23/07/17 本の装丁を勝手に考える。
前回のラノベの表紙について、個人的な素直な感想を書き過ぎて、メチャクチャ失礼になってる事を、ここで伏して謝罪致します。
申し訳ありませんでした。
あれからふと思ったんだよ。
ラノベの表紙がオシャレじゃないのではない。
わしの感性が古過ぎるんだって。
そりゃ当たり前だ。
装丁デザイナーが入ってないワケはないし、そういうデザイナーさんは常に流行の最先端にいる。
そんな人たちが作ったものが、オシャレじゃないワケないんだよ。
つまり、それが受け入れられないっていうのは、むしろ私個人の感覚が、世間と会わなくなってきた、という事や。
むしろ、ワシのがヤバいねん。
本棚に平置きされたラノベに目が滑るのは、老化現象だ。
細かいものを見る力が衰えてきた証拠や。
耳が遠くなってしまい、テレビの音量が爆音になってるのに気づかないアレと同じや。
こんな所で、自分の老化を目の当たりにしとうなかった……ッ!!
ただ!
ただこれだけは言わしてくれ!!
本単体では、どの表紙もとても素敵なんよ!
でもな!!
本屋で平積みされるとな!
なんかゴチャゴチャして見えるんよ!
ワシの目が老眼だからな!!!
中年にはちょっと情報量が多い!
でも仕方ないな!
ワシはターゲットじゃないからなッ!!!
しかも!
猛暑の中ヒーコラ言いながらやっとこさ本屋に辿りついたもんだから、本屋に到着している時点で既に疲れていた!
疲れた頭では、あの色の洪水は耐えられなかったんだ!!!
って事で。
翌日。
今度は違う本屋へと来たよ。
そして、そこでまた不審者レベルでマジマジと見させていただいた。
それで気が付いた。
漫画とラノベの表紙の、どうしようもない違い。
タイトルの長さ。
コレに尽きる。
漫画のタイトルは比較的短い。これは、絵で伝える事ができるので、タイトル文字は最低限で済む。
しかしライトノベルはWEB発であるものが殆ど、という事も相まって。
タイトルが長い。一言あらすじだ。
これは悪い事じゃない。前も言った通り、絵等で捕まえられないので、一番目に留まるタイトルで、「読みたい」と思わせる必要があるからだ。
そのタイトルを、そのまま本の表紙にもってるとすると。
文字量が表紙の中で乱舞する事となり、文字情報が多くなる。
それが絵を相まって『情報量が多い』と感じる事になるのだな。
なるほどなるほど。
……2回も本屋行かないと気づけないって、それはどうなんだい……
と、なるとだよ??
もしかして、無料WEB小説から書籍化する時って、タイトルを改訂して、短くする必要があるのではなかろうか?
タイトルの長さが、そのまま表紙デザインに影響するし、短い方がデザインしやすいだろうし。
タイトルに物凄くこだわりがあるなら変えられないけれど、それほどこだわりがないのであれば、変えてもいいのではなかろうか?
あと気になったのは。
これはたぶん、その出版社の傾向だけなのかもしれないが。
色の洪水だったなぁ。
中にはちゃんと色味に統一感がある絵もあるよ。
でも……
私が行った本屋が、仲良くしている出版社の傾向があるかもしれないが。
平積みされている本は、色とりどりで統一感がないように感じた。
これは別の本と混ざって、という事ではなく。
1つの本でいえる事。
1冊の本の表紙の中に、赤、青、緑、黄色、様々な色相でそれぞれがかなり彩度が高い状態で塗られている。
これは私の個人の絵の好みも影響してるだろう。
私は個人的には、彩度が抑えられた色の方が好きだから。
例えば、サモンナイトシリーズのイラストレーターさんの色味とか好きなんだよね。
彩度は激しさを演出する。高ければ派手に賑やかに感じ、低ければ落ち着いて見える。
ちなみに明度は、華やかさだ。明度が高ければ華やかに、低ければ沈んで見える。
また、色相の種類を増やせば増やすほど、雑多な印象を与える事もある。
これは実は、イラストへの印象にも多大に影響を与えるんだけれど。
同じ絵柄でも、色の塗り方によって与える印象が全然違うんだよね。
私は色塗りが物凄く下手くそで、例えば「人の肌色はコレ、赤といえばコレ、青といえばコレ」といった感じで、単品で色を選んでしまうので、絵として完成対を見ると、なんだかまとまりがないような感じになってしまう。
実はコレ、過去やった事のあるゲームでも感じた事があるのだけれど、同じ絵師さんがキャラデザインしているハズなのに、色味に統一感がない為か、それぞれのキャラが並ぶとなんだかウルサイ感じがしてしまったりする。
ただし。
これも好みの範疇を出ない。
本屋で平積みされるとしたら、そりゃ目立つ為に、色相を色々を、彩度や明度を高くしたりした方がいい。
ぶっちゃけ、暗い色味の表紙は、平積みされると逆になんだか悪い意味で馴染まない。
うーーーーーーーーん……
ラノベの表紙問題って、結構難しい問題なのではなかろうか??
ちなみに言うとだよ。
ラノベの表紙、平積みされているとウルサイと感じるのに、Amazonの画面やサイトの一覧画面では、うるさく感じないんだ。
これは、WEBサイト等の一覧画面には、「余白」があるからなんだよね。
物理の本棚や平積みされた本は、隣の本と接してて隙間がない。
そりゃそうだ。できるだけ沢山並べる必要があるからな。
しかしWEBサイトではその制約がない為、逆にウルサイ程じゃないと、余白の飲まれて目立たなくなる。
ふむ。
もしかしてもしかすると、書籍用の表紙と電子書籍の表紙は、変えた方がいいのだろうか?
でも、出版社にその余力はあるのだろうか??
っていうか、それを調べたマーケティングとかの資料って、ないのかなぁ?
……軽くググったが、調べ方が下手だったのか、書籍についてのマーケティングについての情報は出てこなかった。
「書籍のマーケティング」とググっても、マーケティングに関わる本ばかりが出てくる。
違う、違う、そうじゃない。
商業書籍を売る時のマーケティング手法や、調査方法、視点等が知りたかったんよ。
……ふむ。
そんな情報を、容易に表に出すわきゃねぇか。
それって企業にとっては大切な資産やもんな。他社に真似されたらたまったものではないもんな。
いや……それが出版業界全体の衰退を招くかもしれないんだから、みんなでやって書籍業界を盛り上げた方がいいのではなかろうか?
それとも、ワシが見つけられないだけで、既にそれは実施されているのだろうか??
ちょっと検索ワードを変えて「本を売る為のマーケティング」として調べた。
出てきた情報を読んでみた。
……言ってる事は間違っていないとは思うけれど、一部ちょっとズレてんな、と思った。
特に、購買層の広がりの部分について書いてる所だった。
引用せず意訳で書くと
「以前〇〇は10~20代が利用していたが、今は30代も利用している。ならばもう少しすると、40~50代が利用するようになるかもしれない」
と。
……それね、なるかもしれない、じゃないよ。なるよ。それは凄い予言でもなんでもないよ。利用ユーザーが単純に歳取ってってるだけって事だから。
20代は10年経つと30代だ。さらに10年経てば40代や。
この人、もしかして、数字やグラフでしか情報を見てないんか? それを利用しているのが「人」である事を、すっかり失念してる。
時間が経てば人も歳をとるよ?? 気づいてる??
つまりね、それ、広がってないんだよ。
利用者が単純に歳をとって、スライドしてってるだけなんだって。
もともとの利用者は離れる事なく使い続けているって事を示してて、つまり継続力はもともとある物だって事。
つまり、長く続けてもらう素地はもともとあるのだから、ほっといても10年後には、40~50代が使ってる事になるよ。
この場合気にすべきは、新たに今いる10~20代にどう使ってもらうかって事だよ。
年齢層上に向けてアレコレするんじゃないっしょ、これ、年齢層下の人に、同参入してもらうのかを考えるべきなんだって。
ただ……
全部が全部「ダメだこりゃ」じゃなかった。
納得できるものもあった。
……。
マーケティングって、本当に難しいんだなぁ。
そりゃそうだ。それ専門で仕事してる人間がいるぐらいだもんな。
重要で大切で、専門知識や視点が必要な仕事なんだよなぁ。
うーーーーーーーーーーーん……
まぁ、ここで一人で唸ってても、やはり一人のマンパワーでできる事は少ないんやな。
人は独りじゃ生きられないんだよ……ははっ。
Amazonでも個人販売している人間として。
どうすればもっと盛り上がるのだろうか?
どうすればもっと人に届くのだろうか?
それこそマジでマーケティングの領域だけれども、それをもう少しだけ、ちょびっとでいいから、勉強していきたいなと思っております。
今回はここまで!
以上!
それではね!!
※2日連続、猛暑日の中外出するとかって、全然してこなかったので、体力の削られ方がエグい……
明日以降に響かなきゃいいなぁ……
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