20/10/26 敵について考えてみる。

 敵の性格を先に考えてしまったけれど、そうではなくて先に、主人公にどう絡んでくるか、どんな立場なのかを考えてからの方が良かった気がする。


 と、いうワケで。

 前回考えた敵の嫌なヤツ加減はちょっと置いておくとして。

 先に敵の事考えてみよう。


 そもそも。

 主人公にどう絡んでくるのか?

 うーん。

 事件を大きくしたいから、主人公に刺客を差し向けるとか、そういうのして欲しい。

 って事は。主人公に刺客を差し向けられるような立場って事だなぁ。

 だから、ある程度組織・団体の中で偉い立場にいるのだろう。

 ──いや? もしかしたら、カリスマ性があって人心操作術に長けているのかもしれない。

 ……いや、それってれどこのエージェント・オブ・カーター。まんま、シーズン1のボスやないかい。


 あ。

 ここでちょっと脱線するけど、タカナシさんから『30コンの異能設定あり。神殺しの力は、天下五剣の鬼丸だね!(意訳』っていうメッセージを頂いた。

 やっぱり?! タカナシさんもそう思った?

 だよね。

 コレね、私も思ってんですよ。


 鬼丸か! 天下五剣! いいですな!!

 それ頂きたい!!

 鬼丸は、鬼をも斬れる刀。

 逸話を調べてみたら、かなり不吉な刀みたいだね。

 タカナシさんのメッセージを受けて考えてみた。

 鬼丸は、きっとすっごい剣。生き物であればなんでも一撃で殺せる剣。それこそ、鬼だろうと神だろうと。(まぁ実際神様が生き物かどうか微妙だけど。『この刀が凄い』って事を意味する上で『神殺しの力』と呼ばれてる、と)

 でも、使い手も一緒に死んじゃったり、生きる力を削り取る刀。だから使い手は短命。

 呪いの刀だねー。

 で。

 本来、主人公が欲しがってる力は、数珠丸の力なんですよ。数珠丸は、形のないものを破壊できる刀。つまり、異能力のコアを壊せる力だから、子供に封印された力だけを破壊出来る。

 主人公ソレが欲しいんだなって。


 でも……

 主人公が組織にいたとしたら、数珠丸の存在を知らないワケないんだよなぁ……

 そこを避けて通れないし、結構制限がキツイから、今回30コン設定見送ったんだよね……


 なんか、うまーくここら辺整理できれば、異能設定でいってみたいんだよなぁ……


 うーん。でも魔法も使いたーい。使ってみたーい!


 ……そこを踏まえつつ、敵の事考えてみようか。


 敵は──

『神殺しの力』を欲しがってるヤツで、その手掛かりを奪って行った主人公に刺客を差し向ける。手掛かりを奪う為に。

 でも、刺客は主人公が返り討ちにしてしまう。


 主人公はこの出来事により、自分が関わったのが『神殺しの力』に関連する事だと知る。


 返り討ちにされた刺客はこの時、主人公を監視していた子守ナニーが助けた。

 それにより、敵と子守ナニーが接点を持つ。


 主人公は、神殺しの力に興味を持ち、組織からなんとか情報を引き出そうと、組織と協力体制を取ることにする。

 敵側も、主人公が組織Aと組んだ事を知る。


 私が敵だったらどうするかな。


 主人公側の子守ナニーと繋がってるから、子供を人質にして主人公を言うことを聞かせるかな。

 自分側のコストを最小限にしつつ、 結果を手に入れるにはそれが一番良いか。

 子守ナニーも駒として使えればいいけど、いつ裏切るか分からないから、あんまり重用ちょうようできない。

 と、なると。主人公の側にはお目付役が必要だなぁ。

 ああ、なんかキャラがゴタゴタしてきたなぁ。

 利害が複雑に絡み合うのは構わないけど、たくさんのキャラがアレコレ出てくるのはちょっとなぁ。

 どうしたもんか……


 それに。

 組織、かぁ。

 あんまり『悪の組織』的な感じのものは出したくないんだよなぁ。

 組織には組織の正義があり、その理念に則って動いてるだけだから、そもそも『悪の組織』なんてものは普通存在しない。

 利害がぶつかるから戦いになるだけなんだよね。

 うーん……


 いや、なんか、もっと、こう……

『はぁ?! 頭大丈夫か?!』

 っていう理念で動く敵がいいんだよなぁ。


 組織だとそうはいかないから、フリーのそういうのが……

 って、『フリーのそういうの』ってなんだよ……


 敵ってホント難しいなぁ……


 いや、足りないんだ。元ネタとなるものが。

 それが思いつければ、きっとスルスル決める事ができる筈。

 多分。きっと。


『はぁ?! 頭大丈夫か?!』

 という敵……


 簡単に思いつくのは、やっぱり死のノート持って新世界の神になるとか言い出しちゃうタイプの人間だよな。


 それが、組織とかに所属してるんじゃなく、ポッと出てきたヤツだとしたらどうなるかな?

 ……そういうヤツって基本仲間がいないんだよな。いても『仲間』ではなく『駒』だし。

 でも、そんなヤツについて行くヤツなんておんのか??

 まぁ、洗脳されやすいタイプっているからな。

 そういう人たちなのかもしれん。


 いやでも……


 うーーーーーん。

 ホント、敵って難しい!!


 なんか、こう、『コイツや!!』ってのが思いつかないなぁ。


 他の設定か?!

 他の設定がダメなのか?!


 そうかもしれない!

 きっと既に用意してあるネタにダメな部分があるんだ!!

 何?!

 どれがダメ?!


 もしかして『神殺しの力』がそもそもダメ?!

 かもしれない!

 そんな気がしてきた!!

 分かんないけど!!


 今回、本当の意味での真の敵は子守ナニーだ!

 復讐を目論むヤツ!!


 私が復讐者ならどうする?!

 もう既に手の届く範囲にまで来てる!

 色々葛藤はあれど、復讐したいという気持ちはある!

 復讐するんなら、主人公に一番ダメージを喰らう方法で復讐したいよねっ!


 そしたら、主人公が必死に秘密にしていることをバラすよね!

 それが一番、主人公にダメージ与えそう!

 そしたら?!


 主人公が元いた組織Aに、実はコイツがヤバイ力を隠し持って裏切ったんですぜ、と告げ口するかな!

 んで、主人公と組織Aに仲違いさせるね!

 せいぜい、昔の仲間から命狙われろ! って思うね!!

 でも、それだと自分の手で復讐出来ないから……

 そうね!

 子供の封印を解いて、主人公に子供を殺させるかな!

 あわよくば、それによって組織Aにもダメージを与えたいね!

 んで、最後には、主人公にとどめを自分で刺すね!!


 としたら。

 主人公がもともと所属していた組織Aに、主人公の子供の事をバラすよな。

 そしたら、組織Aは、子供の力をゲットする為に動くね。


 ……あ、その時。

 もしかしたら、組織Aにチクったんだけど、チクられた人は、組織全体に報告せず、その力を自分だけのものにして、あわよくばその力を使って組織の要職に上り詰めようと画策した、とか?


 敵は元味方?

 30コンと同じパターンやないかーい。


 気にすんな!!!


 ちょっとこのパターンで考えてみよう!

 信頼してた味方が実は敵って、超王道パターンだし!


 ああああ!

 ダメだ!

 なんか!

 煮詰まってる!!


 こういう時は、原点回帰。初心を思い出せ。


 そもそも、この話は、私の読者さんたちを楽しませたいから書くのだ。

 自己満足で複雑怪奇にするよりも。

『ワシの読者さんならこの展開が好きなんじゃなかろうか?』の方を意識した方が良かろう。


 読者さんたちが好きなのは、多分畳み掛け展開。エンタメらしく、怒涛の展開。

 と、したら。


 やっぱ違う。

 なんか違う。

 今まで考えたアレもコレもソレも、みんな全部が少しずつ『違う』


 私の読者さんたちを楽しませるなら、まずは『先読みさせる事』

 そして、

『先読み結果を裏切る事』

 だ。

 裏切る、といっても、良い意味で裏切るだけで『それはねぇわ』と、思わせてはいけない。


 それに合わせた『敵』と『流れ』を考えるべきなんだ今回の場合!!


 って、それに気づくまでまた随分とその場で猛烈な足踏みしたな!

 一歩も前に進んでねぇ!!


 でも、いいではないか。

 結果、気づけたんだから。


 よし!

 今回のエピソードはここまでとして、次から改めて考えるとしようではないか!!


 うん! 頑張る!!


 それでは次回!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る