10/22 短編・悪役令嬢モノ、ザマァを考える。

 ザマァザマァザマァザマァザマァザマァザマァザマァザマァザマァザマァ……


 呪文みたいに繰り返すけどなんも出てこない。

 ははっ。

 枯れたか、ついに。脳みそが。


 いや……

 目の前に詰まれた仕事を前にして途方に暮れた後は、ただ気合一発、一つ一つ片付けて行くだけだ。


 よし。

 頑張ろう。


 さて。

 まず、ザマァの方法だ。


 聖女様にカエレと宣言し、婚約者には寝返り返させる。

 まずはー。聖女様を現代日本に突き返す方法が分からないと、ソレ出来ないよね。

 聖女様ってどうやって来たんやろ?

 えーと。よくあるのは、魔法使える人が召喚して来たって設定だよね。

 今回は『国を滅ぼそうと企む悪鬼が現れた』からで……それを倒す為の聖女様。

 アレかー? その国で良い神様として崇められてる神様が召したってテイ。

 よく乙女ゲーにある設定だよね。


 ただしー。良い神様を『存在』として登場させるとキャラとして作らなきゃいけなくなるからソレはせずに済むようにー……

 ええと。

 アレや。伝説があって、国が危機に瀕した時に開けろと言われていた伝説の玉手箱みたいなのがあって、ソレを開けると乙女が召喚されてくる、とかさ。


 おー?

 なんか、裏で蠢く陰謀が見え隠れしてねーか?


 そもそも、何故悪鬼が発生した?

 そうか。

 ソレも、陰謀の一部で、誰かが何かの目的で復活させたんだ。そいで、聖女様も召喚。

 聖女様の後ろ盾になりつつ、悪鬼を悪役令嬢である妹ちゃんに憑依させる事によって、姉妹の家を没落させ、自分達が国の中枢に食い込めるようにしようとした、的な。

 前にも思いついたよね、この設定。よし、復活させよう。


 ……一万字で収まるのかコレ……


 まぁそれは置いといて(いいのか?)、

 そうだとしたら。

 婚約者は騙されてたというか、踊らされてたというか、お飾り扱いだな。まぁアホだからこの際いいだろう。

 人前でその陰謀を暴いて、陥れようとしたヤツらに恥をかかせてザマァだな。

 で、玉手箱みたいなのを開いて召喚できたんだから、それを使って強制的に帰らせる事も出来る、と。

 ソレを探すか、姉さん。

 本来あるべき場所に探しに行ったらなくて、聖女の後ろ盾の屋敷に忍び込んで見つける、と。


 一万字に本当に収ま(ry


 整理しよう。

 ・黒幕貴族が姉妹家の没落を狙い、悪鬼を復活させて聖女様を道具で召喚

 ・黒幕貴族は、聖女様を婚約者アホに近づけさせて、婚約破棄をさせようとする。

 ・しかし、姉ちゃんが婚約破棄回避

 ・なので、黒幕貴族は妹ちゃんをさらおうと暗躍。

 ・でも姉ちゃんと鬼神様の活躍で返り討ち

 ・それで姉ちゃん黒幕の存在に気づく

 ・証拠を集めて召喚道具をゲット

 ・公衆の面前(出来れば公の場)で、証拠を突きつけ黒幕貴族をザマァしつつ、聖女様を日本に帰す

 ・婚約者アホを脅迫

 ・悪鬼を倒しに行こうぜ☆

 エンド。


 本当に一万(ry


 ん?

 待て待て待て。

『証拠』って何さ?


『悪鬼を復活させたのが、黒幕貴族であり、姉妹家を没落させる為だった』

 の

 証拠だよ!(ドヤァ


 だからソレの物理的な物体は何さ!?


 ……なんだろうね?(微笑み


 悪鬼を復活させた証拠……

 証拠……

 しょうこ……


 しかも、後々姉ちゃんが忍び込んでゲット出来るものだよ。


 しょ う こ … …


 例えばー?

 悪鬼を復活させると、身体にその跡が出るとかー?

 でも、貴族自身がソレはやらんやろ。やらせるなら末端の使用人とかで、終わったら始末するやろフツー。

 血の契約が必要で、お貴族様の言う事を聞かせる為に、お貴族様自身が復活の儀式やってて、その契約のアザが出るとかね。


 それならいいか!


 ……ん?

 でもさ。

 公衆の面前でそんなん暴かれたら、その場で暴れるよね? お約束としてさ。

 としたらさ。

 聖女様を突き帰した姉ちゃんは、その場で倒すしかなくない?


 ……あ。

 覚醒しちゃう?

 鬼神様の力を借りて。


 ええ、でも、妹ちゃんの目の前でソレはやらんやろ。


 ええええ、じゃあどうしろって言うんですかっ!!(逆ギレ


 あっちをたてればー。

 こっちがたたずー。

 そっちをたてればー。

 むこうがたたずー。


 もうっ!!!


 そもそもコレ、一万字で終わるか?!

 終わらんやろが!!

 盛り込みすぎやぞっ!!!!


 誰だっ!!

 一万字とかいう規定にしたのはァァァ!!!


 何言ってんだヒトのせいにすんなっ!

 書いてみろ!

 そして削れ! 余分を捨てろ!

 そして一万字に収めてみせろ!!


 それができりゃあ最初からこんなに悩んでないわバーーーーーカ!!!


 ※脳内で誰かと誰かが喧嘩中


 もう、どうしたら……


 冷静になれ、自分。


 まずは……


 希望としては『黒幕の存在に気づく』ぐらいで半分まで行きたい。

 ここまでで5000文字。


 いけるか……?

 いや、いけるはずだ。

 だってKAC2の『伝説の勇者』やKAC10の『至高の一遍』は、あのストーリーの厚さで4000文字未満だった。

 イケるよ私……イケる……(自己暗示)


 そして、2500で証拠集めしてザマァして、残り2500で、悪鬼&黒幕貴族倒して、エンド。


 ……ん?


 なんだろう。

 何かイメージが浮いた。

 黒幕貴族が悪鬼と血の契約を結んでたら……


 姉ちゃんも鬼神様と結んでるんじゃない?

 姉ちゃんが拾われる前の頃に、さ。契約結んでんの。

 で、しかも。

 姉ちゃんは身体にある契約者のアザに気付いてないの。

 例えば、背中とか自分では見えない所にあってさ。

 それが、姉ちゃんと鬼神様の見えない絆ですよー、的なエンドで。


 ドヤァァァ!!


 悪鬼をどうやって倒すか?


 そんなん、姉ちゃんが鬼神様の力をで覚醒してワンパンや!!

 姉ちゃんが婚約者アホに言って『妹ちゃんの目と耳を塞げ。もし少しでも妹にバレたらお前の全身の骨という骨を砕いて軟体動物にする』とか言えば、婚約者アホは必死で妹ちゃんに見えない聞かせないようにするよね。


 これでドヤァァァ!!!


 あとは文字数の問題じゃおらァァァ!!


 一番の問題じゃオラァァァ!!!


 しかも、冒頭もまだ決まってねぇんじゃオラァァァ!!!


 次。

 冒頭考えよう。


 ……え? 溺愛?

 ……。


 ……いれるよ、どこかに(柔らかい微笑み


 さてと。

 で、冒頭。


 どっから始める?


 あ、始めるのは、多分妹ちゃんが滅ぼされ、姉ちゃんが狂う所から。

 で、背中のアザが光って(←伏線として利用)過去に戻ってくるねん。


 問題はそっからだよなぁ……

 前回書いた時は、状況説明だけで5000文字言っちゃった……ぐふぅ。


 それを削らないと。

 削って、5000文字数までに、

 妹ちゃん婚約破棄回避して、

 鬼神ついてきてる事知らせて、

 さらわれそうになって、

 姉ちゃんが防いで、黒幕の存在に気づくの。


 ……無理ゲー?


 悪役令嬢モノテンプレだから、婚約破棄回避出来るのはみんな分かってる。

 だから……

 もしかして、そこまで、飛ばす……?


 え、飛ばせる??


 漫画でイメージしてみよー。


 ……つかさ。

 もう、ここまでくると、ネーム切った(※)方が早い気がしてきた……


 コミカライズしてもらう為の小説を書くのに、漫画のネーム切るって、なんだかとっても変な感じ……


 でも、絵の方がイメージしやすいんだよなー。

 ちょっと、なんか遠回りな気がするけど、その方法で冒頭を考えてきますわ。


 なので、今日はここまで!!


 以上ー!!!


 カクヨムコン5開始まで、あと37日!


 少なッッッッッ!!!


 *********


【ネームを切る】

 漫画を書く時に作るモノで、ええと……

 セリフ入れたり、コマ割りしたりするヤツ……

 って、コマ割りが分かるかなぁ。

 1ページに線引いてコマ分けして、ラフを書く事。

 だから、小説で言う所の、プロット(詳細版)って感じ。

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