20/10/28 神殺しの力ってナニ??

 先読みさせる事。

 そして、結果を良い意味で裏切る事。


 私の作品の読者さんは、それを求めている、と思う。多分。きっと。恐らく。


 で、あれば。

 真っ先に、その構成を考えなければならなかったのではないか?


 今からでも遅くはない。

 それで考え直してみよう。


 ちなみに、タカナシさんは『話の構成は難しくなく、でもバトルに勝つ方法とかが工夫されてるのが好き』との事。なるほど、JOJOですね?

 色々個性があるスタンドで、相性の悪い相手や一見攻略不可能と思われる相手に、如何にして勝つのか。

 ここらへんは確かにタカナシさんの描く物語にも反映されていて『なるほどそう戦うのか!』というモノが多いです。

 なので、タカナシさんの書くバトルは面白いのです!!


 アハ体験が好き、という人もいれば、予想外がない安定したものが好き、という人もいる。

 私の読者さんは、アハ体験が好きな人が多いと思われる。


 話の構成だろうとバトルだろうと、『なるほど! そうきたか!』がみんな好きなのですね。

 それが、本当に予想外でもいいだろうけど、来るとわかっててもいいタイプもいる。


 エッセイで全部ネタバレしちゃうんだから、どんでん返しもヘッタクレもないけど、逆にむしろ『なるほど。ここを隠してどんでん返しを狙うのか。ほほう、こういう書き方をするのか』を楽しめるのではないかと。


 色んな意味で皆さんを楽しませられるように頑張りますな!!


 そうなるとだよ。

 あんまり小難しい事の方を考えるだけ無駄って気がしてきましたね。

 それに。

 どんでん返しする為には、ベース構成は単純な方がいい。「ミスリード」を誘う為ですね。

 タカナシさんが好きな「戦う時の工夫」も、パッと見弱点がなさそうなヤツどどうやって戦うのかっていうのを見せるものだし。

 単純なものから、一部を少し捻らせる方がいいのでしょうな。


 よし。

 その方向で考えなおしてみよう。


 今回考えている話を、一言で説明すると。

「元裏稼業の母親が、子供に宿るヤバイヤツを倒す為の力を手に入れようとする話」

 ですよ。

 ストレートと言えばストレートな内容じゃない??

 ……ホントに?

 まぁ気にするな。


 で。

 じゃあどこを工夫していくかっていう事だよね。


 まずは、まぁ基本だけど『倒す為の力』が『コレジャナイ』だよね。


 例えば、ルパン三世のカリオストロの城は、元はと言えば『お宝』といわれて、伯爵やルパンが求めていたものが、実は金銀財宝じゃなかった、っていうのがあるよね。

 ラピュタも、『天空の城』が実は天空の楽園ではなくて空中要塞だったし。


 こういう、良い意味での? 裏切りも、いいよね。


 今回考えていた『神殺しの力』も、そういうのがいいかな、と思ったり。

 いや、タカナシさんが考えてくれた『あらゆる生き物を一撃で殺す、鬼丸』もメッチャ捨てがたいんだけど……

 例えば『医者殺し』。

 コレ、味噌の事だったり野菜や魚の事だったりする。つまり、『コレを食べたら健康になる』イコール『医者が失業する』から『医者殺し』なんだよね。


 だから、例えば『神殺しの力』は『神様を必要としなくなる力』の事で、例えばそうだな……『雨雲発生装置』とかね。

 神様に雨乞いしなくて済むから、雨の神様に祈らなくなる=雨の神様を殺す、となる。

 みたいな。


 ……いや、コレ、やり方失敗したら読者を『ふざけんなコラァァァ!』って気持ちにさせる可能性あるなぁ……


 ああ、でも。

 タカナシさんが下さった案の中に、『魔法組織』と『蒸気科学組織』があって、それが『神殺しの力』を巡って云々……

 ふと思いついたぞ?


 どっちの組織もその力を欲しがる。

 魔法組織は、神を否定したくないから破壊の為、蒸気科学組織は、神を否定したいから使う為。(どっちも、実は逆説的になるんだけどね。魔法組織は神を『殺せる』なんてあってはならないと思ってるってことは、神を殺せると認めてしまってる。蒸気科学組織は、神を殺せる、と思うってことは暗にそもそもその存在を認めてるっていう事)


 で。

 例えば『神殺しの力』が『雨雲発生装置』だったとして。

 ソレが暴走して破裂寸前となり、破裂したら周り一帯が焦土と化してしまうから、主人公はソレを止める為に奔走する、とかね。


 そして、雨雲発生装置自体は、魔法と蒸気科学のハイブリッドで、どっちの組織の存在も根本から揺るがしたら面白いのに。


 中二病がうずいてきたぞー。

 雨雲発生装置には、火の石と呼ばれる『ルビー』を嵌め込んで使う。その石に魔力を貯めて熱や火を発生させる。普通なら燃えないモノを燃やして細かい粒子にし、空に散布する事により、それに空中の水分が付着して雲になり雨が降る、という装置だったりしてさ。

 人工降雨って実際に行われている事だし。原理はググれば出てくる。


 雨雲発生装置はとある街の地下に凄くバカでかい装置として存在してて、必要な部品がない状態だった。主人公はその部品の一つであるルビーを盗んだ事により、事件に巻き込まれる、とかね!!


 こういうの、考えるとホント楽しい!

 ……でも、そっちにばっかり気を取られたらダメなんだけどね。

 エンタメって、ドキドキワクワクが必要で、つまり舞台演出がキモ。つまり。肝心なのは「設定」じゃない。「演出」。つまり、見せ方。

 また、その場合にはキャラが立ってないとダメなんだよねぇ。

 難しい……


 で。

 コレ。

 超安直なんだけど、上記で書いた『神殺しの力』が『雨雲発生装置』でもいいかな……

 えっ……別にっ! 他のを考えるのが面倒くさいとか、そういう事じゃないもん! 違うよ! 違うったら!! 違……く、ない。

 ほら……こういうのってさ……第一印象がいいとか、最初のインスピレーションがいいとか……言わない? 言わない……か、そうか……


 気にするな!!

 もっといいのが思いついたらその時変えれば良い!!!


 さて。

 では。上記を踏まえつつ。

 先に敵について考えよう。

 鬼滅の無惨様みたいなのは凄く魅力的だよね!

 でも、まんまにするワケにもいかん。

 でも、最終的にボッコボコにしたい。


 うーん。

 と、したら。『魔法組織』『蒸気科学組織』どちらにも所属してないような、もしくは所属してるけどそれはそもそも自分の利益の為っていう、超絶利己的な人間がいいかなぁ。

『雨雲発生装置』を利用してどうすんのか? って話だけど。

 ソレ、ホントに使えるとしたら莫大な利益を生むよね。

 農作業は完全に天候次第だし、人工的に雨を降らせるという事は、それをする事によって他の場所に雨が降らなくなる事もあるし。


 金の為?


 いや、それによって、自分が神のように崇められたい『神コンプレックス』をこじらせたようなタイプがいいか。

 まさに、死のノートを持ってた高校生みたいな感じだね。

 で。

 途中上手くいかないと思ったら、全部投げ捨てて逃げるの。逃げる時は、前に利用していたものを完膚なきまでに破壊してからっていうゲスさも付け加えておこうか。


 敵は『神殺しの力』が『雨雲発生装置』だと分かった時に、ソレを利用することを当然企む──


 いや?

 ちょっと待てよ?

 ソレ、単純だよなぁ。

 ……単純か? ホントに?

 どうかな……私が思いつくぐらいだから単純やろ。


 むしろ、どっちかの組織に属していた方が面白いのかな??


 魔法組織だとしたら、ハイブリッドである神殺しの力なんて、存在自体が許せないから壊すか? いや、それによって斜陽にあった魔法組織の復興を目指すか?

 蒸気科学組織だとしたら、どうだろう。魔法も一部使うとしたら、やっぱダメなのかな。研究して代替機関を生み出して、やっぱ使うよね。そして、完膚なきまでに神の存在を否定しにかかるかも。


 主人公がソレを見たらどう思うかな。

 便利なモノだし、存在は否定しないよね。

 でも、誰かが独占するのもどうかと思うだろう。

 だからといって、組織や国にも任せないだろうね。

 どうかな。

 じゃあ自分が管理、なんて事も絶対に思わないだろう。

 自分が求めていた力ではないんだから、関わりたがらないだろうな。


 でも、関わらざるを得ない状況になる。

 雨雲発生装置を爆破する流れになって欲しいなァー。それにより町が焦土と化すからそれを止めるって流れにしたいなァー。

 でも、そんな利用価値のあるモノ、普通壊さないよなァー。


 うーん、難しい……


 そろそろ文字数もアレになってきたから、次のエピソードまで引っ張るよ!


 それではね!!

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