第七章について考える

21/09/11 第七章のことを考える。

 今、絶賛第七章のネタ探し中。


 今、Twitterの海を泳いでて、目についた記事や、ふと思いついたことをメモがわりに記載するよ。

 支離滅裂になるけどゴメンね。


 ネタ:

「50過ぎたら透明人間」現象

 歳を取った女性は見向きもされなくなる事。

 年齢相応の姿の人は無視され、90歳のモデルや、歳のわりには若く見えるという人しか注目されない、というもの


 何を思ったか:

 記事には『店員に声かけても無視される』、『美しく着飾っても誰も見ない』、とあった。

 つまり、年齢相応の中年女性は空気化しているという事か?

 記事の元ネタさんは美女で、注目される事が好きで、ある日そうならなくなったから嘆いていたのか?

 いや、それだけだと『透明人間』という表現はしない気がする。

 何か、言葉では表現しきれない、『存在の否定』という感覚を他人から感じ取っているのでは?

 他の意見も見たい


 ネタ:ふと、第五章で夫がコメント欄でボコボコに言われていた事を思い出した


 何を思ったか:

 小説に書かれていない事を『何もしていない』と判断する人が多かった。

 むしろ、それは自然。

 でも、自分から見えないとしても、そこには存在していない・何もしていないという事ではない。

 特に一人称小説では、当たり前に発生する現象。主人公は神視点で物事を見ているわけではないから。


『ミステリーと言う勿れ』にも、そんなキャラが出てきた。自分の視界から消えた物は、存在しないと考える人。


 ここから発展。

 子育てをする妻、帰宅後片付けられていない部屋を見て『何もしていない』と判断する夫は、つまりそういう心理状態なのか?

 部屋は綺麗な状態を維持する努力をしなければ汚れるものだけれど、それが『見えない』から意識できない?

 その家庭では、きっと子供が生まれる前は、夫が出勤前と出勤後、家はとても綺麗だったのかな? だから妻が『片付けて掃除している』と知らないのか?


『見えない物は存在しない』『見てないものはしてない』と判断する人に、物事はそうではない、というエピソードを見せる?

 努力は人に見せるべきではないという価値観が日本にはある。

 不言実行、という言葉に近いニュアンスを感じるが、これは意味が違う。こっちはブチブチ文句言う前にやれ、という事。


 発展:

 人間は、見たいものしか見えない、意識した物しか見えない

 透明人間のネタに繋がる。

 つまり、中年女性を無視する人々は、意識していない、という事だ。

 何故そうなるのだろうか?

 逆に中年男性は目立つ気がする。こっちが不快になる事をする人間がその年齢帯に多いから、苦手意識で警戒するからか?

 迷惑な中年女性もニュースに出る事はあるが、男性のそれと比較すると桁が違う。

 何故だ? 中年女性は不快な事をしないから? いや、そんなワケはない。不快な人は年齢性別関係なく一定割合存在する。

 なぜだろう?

 中年男性の方が、人の目がある場所にいる事が多いから?

 女性は家庭周辺にいる事が多いから、他人の目に触れにくい?


 いや、なんか、こう、心理的な何か原因や理由がありそう。

 例えば。中年男性は、空気扱いされたら怒る人が多いイメージ。無視するな、と。

 中年女性は? どうだろう。私自身あまり意識をしてなかったから──なるほど、これが『透明人間』の理由か。

 意識してない。

 意識するタイミングがない。

 中年女性と接点もない。

 美人な人、目立つ人以外は視界に入らない。

 つまり、そう言うことか。


 なるほど。


 ……ごんぎつねパターンか。面白いな。

 前は水戸黄門タイプだった。

 ごんぎつねも王道パターンだ。

 やっぱ温故知新なのだろうな。

 残る話には普遍的に人に刺さる、何かがあるんだろう。


 さて。

 他にも考えたい事がある。

 跡継ぎ問題。

 コレは当人同士が納得してたとしても、周りがホントワーワーギャーギャー煩い問題だ。


 それは、いつか出したいと思ってた。

 問題は、夫の身の振り方。

 ツァニスさん、努力の甲斐があって読者さんに見直され、かなり愛されるキャラになりました。

 なので、彼がここでやらかすと、非難轟々だろう。うん、そんな気がする。


 ただ、彼にも葛藤は勿論あり、彼には主人公に見えない風当たりもある。

 もともと、彼は大きな声に流されやすい。その性質がそんな簡単には変わらない。

 特に、主人公がそばにいない時なんかは、流されてしまう事もあるんじゃないかなぁ。


 ぶっちゃけ、強い人間が多いこの作品の中で、夫が一番人間臭い。人間の持つ愚かさを体現してる。

 獅子伯なんかは、非の打ちどころがなくて完全に『ファンタジー』の住人だ。主人公もね。


 非難されるだろうなぁ。見損なったと、言われそう。可哀想。彼をヴィランとして描いたのは第一章だけだから。ベジータやピッコロさんタイプ。かつての敵、でも今は味方。

 私自身に愛着があるから、非難される彼を書くのはツライなぁ。


 でも私は、可愛い子には旅をさせた上で千尋の谷に突き落とすタイプ。

 ちゃんと最後に報われるようにはするけどね。

 ただし、大団円よりベターエンド。


 ふむ。


 あと気になるのは、すっかりご無沙汰『乙女ゲームの世界』設定。

 乙女ゲームに関わりのある何かを、また一発出したい。

 何度か出したいと試行錯誤してみたんだけど、何も思いつかないんだよなぁ。


 ……偏見に塗れた事を言うけど、乙女ゲームの世界って、微妙な設定が多いな、と思う。

 ユーザー側は、落とすキャラを選んでるんだけど、ゲーム中では、選ばれてハッピーエンドだ。いや、それだけじゃないのか。

 選ばれた上で? 後半? キャラルートで? 何か大きな問題を解決し、場合によっては世界を救い、エンド、か。

 ゲーム世界って問題の規模がでけェ。

 村の馬を攫ってっちゃう狼を退けつつ、でも狼の個体の数の維持の工夫もするっていうゲーム、ないよね。ないか。当たり前か。

 ああ、またRPGのゲームだと、その悪さをするボス狼を駆逐してイベント終了、か。


 で、ボス狼がいなくなった事で山が荒れて、人里にも甚大な影響を及ぼして村が滅びる、と言うところまでは描かないよね。当たり前だけど。

 これがRPGゲームならなぁ、そういうメタ目線で色んな話を考えられるのにィ。


 たとえば。

 村人の話しか聞かなかった時は、普通にボス狼退治してイベントが終わり、時間が経って村に再度訪れると、村が滅びてる、ボス狼を退治してしまった影響で。

 なのでリープしたり死に戻ったりして、今度は村人だけじゃなく、周辺も入念に調査した事により、村が滅びた原因の裏ボス熊を見つけて退治し、ボス狼も退治してイベント終了。

 で、時間が経ってまた村に行くと、また村が滅びてる。今度は、熊と狼がいなくなったせいで鹿にやられて、村人は村を放棄して出て行ってしまっていた。

 なのでまたリープして、今度は、村に動物たちが近寄れないような工夫を凝らす事によって、棲み分けを行う事をする。やっとハッピーエンド、的な、ね。


 そんな胸糞ゲーム、誰が作るんだよ。私だよ。

 作ってみようかな。レベリングナシの、そういうゲームを。

 レベリングナシなら、ある程度作るの楽そう。比較論だけどね。


 話が逸れたァ!!


 乙女ゲームについて、まぁ詳しくはあんまり分かってないから偏見なんだけど。

 まず大前提で、ゲームの世界中ではイケメン高スペ男子に選ばれる事を目指すよね。

 ゲーム内では『自分で選ぶ』という行動を取ってるワケではなく、目的の人間に選ばれるための選択肢を選んでいるに過ぎない。

 ゲームの主人公自身が『この人が好きだからこの人を落とす為にアレをするぞ、コレをするぞ』とは言わない。ユーザーは思ってるだろうけど。


 理由はなんとなく分かる。

 下心満載で行動する姿を見せられるのは、なんか良い気分がしないんだよね。主人公はキラキラ綺麗でいて欲しいんだよ。

 でも、私は下心自体は否定する気はなくて、むしろ、その下心が人の活力には必要なんだろうな、と。

 綺麗事だけで動く事なんて、無理なんだよ。

 人間には欲望があるからね。


 私は、この作品の主人公を『選ばれる人間』にしたくない。

『自分の希望は自分で選び取る』作品にしたい。

 これ、概念としては素敵でカッコいいけど、いざその姿を目の前で見せられると、傍若無人で我儘に見えてしまう事もある。

 反射的に反感を抱かれやすい。


 さて、その塩梅をどうしたもんか。


 難しい問題だなぁ……

 次のエピソードでも、ひたすら悶々と考えていくよ。


 それではまた。

 次回!!

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