10/21 短編・悪役令嬢モノを根本から考え直すよ。

 オチを考えよう。


 他の作家様たちはどんな書き方をしてるのでしょうか?


 ストーリー皆無で書きたいキャラを作る?

 萌えるシーンを繋げる?


 私は、書きたいオチを思い描き、それに向かって全てを積み上げていくタイプ。

 オチを思いついた時にはまだ、キャラが出来てない事も多いです。


『オチを先に』以外の方法で考え始めた事もありますが、そういうのは途中で動けなくなりますね。

 で。

 結局オチから考え始める、という。


 私はこの形式からじゃないと書けないみたいです。


 今回はオチを書くために制約があります。

 いつもはないんですけどね。


 ・悪役令嬢姉が主人公

 ・ハッピーエンド


 この中で『ハッピーエンド』が曲者。

 ハッピーエンド。

 苦手ー。


 悪役令嬢モノのハッピーエンドは大概、相手をザマァしてイケメンと結ばれてエンド、である。


 私が何故それが苦手かってーと。

 前にもどっかで書いたけど、

『気持ちが通じ合った』だけでハッピーエンドになるかボケェ! という歪んだ精神の持ち主だから。

 付き合った後、致命的に生活習慣が合わなくて3ヶ月でお互い殺意を持って別れろ、ぐらい思う程歪んでる。

 何が過去にあったんだろうね……


 だから私は、例えば『思いが通じ合った』となっても、それだけでは解決しない何かを必ず残してる。

『数多の誰かの物語』なんかは特にそれが顕著。(※CMです)


 でも、これって『溺愛』と相性が悪いかと思いきや、そんな事ないんだよね。

 溺愛は相手に対しての愛情のかけ具合だから、状況とは無関係。

 思いが通じ合ってはいて溺愛状態だけれども、それが素直に表現できない状態。


 うん、細かく丁寧に紐解いていけば、なんとかいけそうな気がする。


 ええと?

 まずは??


 そうそう。

 最初、悪役令嬢姉を溺愛する男キャラがいて、それは執事とか幼馴染で考えていた。

 しかしだよ?

 これをさ。

 そういう溺愛だけの為に存在するキャラじゃなくてさ。

 タイムスリップさせてくれた鬼神様に溺愛の役割を押し付けちゃえばいいんだよね?

 キャラ減るし、私が拘る『時間が戻った理由』も書けるわけだし。


 タカナシさんからのアドバイスにもそんな感じの事があったし。


 んが。

 あんまりそこに拘りすぎると、そこに文字割いちゃって、前回の二の舞になっちゃうから。


 そこはひとまず置いといて。

 鬼神様に令嬢姉を溺愛させる。

 そして、そのエンドだよ。

 ザマァした。その後のハッピーエンドとは……?


 ザマァの内容なんだけど。

 恐らく。

 妹ちゃんは、幼馴染で昔から好きだった婚約者を捨てきれない。

 捨てきれない妹ちゃんの情の深さにも、姉は心震わせそうだなぁ。

 歪んだ見方したら依存と執着でしかないんだけど、妹に関してそういう所には、姉は目を瞑る。見ない。見るわけもない。見たって『でも妹ちゃん可愛いから』で片付けそう。

 そんな姉がいい。振り切ってて欲しい。

 今まで、偏愛される側を書いてたけど、偏愛する側書いた事ないかも。文字にしないだけで、頭ん中には常にあったけどね。


 さて。

 と、いう事は。

 姉は寝返り返した婚約者の頭蓋骨を砕かんばかりにアイアンクロー食らわせて、彼を脅迫するでしょう。勿論、妹が目を離したスキにね。

 で、彼を力技で更生させる、と。


 そんで、日本から来た女子高生は元の世界へ叩き返すの。

この世界テメェのケツはこの世界の者テメェで拭くわ。お前は余計な事せずとっとと帰れ。邪魔』って感じで。


 ああ、で。

 妹ちゃんに取り憑いてた悪鬼は、鬼神様と姉がタッグを組んで倒しちゃうの。

 倒す過程を見せず、『さぁ倒しに行くぞ』で終わらせてもいいかもしれない。

 この作品は悪鬼を倒す事が目的じゃないしゴールじゃないから。


 で?

 その時にでも、鬼神様の溺愛っぷりを表現できればいいよねー。

 ええと?

 と、いう事は。

 この場合、鬼神様がツッコミ役。

 姉が天然確信犯ボケ。


 で、これを踏まえたオチはー……


(……妄想中……)


 よし。

 なんか風景が浮かんだ。

 決まり。

 ふふ。

 オチは隠すぜ! 珍しくなっ!!

 ……嘘です。上記の流れのまんまだよ。

 それを、情景たっぷりに書くだけ。

 ただ、それだけ。


 さーてと?


 オチは決まった。

 ザマァの後も決まった。

 ああ、ザマァをどうやってやるのか決めてないなぁ。


 ふむ。


 これ、私の作品にありがちな『読者を引っ張れる秘密やミステリーがないから、読者離れご激しい』の改善点に利用しようと。


 ええと?

 んーと?


 ……ココガニガテナンダヨナー(血の涙


 ミステリー、秘密、隠し事、ええと?

 何を隠せばいいのかな?


 このエッセイ読んでる方々は薄々気がついてるかと思うんですけどね?


 私、隠し事とか嘘、苦手なんですよ。

 じゃなきゃ創作実況エッセイなんか書かないわー!!

 期待値だけ爆上がりするような書き方して、本編の読者として誘導するわー!!


 ……さて。

 Google先生に聞いてみようかな。


『OK Google☆ 隠し事 やり方』


 ……出てきたのは、隠し事を見抜く方法とか、嘘の見破り方ばっかや。


 違う、そうじゃない。


 自力で考えないと……ええと?

 隠し事するには、まずそもそも『何を隠すのか』を決めないとな。


 何を隠すか?

 え? 何か隠すべきような事、作品中にあったっけ?


 ……。

 ……。


 小説の女神様ァ!!

 今がチャンスです!!

 さぁ、満面の微笑みを我にィィ!!!


 ……くれるわけないよな。

 だってドSだもん。

 冷笑するらくれず、冷めた軽蔑の目で私を目下げているわ……ははは。


 ええとォ?

 んーと……


 ……。

 例えばね。

 令嬢姉と鬼神様の繋がり。

 これを隠し事とするの。


 で?

 ええと。

 もともとは、悪鬼として滅ぼされそうな妹を助けてと、姉が鬼神様にお願いしに行ったって設定だった。

 これをさ?

 ワシの地雷設定にしたらどうかな?


 


 見守ってて、姉が気を狂わせそうになったから、助けの手を差し伸べたの。


 ワシ、こういう『本人忘れてたけど昔から知り合いだった』系が苦手なのさ。


 実は幼馴染で途中で仕方ない理由で別れ、大人になってから再会したんだけど、溺愛してる側は、実は昔っから変わらず一途に好きだった、とかね。


 そんなんあるかボケェ!!

 思い出輝かしく美しく飾って美化したまんま持ち続けてんじゃねぇよ!

 凄いを通り越してキモいわぁ!!


 と、なるので。

 ええ、だって、私、歪んでるんですもの(真顔


 とんだサイコだなって思う。


 これを、純愛として感じる人もいるんだよね?

 で、しかも、結構このパターン好きな人、いるんだよね??

 へー……


 まぁ今回の場合、相手は鬼神様。

 人間にとっては20年は長いけど、鬼神様にはあっちゅーま。

 だから違和感はない! ないよ!! ないんだよ自分!!! と、自分をなだめる。


 コレを、隠し事にする、と。

 うーん……

 うーん……

 うーん……?


 それやるには、作品が三人称じゃないとダメじゃねー?


 鬼神様は絶対言わない。ツンデレの苦労性にするつもりだから。

 鬼神様の口から語られないのに、それが姉に伝わるワケはない。姉の一人称だと、コレ絶対分からない筈なんだよなー。


 よくある書き方で──


 ***

「好きなんだけどな……」

「え? 何? 何か言った?」

「いや、何も」

 私は振り返ってアイツに尋ねてみたけど、ふいっと顔を逸らされてしまう。

 アイツがなんかボソリと呟いた気がしたけど、気のせいだったみたい。

 ***


 聞こえてんじゃねぇかよォォォォ!!!

 描写してんじゃねぇかよォォォォ!!!

 漢字まで正しく充ててよォォォォ!!!


 ってなるからね?

 こういうのは、私、無理なんだ☆


 今回も、好評な一人称で書こうと思ってたんだよなー。

 楽だから。

 でも、姉はボケ担当なんだよなー。

 ツッコミは鬼神様なんだよなー。


 ツッコミ側の一人称ってる書きやすいけど、ボケ側ってどうなのかなぁ。


 ああ、『至高の一遍』みたいにするか。

 アレ、三人称なんだよね。実は。でも好評だった。


 そうしてみっかー?


 ええと?

 隠し事は、鬼神様が姉を助けた理由で、三人称で書く。


 んんんんー?

 隠し事、それでいいのか?

 何か……何だかなぁ……そんなん、知りたいか? 引っ張れる?

 んんんんんー……なんか違うと、私の魂が叫んでるんだ。

 いや、幻聴? 疲れすぎ?


 隠し事ミステリー隠し事ミステリー隠し事ミステリーミステリー隠し事隠し事ミステリーみすてりーかくしごと……


 頭沸騰しそう……


 これ、ストーリーの構成考える時に改めて考えるのじゃダメかな……

 疲れたよ。


 寝たい……


 疲れたよパトラッシュ……

 僕は凄く眠いんだ……


 ……あれ?

 おかしいな?


 隠し事は『ザマァの方法』で考え始めた筈なのに、いつの間にか『隠し事の内容』だけを考えてたぞ?

 ザマァの方法もまだ思いついてないじゃないか。


 ……。


 ……眠いんだパトラッシュ。

 そんぐらいで勘弁して……


 また明日……起きられたら。

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