24/11/10② 十章について改めて考える(※ネタバレ注意

 ちょっと、今、脳内が上手く言語化出来ないので、四苦八苦している。

 その四苦八苦から抜け出す為に、ちょっとアレコレ記述してくぞ。


 より一層読みにくいものになりそうだけど、ゴメン。


 ***


 劇場版ゴールデンカムイを見て。

 いや、見る前からちょっと思ってた事ではあるんだけれども。


『私が十章で見せたいものって、なんだっけ??』


 カッコいいシーン、抒情的じょじょうてきシーン。

 勿論、それも書きたい。

 でも、それはあくまで「シーン」でしかなく、十万字を使って語る『オチの話』にはなりえない。

 あくまでシチュだ。


 勿論、書きたいシチュっていうのも大事ではあるんだけれども。


 劇場版ゴールデンカムイでいえば「杉本とアシリパさんが共闘関係を組む」が『オチの話』だ。

 劇場版ゴールデンカムイは、2時間の中で、杉本という人となりを説明しつつ、アシリパさんという人となりを説明しつつ、敵対キャラたちを見せつつ、それらがどういう関係でいるのか、どうして杉本とアシリパさんが共闘関係を結んだのか、を見せるための話だった。


 私は、十章で、何を語りたかったんだっけ?


 十章が終わる時に、「十章はこういう結論でした」という一言で済ませられるものを、私は今まで考えていなかったんじゃないか?


 ってか、考えてなかったんよ。

 なんとなくそれを感じつつワンコをお散歩させて、その後ゴールデンカムイを見て、

「十章に足りないのはソレだ」

 と気づいたワケです。


 童話の最後にもさ、あるじゃん。

「シンデレラは王子様と結婚して、幸せに暮らしましたとさ、おしまい」

 っていうの。


 十章について、ソレが思いついていなかったんだよ。


 実は、九章はオチについては随分前から思いついていた。

 ただ、それを盛り上げるための、そこに至る前までの展開を思いつけなかったんだよ。

 だから詰まってた。

 でも、オチは決まっていたので、ある程度ブレずに済んで、書けた気がする。

 時間はかかったけどね。


 今は、本当に、何を、どう書いたらいいのか、自分でも不透明過ぎて分からないんよ。


 子供たちのワチャワチャ書きたい。

 主人公がカッコいいシーンを書きたい。

 感動的なシーンを書きたい。


 うん、それは分かる。

 でも。

 それはオチにはなりえない。


 オチだよオチ。


 んで、私が今言う「オチ」とは、あの当該作品の全体的な展開を進める為の一歩、なのだよ。

 もう少し突っ込んで言うと、主人公の次の行動に影響する「何か」なんだよね。


 そう。

 そうそう。


 主人公の次の行動に影響する「何か」


 コレだよコレ。

 コレが大事なんだよ、私にとっては。

 コレを先に考えないといけなかったんだよ。


 あの作品の、全体としての流れの中で、どこまでその流れを進めるか、そのマイルストーンを決めかねていた。

 ダメじゃん。


 でも、ハッキリ見えた気がする。

 必要な事。


 マイルストーンを決めなければ。


 ここから、ガッツリネタバレしてくよ。

 気を付けてね。


 私の思考を整理する為だ!








 九章の最後で、主人公に提示された「伯爵を継承する」という選択肢。

 主人公は悩む。


 まぁ、先に結論を書いておくと。

 主人公は伯爵になる道を選びません。

 それは決まってる。


 前にも書いたけれど、当該作品のラストになっても、主人公は誰とも結婚しません。

『主人公は結婚ENDを選ばない』

 これは、もう決めています。


 でもあくまで、『結婚END』を選ばない、とうだけで、

 作品が終わった後に、もしかしたら、誰かと結婚するかもしれないけれど、それについては作中語るつもりがない。


 んで。


 その結論に至るまでのマイルストーンを、各章の最後に置いてってるんだよ。


 ちなみにマイルストーンとは、ビジネス界で言うところの「節目となるポイント」の事だよ。


 九章の最後は、「伯爵への道を提示される」だった。

 十章は、どうだろう??


 伯爵になる道を、早々に断るか?

 そこまで結論持ってきちゃうか??


 なんか、違う気がするんだよな。

 たった一章分考えただけで、捨てられる道ではないと思うんだ。

 主人公は、その道が、喉から手が出るほど欲しかった。

 でもそれは、権力が欲しかったんじゃなくって、兄の代わりを果たしたかったんだよ。

 兄の代わりに、伯爵になりたかった。


 でも、兄がいない今、主人公には「伯爵になる」為の、強い動機がない。

 確かに、世の中を変えたい、今よりも良くしたい、という気持ちは強い。

 が。

 それを選択すると、強制的にアティとの道が分かれてしまう事が決定してしまうし、伯爵という地位がそんなに簡単にこなせるものでもない、という事を理解している。

 だから悩んでいる。

 贅沢な悩みである為、他に人間にも相談できない。


 相談できないから、きっとグルグル悩んでいる。


 だから、十章終了時点でも、結論は出ないだろうな。


 そこを保留するとして。


 主人公にとっては、というか、作者にとっても、考えておいた方がいい事がある。


 アティとの関係性。

 今はなんとか、アティ専属家庭教師という立場と、侯爵家の諜報部の長という立場で、アティと繋がっている。

 でも主人公は、それがずっと続くものではないと分かってる。

 諜報部の長だって、今は代理で勤めているだけで、それに相応しい人間が来るのを探しながら、待っているんだと思う。

 家庭教師は、離婚した後もアティと接するチャンスを無くさない為のものでしかない。


 あの作品って、主題は「継母と継子の関係性の変化」なのかな、と思ってて。

 最初っからそう思って書き始めたワケではないけれども、これって物凄くセンシンティブな話で、簡単な結論に食いつくのは違うと思うようになったんだよね。


 主人公の人生の一部を語る作品ではあるけれども、人一人の長い人生の中で「継子とのアレコレ」を主軸に置くべき、置いた方がいい、と思ってる。


 ここにきて、継子との関係がナァナァにするのは、絶対に違う。


 九章は、舞台的にアティとの接点がなかったけれども。

「アティの為に行動する」

 という主人公の目的自体は、ブレたらダメなんだと思う。


 タイトル詐欺になってまう。


 例え、九章時点では、もう継母と継子の関係ですらなくなったとしても。

「アティの為に動く」

 という主人公の行動原理は、変えるべきではない。


 ああ、そうか。


 だから私も主人公も悩んでんだよ。


「母親は子供に滅私奉公すべきである」

 という考え方には、私は断固として反対する。

 母には母の人生がある。

 母は子とは別人格だ。母にもその人の人生がある。

 子供が出来た瞬間から「子供のお世話係」というモブになるべきではないし、それって変なんだよ。

 なんで母になった自分という人生の中で、自分がモブになるんだって。

「子育てをする人間」でありつつ、そこに手を抜かず、それでも「自分の人生を生きる」という部分も捨てない、

 そこでバランスがなかなか取れなくって思い悩む主人公を、私は書きたい。


 九章ではアティとの接点がなかったので、今回はガッツリ絡ませたい。


 そうか。


 アティとの関係性を、更にアプデした方がいいんだ。

 この場所に落ち着くもつもりなく、かといってアティとの離別を選べる筈もなく。

 思い悩む主人公を、しっかり表現すべきなんだな。

 そして、私もソレが見たい。


 あ。

 忘れてた。


 十章には、獅子伯出るやん。

 彼との関係性も、変えていきたいなぁ。

 読者の皆さんも、ソレを期待してるやろ?

 ワシもや!!

 第三者として『主人公どうすんよ? ワクワク』を体験したい!


 考えるのワシやけどな!!!


 マジあの人、八章で何であんな事したんや。

 状況を引っ掻き回さないでくれ(※作者的に

 でも、いいぞもっとやれ!(※読者的に


 ってことで。

 獅子伯の事をちゃんと考えないとなぁ。


 取り敢えず、このエピソードはここまで。

 以上!

 それではね!!

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底辺ITエンジニアの底辺人生のアレとコレとソレ 牧野 麻也 @kayazou

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