり、そう考えると、アニメはただの連続した映像ではないことになる。けれども、普段は一つの映像として鑑賞しているわけで、一つ一つのカットやシーンに隠された意味を読み解けなくても、そこから何かを感じることはできる。


 これをさらに発展させると、本当は意味なんてなくても、それっぽく見せれば、受け手側は納得してくれる、という方法を思いつく。意味があってもなくても、普通に眺めている分には感じられるものに変わりはないからである。それでは詐欺だと言う人もいるかもしれないが、自分はそうは思わない。最終的には面白ければ何でも良いはずだからである。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る