22/11/28 さて、九章をどうしたもんか。(※重大なネタバレ注意)

 前回、なんか説教クセェ事をつらつらツラツラ書いていたけど、それをそのまま書くつもりなんて毛頭なく。

 私は論文を書いてるんじゃない。

 つか、論文なんて書けない。書いた事もない。


 要は、今までやってきた事と一緒。

 ネットに転がるネタを、どうやってエンタメ作品の中に昇華するかってこと。

 これが難しいんだよなぁ……


 だって、そのままじゃ面白くないじゃん。

 そんなモン羅列されたって、何が楽しめるんだって感じだよ。

 仕様書じゃねえんだから。


 って事で。

 ちゃんと考えましょうね。

 いや、今までもちゃんと考えてたんだけどね……


 自分の価値は自分で決める


 うーーーーん……

 これ、今までの章でも、細々入れて来たネタではあったんだけど。

 ちゃんとやりたい。

 でも、どういう形にすれば、私が意図したものが入るだろうか??


 つまり、だよ。

 多分、主人公の価値を、他人が決めようとするんだろうな。

 ええ、それってどういうイベントやタイミングで??


 いや、世間にも沢山あるよね。他人がその人の価値を勝手に決めるって。

「この作者はクソです」

 とか、ビックリするぐらい決めつける人、おるし。

 それを、「それはダメだ!!」ってするよりは、「それってどうなん?」ってする方がいいかもだけど、それ、うーーーーーーーん……どうすりゃいいんだ……

 付随するネタが上手く思いつかないぞ。


 ……。

 ふむ。

 全然思いつかない。

 ははっ。


 ふーーーーーーーーーーー……

 前々から、思いついていたネタはある。

 しかし、そこに繋がるようなネタが思いついていないので、これはあくまで「こういいうイベントはどうや?」という案の1つではあるんだけど……


 アングラの、人身売買オークションとか、どうかな。

 いや、もう、それ、完全なるフィクションの世界なら沢山ある話だけど、それをこの作品に入れ込むって、どうなんだろうか……

 誰が売られる?

 そりゃ主人公ですよ。

 主人公が売られるんです。

 よくあるパターン? ないパターン? 人身売買で、売られた仲間を買う方っていうのは、良く見る気がするけど、主人公本人が売られる側って、結構よくあったりする? どうだろうか??


 それが「自分の価値は自分で決める」にどう繋がるか、なんだけど。


 味方にしたいけどしたくないタイプである、「弟伯爵」がいるって話したやん?

 彼がね、そのオークションに出て来て、主人公に高値を付ける。ビックリするぐらいの高値ね。


 少女漫画とか、ネットで見た漫画広告だと、その事に主人公の女性が、なんでか知らんが嬉しそうな顔をするんだよね。

 たぶん、それ、「その人にとって、私はそれほど高額な価値がある」って、感激してるんだと思うんだけど。


 主人公からするときっと

「は? 何勝手に値段つけてんじゃ、売り物じゃねぇぞクソが」

 って、なるだろうなって。

 例え、売り物として並ばされているとしても。

 この作品の主人公なら、それぐらいは思うでしょう。


 だって、例えば落札されたとしてさ、そのお金、売られていた人間の懐には入らないでしょ?

 自分で自分を売るなら、自分にお金が入るけど、人身売買のオークションだと、売主は売られる人自身ではないよね? 売主にお金が入るだけで、売られる人間からしたら、ビタ一文得する事もなく、ただ所有者が変わるだけじゃん。


 これさ。

 主人公の実は体験してる事でもある。

 結婚の時。

 夫は結婚の時に結納金を払っています。

 これは、夫が主人公の家に対して、身柄をもらい受ける為に支払った金です。


 ……そう思うと、これって人身売買と何が違うんだろう。

 合法的な人身売買だな……怖っ。

 本来の結納の意味は、「結婚してくれてありがとう!」のお礼であって、お金じゃなかったんだよね。平安時代には、基本財産を持ってるのは女性だし。男性の方が女性の援助を受けて結婚する側だった。

 ただ、武家社会になった時に、女性が財産権を没収されてしまった為(武家は継ぐのは男児だけ)、売買婚の意味合いが濃くなっちゃったんだね。はぁ。文化の変遷って……


 んで。

 主人公は当初、この事を受け入れていました。

 だって腐っていたから。不貞腐れていた。「勝手にすれば」ぐらい思っていた。

 ああ、作中で、その事に気づかせても面白いかもなぁ。


 まぁそれはいいとして。


「は? 何勝手に値段つけてんじゃ、売り物じゃねぇぞクソが」

 と、主人公に言わせたいが為の、人身売買オークションイベントです。


 ……これが使えるかどうか、まだ分からんがな。

 なんか、荒唐無稽な気がするし。

 いや、アングラでは何でもアリな気がするけどね。

 現実、人身売買ってあるみたいだし……怖い……


 例えばさ。

 コレを章のクライマックスに持ってくるとして、じゃあここにどうやって繋げんのさって、思わない?

 私は思う。ガッツリ思う。物凄く思う。


 物凄く難しいわ。ただでさえ今まで考えたことも無い世界の話なのに。

 どうすれば『説得力のあるそれっぽいモノ』になる??

 ちょっとの説得力と、たっぷりのエンタメ。

 ふーーーーーむ。

 ……説得力?

 見たことも無いシーンにどうやって説得力持たせんだ??


 うーーん。

 八章では『諜報員をGETする』という目的があって、それを実現する為に「相手のを奪う」、その為に「一か所で一網打尽にする」という流れを考えた。

 今回もそうだ。

 作品を書く上で、「このシチュエーションにしたい」を目的として、その為に必要な事柄を積み上げていく事になる。


 ちょっと待て。結果、人身売買に行きつく流れってどんなやねん?

 どうやってそれに幕を引くんだよ。


 あー。

 全体を見ようとすると、賽の河原で途方に暮れそうだから、一つ一ついこうか。

 ラストから積み上げていこう。


 アレだな。

 最後は、夫が警らとか連れて来て、関係者逮捕だな。

 んで、本来だと、国の中央の警察──いうなれば、アメリカのFBIとかは、州警察とかから依頼があったり、州を跨いだ犯罪以外には手出ししない。この国の中央警察もそうなのだろう。だから……被害者には、たぶん、別の領地から攫われた人間もいる。それを理由に、夫は中央警察の協力を依頼した。

 領地の警察─警らは、おそらく、敵伯爵と繋がってるから、もみ消される&動いてくれない事が考えられたから、中央警察の協力を得られるように動いていた。


 って事は、この人身売買のオークションに、主人公突然攫われたんじゃないんだ。事前に調査していて……え。下手したら、わざと捕まったとか? それはやり過ぎだよ。読者さんにも散々言われてるじゃん。やり過ぎだって。身体大事にしろって。ホントだよ。

 それはちょっと置いておくとして、おそらく、突然じゃないし、調査する&協力依頼する時間はちゃんとあった。つまり、時間をかけた。

 どうやって時間をかけたのか、ちゃんと考えよう。ただ「時間が過ぎた」と描写するんじゃご都合主義だ。調べている事がバレたら逃げられるしな。


 ──お。

 なんか、ちゃんと、考えられそうな気がするよ。

 というか、そういえば、こうやってプロット考えるの、久々。

 そして、なんか、凄く楽しい!

 前に九章考えてた時は、全然楽しくなかったのに!

 なんでだ!?


 この勢いは失いたくないな!

 このままの勢いでもう少し考えよう!!


 そもそも論。

 主人公の目的は人身売買組織の殲滅じゃないんだよ。それは目的じゃない。

 目的はあくまで「弟伯爵」の協力を取り付ける事。

 じゃあなんで人身売買組織の事を調べる事になったのか?

 ま、単純に考えると、その気配がしたから主人公が首を突っ込んだ、と無理矢理な方法を取る事もできるけど、主人公は今それどころじゃない。勿論、他人を助けたいっていう気持ちは強いけど、ちゃんと優先順位が自分の中であって、一番は「アティと夫が生き残れる道を探す事」。

 弟伯爵を味方につけるのは、その方法の一つだから。

 そっちを放り出して、人身売買組織の方に喧嘩売るのは違うって、ちゃんと分かってる。後々どうにかしようとって思うだろうけど、いきなり自分から首は突っ込んでいかない。

 つまり。

 弟伯爵と、この人身売買組織に関連があるのか。

 え。

 非人道的なゴリゴリの犯罪者サイコパスを味方にするのは、私が嫌だなぁ。

 人身売買組織を運営してるとか、喜んで参加しているとか、そういう関わり方じゃないのだろう。


 じゃ、どんな関わり方してんの??

 クッソむずいんですけど。


 一応、味方にするんで、大きな非人道的な犯罪はしてほしくない。小さいのなら可。小さい犯罪なんて、誰しもが犯してる。横断歩道がない道を横断したりしておりますごめんなさい。

 なので、関わり方は犯罪系ではない方がいいけれど、じゃあ何があるんだろうか?


 ……。

 …………。

 ………………。


 普通に考えると、捜査する方、なんだけど。

 操作する、方、ねぇ。

 うーーーーーーーーん、なんか、ピンとこないんだよね。

 操作する方だとしても、たぶん、人身売買組織を壊滅させたい、という事じゃなくって、きっともっと個人的な理由からの方が、なんかしっくりくる気がする。

 なんだろう?

 なんでしょう?

 何があったのだろうか??


 そこに。

 私がネットで調べた有象無象の理不尽も入れたいなぁ。

 何があるかなぁ。


 ちょっと考えてみよう。


 ……あー。仕事の方も、仕様考えないといけなくって……脳味噌、二つ欲しいな……


 取り敢えず、今回はここまで。

 続きは次回。


 それではね!

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