7/11 一転。落ち込む時はドン底まで落ち込む。だけどエンドは考えた。

『揺り返し』が怖い。


 昨日、久々体が軽くてテンション高く活動的になれた。

 ついでにスイッチがなかなかOFFにならずにいつまで経っても寝れなかった。

 やっと眠れて目が覚めたら。


 重力がキツくて起き上がれなかった。

 無理やり起き上がってなんとかノロノロ活動していたら、原因不明の体の震えに苛まれ、横になってひたすら天井の模様を眺めていた。


 私のその日の『気分』は体調に大きく左右される。

『疲れ』がダイレクトに『憂鬱感』となり、身体的にも気持ち的にも動けなくなってしまう。


 今日はまさに疲労と憂鬱で動けない、その日になった。


 昨日調子こいたからだ!!


 ハイごめんなさい!!!


 こんな日は、何を目にしても何をしてもネガティヴに受け取ってしまう。

 ただ、自分でその性質を理解してるので、なんとかその気持ちに振り回されないようにしてはいるんだけれども……


 けれども。


 落ち込むモンは落ち込むんだコンチキショウ!!

 昨日まであんなに楽しかったのに、今日は今日で

『自分には物語を書く資格なんてないんじゃないか』

『人に読ませられるようなものなんて自分には書けないのではないか』

『自分の書くものは、矮小わいしょう(※)で瑣末さまつ(※)でゴミみたいなモンなのではないか』

『人気作を面白いと思えない私の方がゴミなのだ』

 とか、そんなんばっかり頭に浮かんでくんだよ!!


 自己承認自己承認!!


 人に認められなくったっていいじゃない!

 だってこれは私の人生であり私のストーリーであり私の一人称なんだからさっ!!

 他の良作を読まなければ、そして自分自身で書かなければ、腕は上がらないよ!

 最初は誰だって下手だよ!

 気にすんな!

 人には千差万別好みがあるんだから、世間の大多数の好みと自分のそれが合わない事も多々あるよ!

 癖の強いモノでも、愛してくれる人はいるんだよ! クサヤとかパクチーがそうじゃないか!


 そうだよ!

 その通りだよ!!


 うわぁ!

 私何ぞと比較してごめんなさいクサヤ様パクチー様! 私は大好きです! 大好きだからこそ、そこと自分を並べて書いてしまいなんかごめんなさい!!


 もう!

 めんどくせぇな!!


 こういう日は寝ろ!!

 でも仕事せなアカン!!!


 サマージャンボ7億円当たらないかなーッ!!!


 ……すみません。

 ちょっと、なんか、混乱してたみたいです。


 気を取り直して。

 昨日考えていた事について。


 昨日みたいな日は、創作意欲が草津の温泉の如く湧き出て来るんですが、

 今日みたいな日は、何かを考えることすら脳味噌が拒否しがち。


 新しいものを産めない日なので、昨日まで考えていた事を、少し見直してみようかと思います。


 30コンの主人公として、彼女を30代前半ぐらいに思っていたけれど。

 自分が素直に書ける事を意識した結果、なんかもっと年齢が上な感じになってた事に、タカナシさんからのコメントで気づいた。


 確かに。

 これじゃアラサーじゃなくてアラ還だよ。

 まだ自分の中のBBA萌えを引きずってしまっていたね。

 だってカッコいいBBA好きなんだもん。仕方ないよ。


 いっそ、60歳オーバー主人公にしてしまうか?


 なんて、考えたりもしたけれど。

 ソレ誰得よ、と冷静に考え直した。


 いや、コンテストに出さないんであれば、好きなだけ自分のBBA萌えを爆裂させればいいと思うんだけれどもね。

 今考えてるのはコンテスト用だからさ。

 出来れば、主人公は読者と同じ年代であった方がいいよね。

 主人公があんまり人生を達観しないように気をつけないとね。


 と、いうか。

 今考えたらネタは、全部捨ててしまおうかとも思っている。

 悲観しているからってーのもあるんだけれど。


 自分で、何を描きたいのかイメージ出来てない事が一番の問題なのです。


 設定を盛り込むのも良い。

 が。

 やっぱり私は『猛烈に描きたいシーン』からストーリーを肉付けしていかないと、モチベが保てないのだ。


 そして、理由はもう1つ。

 須藤──監視者Sさんの近況ノートにあった『例の桑田のアレ』にあったリンク先を読んだからだ。


『出版に耐え得る作品』とは、描きたいものが明確であり、設定は矛盾なく重厚でありつつもシンプル。読者を明確にイメージ出来ていないとダメなのだと知った。


 コンテスト募集期間が始まってしまっている今、全部を捨てるって酷く馬鹿馬鹿しい事だとは重々承知してるんだけれども。

 駄作でも書かなければ自分の能力が上がっていかない事も分かってるけれど。


 どうせ書くなら、魂削りたい。


 出た!

 ドM属性!!


 サバコンでもKACでも、魂と体力と睡眠時間と健康とその他色んな物を削って作り上げた。

 逆に言うと、そこまでしないと自分の中の感性が研ぎ澄まされず、結局はエタってしまう気がするんですよ。


 極限まで自分の『中の闇』を覗いて形にしないと、多分、人には届かない。

 私は向こう側が透けて見えるぐらい薄っぺらな人間ですからね。

 それぐらいしないと。


 と。

 冷静に語ったところで、まっさらになってしまった事には変わりない。


 うわー。どーしよ。

 やっば!!


 ……。

 ……。


 同じく、須藤──監視者Sさんの『例の桑田のアレ』のリンク先からの話になってしまうけれど。


 エンドについて考えてみた。

 エンドはやっぱり重要だった。

 前半は良かったのに、後半になったら『国家』が絡んできて話が大きくなり『国はそんな事しねぇよ』って萎えてしまった作品もあったそうだ。

 かたや『小さい範囲で起こった話で小さく纏まり過ぎてる』というものもあったそうだよ。


 何事もバランス。

 私が日々思っている事だ。


 そんな情報をチビチビ頭の中に収納していき、その上で『描きたいシーン』についてを考えてみた。


 私が描きたいのは『チート能力でドーン、はい片付いたー』ではなく、みんなの力を合わせて、危機的状況での大どんでん返し。

 そして、主人公自身も能力的には、それぞれ個別で見たら少し頭出てるものはあるとしても、全体的に見ると平均。

 むしろ、ちょい弱いの方が好きだ。

 それこそ短編で書いた『伝説の勇者』の勇者のように、最後の最後にはヒーローになるけれど、それは全てお膳立てしてくれた周りみんなのお陰、といった流れ。


 ボンヤリと、まだ属性付すらされてない主人公らしきキャラと、その周りの情景を思い浮かべる。


 エンド。


 読んだ編集者からの解説にあったのだが。

 少女バトルものの中には、前半で主人公とヒーロー、そして当て馬たちとの三角関係を描き、後半で主人公とヒーローが心が通じ合い『さあ、力を合わせて脅威に立ち向かうぞ!』で終わった、所謂いわゆる(※)『俺たちの戦いはこれからだEND』があったそうだ。

 編集者さんたちは、なんか微妙にモヤモヤしたらしい。

 これこそ、『混ぜるな危険』の典型ではないのか?


 カタルシスを感じさせたいのであれば、全力で感じさせてあげなければならない。

 だって読み手は、読み手の貴重な時間を使って読んでくださるのだから。


 カタルシス──

 エンド──

 平均能力主人公──

 ハリウッド映画になっても問題ない強度──

 ゲームやアニメへの展開やスピンオフが作りやすい世界観──


 ────


 ズタボロで満身創痍の主人公が、それでもなんとか立ちながら、倒れた男を見下ろしてる。

 男は口から真っ赤な血を零しながら、見下げる女を柔らかな微笑みで見上げてる。


「まさか、君がこんな手を使うなんて……。侮ってた。流石は、俺が見込んだ女」

『なりふり構ってらんないなら……使える手は全部使うって言ってたの、アンタでしょ……』

「俺の言葉覚えててくれたんだ……嬉しいな」

『嘘つけ』

「嘘じゃないよ。俺はホントに、君の事愛してたんだ。まぁ、多少愛し方が歪んでる自覚もあるけどね……」

『……ま、好意は受け取っといてあげるわ……そのまま危険物として放置するけど。そんな歪んだ愛情なんて』

「……もしさ……違う状況で……出会ってたらさ……キミは俺の事愛してくれた?」

『…………』

「……嘘でも【そうだね】って……言ってくんないの……?」

『……嘘は、嫌い』

「……知ってた……」

『……可能性は……ゼロじゃないんじゃない? 私がある日突然アラブの石油王と出会って一目惚れされてその場で結婚申し込まれるぐらいの確率だと思うけどね』

「流石技術者。思った通りの返答だ。

 でも……嬉しいな……」

 力尽きる男。


 後日。


 普通の仕事で新しい顧客の所に行った時。

 主人公はお客様クライアントに、包帯だらけで名刺を差し出してくる男と出会う。

「ああ、驚かせてしまってごめんなさい。ちょっと前に大きな事故に巻き込まれたみたいなんですよ。僕自身は全く覚えてないんですけどね。命には別状はないそうなんで大丈夫ですよ。ちゃんと仕事もできますし」

 男は戦った記憶がない状態で普通のサラリーマンに戻ってた。

 主人公は

『……そうですか。早く良くなるといいですね。

 私はxxxと申します。今後ともよろしくお願い致します』

 と名刺を渡す。それを受け取った男、

「xxx……」

『?』

「あ、すみません。知り合いに、同じ名前の人がいた気がして……」

『……ああ、よくある名前ですからね。同姓同名は多いと思いますよ』

「ははっ。かもしれないですね。僕は珍しい名前なんで、逆に少し羨ましいかな。特別じゃないって……」

『……人間、無い物ねだりが多いですよね』

「そうですね。あ、それじゃあお座りください」

『はい、よろしくお願い致します』

 何事もなく仕事の話を始める男と主人公。

 主人公は、少し感傷的な表情をしていた。


 ────


 こんなエンドを思い浮かべてみた。

 全部真っさらに、なんて言いつつ、前の設定はガンガンに引きずったままだけど。


 感傷的なエンドの方が、やっぱ私は好きだから、スッキリ気持ちがいいエンドにはならないし。


 メンインブラックのエンド的な感じかな。

 敵だった男は、能力を取り上げられ記憶を消されて普通の生活に戻される。


 普通に戻った男を見て、主人公は、『これで良かったんだ』って思う。


 この通りにはしないだろうけど、こんなエンディングは如何でしょうかね?


 女主人公、男に一途に愛される。

 敵だけど。

『愛されてはいけない人に愛された』ってシチュエーション、女性は好きなんじゃないかな。


 散々言ってた『各クラスタの好みは混ぜるな危険』を敢えてやってみる。

 バトル勝利のカタルシスと、愛されカタルシス。

 どうかなぁ。


 今日は、良いのか悪いのかの判断が出来ない……


 なので、今日は取り敢えずこんな感じで勘弁してくださいな……



 ***


【矮小】

 わいしょう。

 ちっちゃいって事。あまり良い言葉ではない。

『矮』そのものに『低い』や『短い』という意味があり、背の低い人とか小柄な人の事を意味してたんだよね。

 人を貶す言葉でもあるので、人に向かって言っちゃダメだよ!

 でも、三人称の小説だと地の文で冷徹に言い放ってたりするけどね。

 ははっ。


【瑣末】

 さまつ。

 大して重要じゃないって事。

 些細ささいも同じような意味だけど、こっちは『末』の字を使ってるせいか、よりドウデモイイ感が出てる気がする。

 それこそ、瑣末な違いではあるのだけれどー。

『瑣』の文字自体に、『小さい』とか『細かい』って意味があるらしいので、それにさらに『末』なんて文字つけちゃったらさー。ねー。


【所謂】

 いわゆる。

 俗に言う、一般的に、という意味。

 よく聞く言葉ではあるんだけど、漢字、読めないよね(柔らかな微笑み

 やめて! 平仮名にするか、ルビ振って!!

 何でか知らんが『所詮しょせん』と読み間違えるのさ私!

 意味が全然違うから、読んでて『あれ? なんか変な文章……あ『いわゆる』だった!』ってなる事が多いんです!

 個人的なお願いです!!

 ルビを! ルビを振って!!!

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