21/12/06〜8 八章について考える⑦
男装バレした時の、夫の反応。
実は、全然考えなかった。
そのバレた状況にもよるとは思うけれど。
うーん。
どう考えるかなぁ。
男装バレ、というより、自分が追い求めていた憧れの人が、実は妻でした。
最初は、信じられなくてショックだな。まずは、ショック。
ショックの内容も、その事に一年以上気づかなかった事についてって感じかな。
そして、嘘をつかれていた事実。
何度も言うチャンスがあったのに言わなかったという事。
自分は最大限の努力をして相手に譲歩していたのに、欺かれてた。
うーん、ショックやろな。
でも、後から冷静になった時に気づくんだよ。
あれ? つまり、俺は、結婚前から妻に恋焦がれていただけだった? って事に。
いやぁ、でも心中複雑やろな。
セルギオスに対しては『漢に惚れた』状態なんだよね。男として尊敬して憧れていたの。
つまり、自分が居もしない男に憧れてたって、やっぱりショック受けそうだなぁ。
いや、そこからやっぱり気づくのか。
存在しない男を憧れてたんじゃなく、昔からセレーネという人物に憧れていたんだって。
そして。
第一章でアティを助けてくれた事、第三章で自分を助けてくれた事、それは主人公が陰ながら行っていたって事を知るんだよね。自分が彼女の行動を制限していたから、彼女は陰ながら動くしかできなかったんだって。
自分がまだ、主人公を『セルギオスの付属品』としか見ていなかった間から、主人公が自分たちのために動いてくれていた事を思い知る。(※実際には全部アティのためだけど
離婚してなかったら、絶対離婚したくなくなるわ。手放したら、アティには関わるだろうけれど、どっかいっちゃうのは目に見えてるもん。
離婚してたら、速攻でプロポーズし直しそうだな。
うーーーーーん。
後者の方が面白い。作品として。
そして、右往左往して欲しい主人公に。
あー。
でもその流れにすると、獅子伯との関係は完全に終わるわァ。
男装バレやめるかァ?
うん、やめてもいい。別にそこにこだわりはない。私はね。
あ。
でも、読者に『今の、バレたんじゃね?』と思わせるのはアリかもな。
うーーーーん。
今まで色々考えてきたけど、八章のオチに繋がるネタは出てきてないんだよなぁ。
うーーーーーん。
そういえば、ミッションインポッシブルって、トムクルーズのカッコよさを見せるアクションを中心に構成し、間はそのカッコよさシーンに行くために説得力を生むための繋ぎエピなんだよね。
その方向に出来ないかな?
章の山場となる『カッコいいシーン』をまず考えて、そこに繋がるための理由を考えていく。
その方がスンナリ構成出来そうなんだよなぁ。
じゃあ、その『カッコいいシーン』を考えてみようか。
やっぱ、男装しての大立ち回りだよね。
ただ、いつも同じじゃツマンナイ。
例えばスパイコメディ的に、子供たちに心配かけまいと戦ってるのを隠しながら、とかね。
あー、でも、それはオオトリではないな。合間合間のコメディ部分だ。
見えてる地雷はアティ母親族。
そいつらへザマァする事が今回のラストイベントだな。そこへ繋がるようにすれば良い。
どんなザマァをするのか?
口ばっかで理想論を振り翳し、継親である主人公を傷つける一見正論実は根拠ない言葉を叩きつけていたヤツは、どうすればザマァできる?
思いつくザマァ方法考えるかな。
・アティに『おかあさまをいじめないで!』と言わせる
→うーん。ザマァする場に子供を居させたくないなぁ。
・『育てているのは私です。アティの事を知らないクセに余計な口出しすんな』
→正論なんだけど、イマイチザマァには弱いなぁ。
・何かご意見があるなら、まずは行動なさって。本物の愛とやらを見せてください。
→効くか?
・私の愛情が偽物だと断罪してらしたけれど、どうやって本物と偽物を区別なさるの? 血の繋がり? 血が繋がっていれば自動的に本物の愛になるとでも?
・では貴方がたは、言葉以外で何を子供達にしてくださいました?
うーーーーん。
主人公の言葉だけじゃ弱いな。
マギーやサミュエルの援護射撃も欲しいね。
ああ、あと主人公が子供たちみんなと遊んでる姿を見た時に、親族が『アティを蔑ろにしてる』と言う。
ソレに対しての主人公の台詞は
『私はアティに、人によって態度を変える姿を見せたくないのです。アティと二人きりの時はアティを特別扱いしています』
だな。
これは恐らく、主人公母がそうなんだよ。主人公母は兄弟姉妹同じ態度をとっていた。年齢による分別の差で、ダメなことはダメと言ってただろうけれど。
祖父はゴリゴリ男の子だけを特別扱いしてたけれどね。
主人公はそれが嫌だったから、自分は子供に対して公平に満遍なく全員に愛をぶっかけたいの。勿論、知らない子に対して同じにはしないけれどね。
でも、できるだけ公平にしたい、今まで散々差別されてきた自分の希望なんだろう。
ああ、だから。
『私はメリハリをつけているだけです。断言できます。私の中でアティは特別中の特別です。
しかし、本物の愛とは、いつ何時もその子を
私はアティと二人きりの時は特別扱いしています。しかし、その場にアティ以外の子供たちがいる状況において、アティだけ
大切なのは、集団という社会においては自分とソレ以外がいて、自分はその社会を構成する一人であり、互いを尊重する事を教える事ではないですか?
そして、その中でもアティ自身にもちゃんと価値があるのだと、言葉以外でも伝える事が愛なのだと私は思います』
って感じか。
ザマァはそれだな。
モンスターペアレントの一部には、「ウチの子を特別扱いしろ」と暗に親もいるらしい。何故って、自分にとって子供は特別だから。
確かにそれは間違ってないよ。特別だろうよ。
でも、集団の中に入った時その集団を統括する人にとっては、その子は特別じゃないんだよ。複数人いる子供のウチに一人だ。
むしろ、集団を統括する人が特定の一人を
ただし。注意が必要なのは、例えば何か人と同じ速度で同じ事ができない子がいるとする。その子が他の子と同じように楽しみ学べる状況を作る事は、
むしろ、集団がいる中で、その子だけが楽しめない状況だったとしたら、その子が不利じゃん。楽しむ権利を行使できてないんだから。
ただ、確かに労力はかかる。平均値に合わせて準備した方が楽。でも、それでふるい落とされる子たちについて責任があるのであれば、出来る範囲の労力はかけてあげたいじゃん。
主人公は、アティと二人の時はデロデロに特別扱いしてる。
でも、その場にエリックやニコラ、ゼノやイリアスがいる時は、満遍なく目を配ってる。時と場合、状況に応じて、アティに伝えるべき事が違うから態度を変えているだけ。
アティと二人きりの時は、好き好きオーラ全開でしょう。アティが特別、アティ可愛い、アティ最高って都度都度伝えてる。
子供たちがいる場では、仲良くみんなでお互い気を使って遊びましょう、という事を伝えている。
そして、アティはその事を既に理解してる。
アティは主人公の愛を疑わない。疑う余地がないから。
そして、傍にいてヨシヨシしてくれるだけが愛じゃないんだって事も、無意識に理解してる。離れてても、主人公の愛が減らない事・なくならない事を分かってる。安心して戻れる場所であってくれる事も疑ってない。
だから外にも行きたがるし、色々やりたがる。主人公がいない場所でも遊べる。
そういう事。
ヨシ。
そのザマァの為のお膳立てだな。
なんだろう?
最後、アティ母親族が主人公を責め立てるんだな。アティを大切に出来ない女に母の資格はないって。
それを言わせる為には、外から見て主人公がアティを優先させなかった事があるって事を見せる必要があるな。
勿論、本質アティを蔑ろにしたワケじゃないんだけど、外から見るとそう見える事。
それって何だろう?
怪我させるか、アティに。
もう!
アティに被害ばっかり!!
でも、何か行動した結果なので、命に関わる怪我じゃなければ無問題!!
傷はアクティブの証拠だよ!!
じゃあ、どんな怪我をさせるか。
そうだな。
例えば、子供たちみんなが遊んでる時。
例えばベルナが危ない目に遭いそうになって、そっちに気を取られた瞬間怪我しちゃうの。
どんな状況でのどんな怪我か、だね。
火傷、とか?
あー。なんかシーン浮かんだァー。
顔に軽く火傷を負っちゃうの。
そらで主人公ガンガンに責められる。
主人公も気落ちする。
ガンガンに責められる主人公は、『これで許して頂けますか?』って、自分の顔にナイフとか火かき棒みたいので傷をつけようとして、咄嗟にその場の人に止められるの。
勿論、責めた相手もその場は治る。『そ……そんな事をしても許されるはずもないぞ』とか、捨て台詞吐いて。
んで、そのアティの顔の火傷について、親族はネチネチ言い続けるの。
そしたら、それを聞いたエリックは『ヤケドがあってもアティはアティだぞ?』と、すっごく不思議そうな顔すんの。
『しかし、将来の公爵夫人の顔に傷など』と親族が言い募ろうとしたら、エリックはアティの火傷の傷の上からチューってキスすんの。
『これでもうキズは大丈夫だぞ!!』って言うの。あ、コレ、きっと章の序盤で主人公がエリックにやってあげたんだな。ソレを真似したんだ。
エリックに『もういたくないだろ?!』って言われて、アティは『まだいたいよ』と塩対応。
ガックリするエリックに『でもうれしい。ありがとうエリック』ってお礼言うの。
ドヤァァァァ!!!
見たくね?! 私は見たいね!!!
いい感じでエピソードが積み上がってきたね。
あともう少しだ。
急がないと間に合わなくなる!!
次だよ!
次が重要だ!!
このエピソードはここまでね!
それでは次回!!!
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