22/12/11 九章、なんとかなりそうな、気がしてきた(※ネタバレ注意

 気のせいかも知んないけどね!!


 って事で、続き。


 スリとして出会うとして、その後、どうやってストーリーに絡むか?


 ストリートチルドレンを働かせるような小物の無頼漢達に、人身売買組織がガッツリ絡んでるとは思えないなぁ。存在は知ってるだろうけど、恐らく無頼漢たちの更に上位の存在だよなぁ。

 運営側に、敵伯爵もおるワケやし。

 素質がある見栄えの良い子は、その人身売買組織に売るのかな。それか、攫ってくる汚れ仕事担当とか。


 関わりは多少あるものとしよう。

 だとしたら?

 人身売買組織に売られてしまい、それを助けたいと主人公が思う、とか?

 ま、それが妥当な流れだなぁ。弱いけど。

 助けよう、となったとしたら、周りからストップが100%かかる。『今それどころじゃねぇだろ』と。

 それに、今まで散々アレコレ言われてきて、主人公もちゃんと理解してる。今はそれどころじゃない、と。


 しかも、どうやって『人身売買組織に売られた』と知るんだ?

 聞いたところで、信頼のない人間には教えてくれないだろう。監視してる奴らの目も怖いだろうし。


 信頼、されたんだな。

 だから、信頼される何かが、起きたんだな。

 そのイベントを考えてみようか。


 大人達に散々搾取されてきた子供達から信頼されるのは難しい。


 ──ER救急救命室の『ブルーレディ』という話を思い出した。

 ホームレスの子供達は、子供達だけで生きられるように、自分たちで御伽話を作って生きてる。たまたま手術用の青い服を着た外科医の女性を『奇跡の手を持つブルーレディ』として、彼女を頼ってくるって話。


 人には、心の拠り所が必要で、その為に生まれるのが寓話であり宗教なんだよね。

 子供達には、先の見えない暗い世界の中でも、救いという寓話が必要で。

 でも、突然その寓話を出されても突然すぎるから、ワンクッション欲しいな。イベントと、時間が。


 信頼される為のイベントと、多少の時間。

 どんなイベントだったのかなぁ。

 助かるばっかじゃなくて、たまには助けられて欲しいんだよね、主人公に。

 助けられたし、良い子たちだと感じたから、助けてあげたい、と思うようになる、とかさ。


 あー


 そうだそうだ。思い出した。

 なんか、魅力的な敵キャラが欲しいな、と思ってて、暗殺者に襲われる展開とか、考えてたなぁ。

 それ、どうしようかなぁ……


 キングスマンのガゼルは、凄い魅力を持ったキャラだった。

 あと、エージェントオブカーターに出てきたロシアの女スパイも良かった。


 女暗殺者……

 そっかぁ。うーん。でも私は、病質的な男を書くのも楽しいんだよねぇ。そして、女性強者は味方でいて欲しいタイプ、ハイ。

 強い女の子、大好きなので、ええ。


 それに、ガゼルは敵役のヴァレンタインとセットだからいいんだよね。ロンリーだと折角の設定を生かしきれない。


 だとしたら、男の暗殺者?


 ふぅむ……


 ……。


 欲が出てきた。

 強い、老人、出したい。しかも、壮年以降老齢期にかかり始めてると思われる女性。

 それは、味方なの。主人公を影から守っていた、女性。当然、誰かからの依頼だろう。

 誰からだ?

 これが、男の老人なら、迷う事なく『獅子伯』と答えるが、まだまだ男尊女卑の思考が強い世の中で、女性の護衛を抱えてるとは正直考えにくい。

 一番可能性があるのは、主人公の母だ。

 母の出身地は、男尊女卑の考え方は他の地域に比べると、それほど強くない。

 恐らく、母系で繋いできた伯爵家が治る地なんだな。神事の最高権力者は女性だと、7章で語られてたし。

 そこになら、強い女、ゴロゴロしてそう。

 だとすると??

 娘の命を守りたい母が、実家方面に話をつけて、護衛を一人借り受けた。

 ──これが、過去、母の影武者だったら面白いかもなぁ。だとしたら、年齢は60代前後。

 そうか。

 母ならネゴはしっかり取るだろう。

 獅子伯とネゴ取りつつ、八章で出てきたマティルダと一緒に、主人公を守りに行く。

 マティルダは獅子伯から言われて。

 あー、でも、マティルダと懇意にしてたら、すぐに味方なんだと読者にバレちゃう。

『本性は? 本当の目的は?』が見えない方が、読んでる方は楽しいよね。

 どうしたもんか。


 主人公、味方多い!

 ま、その為に、八章まで話を積み上げて来たんだけどね。


 ちゃんと、登場人物たちには、ストーリーに登場する上で、他の人では代われない存在理由・登場理由が欲しい。

 クリストファー・リーさんも言ってた。映画に出る条件は、そのキャラに意味があるかどうか、って。

 一度登場したら、次の章以降、登場し続ける意味が欲しい。


 それに、折角、屋敷の外に出たんだから、『誰が味方で誰が敵か』分からないようにしたいなぁ。

 ベタベタでもええねん。心意気だけで。


 ふむ。

 うーーーん……


 ま、出したいキャラは置いといて。

 スリの子供達に懐かれる話を考えよう。

 スリの少女との出会いは、ストーリー序盤で、ちょっと絡みがある程度、として。

 その後だな。

 ストーリーと絡めたいなぁ。

 だから、人身売買組織を調査している時に、とか、暗殺者に狙われて、とかかな。

 それで危険な目に遭って、なんとかギリ逃げ出した先で、子供達が助けてくれる、とか?

 うーん。


 ……今回、旅に出てる関係上、子供たちとのイチャラブが書けないなぁ、と思ってた。

 ここらで何か、書けないかなぁ……

 でも、イチャラブするにはそれなりの状況が必要でェ……そんなに簡単にはァ……いかないワケでェ……


 はぁ……

 どうすっけか。


 今回は、子供たちとのイチャラブは、我慢するか……第七章でも我慢できたし。第九章で我慢して、その次にまた思いっきり書けばいいんじゃない??

 今回は……諦めろよ……


 ……はい……


 比較的、ピースは揃ってきた気がするんだよね。

 だから、今度は、このピースを使って、どう組むか。

 どう組めば、テンプレ展開内で、効果的な「はずし」ができるのか。


 ふぅ……


 自分の価値は自分で決める。

 つまり、誰か他人に決められそうになった。オチの時だけじゃない。それ以外の時も散々そうされてきてしまったってことだ。

 主人公のことだけじゃない。子供たちのことも、きっとそうなんだ。

 その、「他人に決めつけられる」というのを、繰り返し見せるのが九章の展開なんだ。んで、最後にそれをひっくり返すのか。

 そうか。そうなんだな。


 弟味方、人身売買組織、少女、暗殺者、仲間達……


 少女は、最後のオチにどう絡む?

 マティルダは? 影の護衛は?

 コレらは全部、九章を演出する上で、ちゃんと存在に意味のある人たち。

 出てくるのは、意味があるから。

 ふむ……


 マティルダは、獅子伯から『それとなく主人公を守り力を貸してやって欲しい』と言われたので、それを実行するだけ。勿論、自分の雇い主だし、獅子伯と同じことを言ってくれる主人公のことは、好ましいと思ってるけど、まだ全然好感度は高くない。忖度もしないし(※できない)。


 影の護衛は、無関係を装ってそばにいて周りの面倒を見つつも、暗殺の影から守る立場になるのかな。母親からの派遣。だから──


 あー……


 なんか、ふと、「こういう流れは?」が、降ってきた。


 それぞれがそれぞれの思惑で動くから、それが悪い方向に相互影響を及ぼすっていうのは、可能だろうか?


 マティルダ:獅子伯からの命で、主人公が思うように行動できるように力を貸す。

 影の護衛:主人公母からの命で、主人公の世話をしつつ命を守る。

 ディミトリ(元間者):自分の逃げ道を用意しつつ、試し行動中。仲間の命優先。

 サミュエル:侯爵からの命で、主人公の命を守るよう言われてる。

 アレク(幼馴染):主人公の命が絶対優先。場合によっては、攫って逃げることも考え中。


 ──あー……

 そうか。そうだ。

 違う、違うんだ。

 影の護衛なんていない。

 主人公の命が絶対優先、場合によっては侯爵すらも裏切って逃げる算段をつけてるのは、影の護衛じゃなくって、幼馴染のアレクなんだ。アレクが、主人公両親から、そう依頼されてるんだ。それを表に出さないだけで。

 主人公の両親と幼馴染は、その点で利害がめっちゃ一致してるし。他の人間に依頼するより全然マシじゃん。

 なるほどなるほど。そういうことか。

 なんか、納得。

 ちゃんと言語化するって大切だなぁ。自分で無意識に考えてた事が、明示化した部分で自然と繋がるって事、あるんだなぁ。へー。


 あ。

 面白い事思いついた。

 よし。

 そうしよう。


 ふふ。楽しくなってきた。


 さて、他の部分を考えなきゃ。

 おぼろげに筋が見えて来たので、それをもう少し明確化したい。


 もう12月も半ばになってきてしまったけど、なんとか1月1日から、また連載再開させんぞ!

 これは絶対だ! 自分に言い聞かせるぞ!!


 今回はここまでにしとこうかな。

 続きは次回!


 それでは!!

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