21/12/09〜12 八章について考える⑧

 もうホント時間が取れない。

 エネルギーは全て仕事で使い果たし、夜は抜け殻になってるよ。

 どうしよう! 早くしないと間に合わないのにっ!!


 さて。

 アティ母親族が主人公を責め立てて、毅然と言い返す場面はなんとなーく浮かんだ。

 ちなにみ、それを考えている時、ツァニスの逆鱗に触れるなって、後から見返して思った。

 だって、ツァニスは引き留めたいんだもん。死に物狂いで。なのに主人公を責め立てたらそりゃ怒るわ。「母として充分過ぎるわボケ!」とキレそう。


 それはいいとして。

 他の方ね。

 どうやって、敵伯爵との繋がりを炙り出すのか、そして、今回の章でその敵とどんなバトルを繰り広げるのか、だよ。


 そうだなぁ。

 そういえば、アティが火傷をするっていう事について考えていたけれど、それも事故に見せかけられた物だとしようかね。

 ツァニスに対する牽制。子供と妻を傷つけられたくなきゃ下手な事をするな、とね。


 そういえば、一つ思いついて、まだ全然深く考えていない事があるんだよね。

 裏切者がいるって事について。

 勿論、当初集まるメンバーの中には敵伯爵家の息のかかったものがいるんだけれど。

 元からいるメンバーの中で、裏切者を出したら面白いかなって思った。

 それはね。

 アティの護衛、ルーカスくんだよ。

 彼は男爵家三男。立場劇弱。もし出身がカラマンリスだとすると(たぶんそう)、敵伯爵家の圧力に屈するしかないんだよね。

 あんまり深く考えなかったのは、もしそれでルーカスが裏切者だとして、彼はきっと最後の最後には言う事を聞く事を嫌がるだろう、でも、裏切者として動いた事実は消えない。

 そうなった時、主人公やツァニスはルーカスを切り捨てずにいられるだろうか?

 そうふと思って、考えるのヤメたんだよね。考えるの面倒──大変だなって思って。


 でもぉ。実はいました身内に裏切者がっていうのが面白いんだよねぇ!!


 最後の最後、焦れた敵がルーカスに向かってアティを害せ! と命令されたとして。ルーカスは出来ないの。出来るワケもない。家族がどうなってもいいのか! と言われても、彼は行動できなくなってしまう。

 そんな彼に、セレーネ(というか男装したセルギオス)は「それでいい」って声をかけそう。

 セレーネとしたら、そうやって大切な物が沢山あって、それをちゃんと悩んで考える人はアティにも良い影響を与えるって考える。彼が結局、土壇場になってもアティを裏切れない時点で、彼は護衛としては良い人間だって思えるから。

「お前はまだ二度目の失敗を犯していない!」

 ってセレーネが叫ぶ。

 その時、きっとルーカスはセルギオスがセレーネだと気づくんだろうな。


 面白くね!?


 ヨシ。

 つまり、敵伯爵の放った刺客たちは、侯爵・公爵・辺境伯の談合の邪魔をしつつ情報収集し、かつ、アティとセレーネを害する事ができるんだぞ、いつでもな、と牽制するような事を沢山今回仕掛けてくるんだ。


 じゃあ、それを企んだ奴らを捕まえるとして。

 どうやって繋がりを示す?

 雇われているっていうのを示せれば一番いいんだけれどね。

 契約書なんて肌身離さず持ってる、ワケもなく。


 ……映画だと、こういう時って、大体有名暗殺部隊とか、何かのグループの所属を示すタトゥがあって、それにより所属がバレて、で、その所属元と敵が繋がっているっていうので、敵を察したりするんだよねぇ。

 そういう風にできないかなぁ?

 したいねぇ。


 ……あれ?

 でも、ルーカスが証言できれば、それはそれで一つ証拠になるんでね??

 そうじゃん!! 確固たる証拠にはならなくっても、重要な繋がりの一つになれるよ!

 しかもさ、ルーカスを逆スパイとして使う事もできるじゃん!

 凄いコレ!!

 雑な思いつきだったのに!


 ヨシ、その方向にしよう。

 そして、敵伯爵と敵組織の繋がりを考えようぜ。


 多分、下手な繋がりのある使用人とかは使わない。犯罪すら辞さない組織に依頼すると思われる。

 ……コメディ路線どこ行ったぁ……


 いや、いい。もうこの方向でゴリ押そう。スパイコメディ的な路線突き進んでやんよ!!


 タトゥにより、組織の人間か判別可能。

 で、その組織は犯罪組織。

 そこと敵伯爵の繋がりを今回知ることになり、犯罪組織に敵伯爵からお金が流れてる所から、尻尾を掴む方向へ持って行きたいね。


 でも、注意しなきゃいけないのは、いくら敵伯爵といえど、簡単に排斥してはマズイって事。

 今カラマンリス領地が問題なく回っていて、むしろ活性化していたとしたら、何も知らない領民は敵伯爵を排斥したら、ツァニスが領民の信頼を失う。

 そうならないようにしなければならない。

 犯罪組織との繋がりって、ある意味必要な側面も勿論ある。清廉潔白のままでは生きていけないし、領主は務まらない。


 清濁飲み込んでバランスを取ること、時には必要だと思うんだよね。

 だとしたら、どうする?


 うーーーーーーん。

 ここら辺も、ちゃんと考えなきゃだな。


 ただぁ……

 ソレも大切なんだけど、この章のテーマは『関係性を見直す』だから、一番は主人公と周りの人たちの関係性なんだよね。

 そっちをどう結論づけるかの方を、先にしっかり考えておきたい。


 主人公は、ツァニスを見捨てられない。

 そこに恋愛感情はなくとも、友愛はあって、彼が戦わなければならない状況になったら、恐らく手助けせずにはいられない。

 アティもいるし。彼女が危険な間はそばから離れない。


 それが前提にある。


 その状態で、レアンドロス様との間を、どう近づけようか。


 レアンドロス様にも、前に進んで欲しい。

 トラウマに囚われたままじゃなく。

 だから、それを今回は入れたいんだよなぁ。

 レアンドロス様の側に、女を配置するか。

 で、まんざらではない空気を二人に感じ、主人公はレアンドロス様の背中を押すの。

 勿論、嫉妬心とかあるだろうし、他の女に取られる可能性があるのだと思ったら、気が気じゃないだろう。

 でも。

 トラウマに囚われた獅子伯が、それで前に進めるのであれば、奥歯割れるほど噛み締めて背中を押すと思うんだ。

 彼も、過去から解放されて幸せになって欲しい。例え、それが、自分とじゃなくとも。

 勿論、葛藤も凄いと思うけど。

 でも、きっと、諦める。


 背中を押された獅子伯は。

 きっと主人公を求める。

 獅子伯の近くに配置した女については、実は獅子伯の方は何とも思ってないって感じで。

 なんか王道っぽくない?!


 でも、そんなすぐには愛の告白をするタイプじゃないんだよな、獅子伯は。

 主人公がアティの側に居たい事を理解しているから。

 うーーーーーーーん、背中を押された獅子伯はどんな行動を取るかなぁ。


 獅子伯なら。

 直接的な言葉は使わず、でも気持ちが伝わる行動をとるだろう。


 それで、気づくんだ。

 主人公、実は自分が両思いだったって。

 でも、アティのそばから離れたくないし、ツァニスの助けもしてあげたい。

 そして、獅子伯はソレを理解してるから言葉ではなく行動で示した。


 うーん。

 問題ないかどうかが分からないな。

 考えてはアッチを思いつき、考えてはまた別の事を思いつい、を繰り返してるから、全体の流れが見えない。

 少し俯瞰から見直したいな。


 入れたい事、書きたい事を並べて、少し俯瞰で見直してみようか。


 それは次のエピソードにしようかな。


 よし次で。


 今回は短いけどここまで!

 それでは!!

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