23/05/04 九章について脳内を整理する(※ネタバレ注意
九章を書くにあたり、本来あって
が。
今回はそれがどうしても上手くいかない。
なので、脳内に漠然と存在していつつも、形になっていない事についてを、ここで言語化する事によって、整理していきたいと思う。
いつも書きっぱなし垂れ流しっぱなしなんだけど、今回はいつも以上に、混沌とした脳内出力となるため、読みにくい事請け合い。
人が読む事を想定した感じでは書けない為、読み飛ばしOKですんで。
そこんところよろしく。
ガッツリネタバレなので、九章を何も知らない状態で楽しみたい人はここでブラウザバックよろしくです。
では、行きます。
元々、この作品について、現実世界で理不尽なだなぁと思う事に対して、ザマァできたらと思って書き始めたのが最初だった。
それを、水戸黄門や暴れん坊将軍、他のハリウッド映画のように、エンタメに昇華して、楽しみつつも現実で立ち向かう為の力に、少しでもなるような、読んでて気持ちの良い作品を目指したかった。
んで、それを元に、ずっと書いてた。
今までは書きたい理不尽があり、そこにストーリーを乗せていた。
しかし、今回は逆に、ストーリーの流れありきで、そこに理不尽を乗せようとしていた。
だから上手くいかない。
考えても考えても、書いても書いても上手くいかない。
5万字書いた。けど、なんか、その先のストーリーが見えない。
作り方が上手くないんだ。今までと違う事をするから、上手くいかないんだ。
でも、この時点で舵を切り直して、書きたい理不尽に対してストーリーを乗せる、という風に出来るのだろうか?
今これを書く直前までは、それは無理だろうと思っていた。
だから九章はコケるか、書けないまま作品がエタるんじゃないかと思ってた。
でも、今実際にここで文字にした瞬間、舵を切り直した方がいいのではないか、そうすれば上手く書けるんじゃないか、という気持ちになった。
言語化、大事。
頭の中でただグルグル考えてるだけだと、上手くいく想像が全然できないのに、言語化した瞬間、なんとかなるんじゃないかと思えるマジック。不思議ィ。
今まで書いた分の九章は捨てるとして──完全に捨てず、書き直した後に、必要箇所をコピってきて使えばいいだけだしね。
コンセプトにストーリーを乗せる。
ザマァしたい理不尽をまず決めよう。
って、実はこのエッセイでも今まで散々書いてたよね。
だから、別に全くないワケじゃないんだ。
あるにはある。
なのに、上手く書けない。
何故だろうか?
それほど、自分がその理不尽に対して「書きたい!!」と思っていないからだろうか?
……いや、そんな事はない筈なんだ。
いつも、twitterとか、ネットの記事とかを見て、嫌な気分になっているし。
だから、書きたくないワケじゃない。
でも、なんか、うーん。
感覚としてあるのは「浅いかなぁ」って感じ。
表面だけなぞってザマァしたところで……って、なんか、根拠なく感じている。
それで言えば、今までだって、私が実体験したことじゃないので、上辺だけをなぞっている筈だ。
何が違うんだろうか?
うーーーーーん……
八章を書き終えてからここまでの間、様々な理不尽を見てきた。
その度に「これも取り上げられたらなぁ」と毎回考えていたけれど、それをメモする事なく来てしまっているので、漠然と「この世界はクソ」という感覚だけが脳内に残ってるだけ。
なんのネタにもなりゃしねぇ。
つか。
この世界、理不尽多すぎ。
もっとみんなで心穏やかに生きようよ……
いかん、思考が逸れる。
……ザマァネタは、ある程度限定した方がいい。
今回は、前から言ってる『他人に勝手に評価される』理不尽についてを、書きたい、かなぁ……
前は、ちらっと「独身女性への理不尽」としていたけれど、広義では男性にも当てはまる内容だな、と思ってる。
だから、広義の意味で書ければと、思い直していた。
何でかって。
それで
誰にでもコンプレックスはある。
でも、
私がまさにそうだった。
それが瓦解できたのは、数度の挫折体験だった。
挫折した結果、それでも生きていくんだ、と思って開き直れたからなんだろうな。
勿論、まだ
ただ、
この作品は応援歌だ。
理不尽な目に遭って来た人たちに対して、せめてファンタジーの世界で「ザマァ」して溜飲を下げてもらい、スッキリさせるのが目的だ。
私が、そういう物語を欲してるんだ。
違うんだ。
そうじゃないんだ。
だから、ええと……
アレなのか?
いや、もう、「
そこまで深く考えて物事を組み立てる事なんて、出来ない気がする。
難しいよ。
……。
……?
あれ? 今、ふと、全然違う事が頭に浮かんだぞ?
「そもそも選択肢がない、という理不尽」だ。
そういえば、ちょうど、九章では、スリの少女を登場させようと思ってた。
このスリの少女を取り巻く環境は苛烈で、貴族生まれの主人公では体験したことがないものばかり。逆にいうと、貴族という生まれだから体験できない理不尽を、スリの少女を登場させる事によって、表現しようとしてた。
──ああ、これだ。
今回は、これだ。これが、主題だ。
「他人に勝手に評価される理不尽」の方がオプションというか、添え物だ。
そうだ。
今回は、こっちを主題にした方がいい。
第四章がそうだった。
色々書きたい事があったけれど、ニコラを出す事によって、ニコラが抱えた問題の方が主題になったんだよな。それによって、無駄な部分が削ぎ落とせたような気がする。私はどうしても、文字を書きたくって、ついつい文字数が増えてしまうから。
第四章と、同じ流れだ。
そうなんだ。きっと、そっちの方向で書けば上手くいきそうだ。
第四章という、成功例があるからな。
そう。
だから、第九章で、繰り返し語るのは「選択肢がない理不尽」だ。
選択肢がない理不尽なんて、この世にはゴロゴロしてる。
ネットで調べれば、それこそネタは沢山拾える筈だし。
そうだそうだ。
……ところで、選択肢がない理不尽を、どうザマァするんだ?
ザマァ、できなくないか??
選択肢がない中、必死こいて生きている人がいる中で、例えばその苦労している人に対して「新しい選択肢を持て」と諭すのは、間違いも間違い。致命的な間違いだ。
選択肢がないっつっとろーが。努力して努力して、それでも選択肢に恵まれないんだよ。「本人が努力すれば何とかなる」とかって結論を出す事のほうがイカれてるし、むしろ私自身が、そういう結論を出す人を毛嫌いしている。
努力すれば報われるなんて、そりゃ環境に恵まれているだけに過ぎない。
努力できない環境、努力が報われない環境なんて、ごまんとあるんだよ。
ああ、それだ。それが理不尽。
「不幸なのは本人の努力が足りないからだ」
って言う人な。理不尽すぎるだろう。
そういうヤツをギャフン(※死語)と言わせたい。
ただ、そう言う奴はギャフンと言わせたところで、心を入れ替えたりしない。
まぁ、そこはどうでもいいや。
じゃあ。
選択肢がない理不尽、を、スカッとさせるストーリー展開って、どんなだろうか?
第四章は、DV父親とDV母親をぶっ飛ばした。(※物理)
選択肢がない理不尽、「自分の努力が足りない」と理不尽を押し付けてくる相手へのギャフン。
──まぁ、一番の復讐って、相手の意に介さず、むしろ相手を無視して幸せになる事なんだけどね。
でもこの作品の主人公は、理不尽された人の手をギュッと握って敵の脛を蹴り飛ばすタイプなんだよなぁ。一矢報いないと気が済まない。
ん。
そうか。具体的に何をやってきた誰に対してザマァするかを考えれば、すんなり答えが出そうな気がする。
今回、ザマァする相手は──いや、ザマァというより、なんて言うか。突っぱねる感じ? そういうのをやる相手は、敵伯爵の弟。それにより相手の目を覚まさせる感じだ。
って事は、ソイツが「本人の努力が足りない」という自己責任論を押し付けて来たのか?
ああ、それはあるかもしれない。
でも、それが全部じゃない気がする。何かが足りない。何が足りないと感じてるんだろうか?
……足りないのか? 足りないんじゃなくって、「そうじゃない」って感じて気がするのだが……
書ける時は、もっと、こう、パズルがピタッとハマったような感覚がするんだよなぁ。だから、何かが違うんだ。
もう少し突っ込んで考えてみよう。
──ってところで、もう3500文字を超えてもーた。
だから続きは次のエピソードで。
頭の中を言語化するっていいなぁ。
なんか、重かった頭が軽くなる気がする。
ってことで。
続きは次回ね。
それでは!!
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