第264話 話すように書く
文章は話すように書けと言われるので、そういうつもりで書いてみようと思う。
私さあ、本来そういう言い方をしないものを、あえてそういう言い方をするのって、面白いと思うんだよね。え、どういう意味かって? だからさあ、つまりね、そう、たとえば、距離ってあるじゃん? あれってさ、長さがあって初めて距離になるじゃん? でもさ、たとえば、射撃とか砲撃とかで、距離がまったくないことを、「ゼロ距離」って表現するわけ。どう? こういうの、面白いでしょう? ほかにもさ、とあるゲームで連鎖っていう要素があるんだけど、実質連鎖になっていなくても、「一連鎖」とか呼んだりするわけ。ね? 凄いでしょう、本当に。本当はそんな言い方はしないはずなのにさあ、ほかの数字の場合と統一感を持たせるために、あえてそういう言い方をするんだよね……。
あとさ、本来そういう言い方をしないものといえばさ、和製英語を何でもかんでも英語の言い方に直すのって、面白いと思うんだよね。たとえばさ、日本人はノートって言うじゃん? でも、これをあえて「ノートブック」て呼ぶわけ。先生が教壇に立って、「では、明日までにnotebook(発音良く)を提出して下さい」って言うみたいな……。……いやあ、面白いわあ。
……たしかに、書くのは楽だった(良い文章になったかどうかは不明)。
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