22/05/04 今までの章の振り返りから九章を考える(※ネタバレ注意

 曜日感覚・日付感覚を失っております。

 思い返し、『5/2に何して遊んだか記憶にない!』と狼狽し、後から『仕事してたから遊んでねぇんだ……』と気づき、脳みその動きの鈍さに恐れをなしたり。


 GW中の脳みその劣化速度がヤバい。


 さて、続きを考えていこうぜ!


 敵伯爵からこちらの動きを警戒されている事を知る主人公たち。

 そして同時に、自分達の考える手が、悪手ではない事を改めて実感する。また、まだ弟伯爵は、敵伯爵に暗殺されていないのだろうと予測を立てる。暗殺されていたら、こんな事はしないだろう、と。でも、あくまで楽観的予測として、悲観的予測もしつつ、今後の事を考える。


 で、問題は、本物の弟伯爵の居場所。

 敵伯爵からも命を狙われているとしたら、どこにいるのかの情報など表には出てこないだろう。


 さて、どうしたもんか。


 ホント、どうしたもんか。

 うーん。

 なんか、うまく話が転がらない。

 もっともっと、概要から考えたほうがいいのかも。

 あと、昨日録画していたナイト&デイを見直してて思ったんだけど、トムクルーズの映画は、見せ場から構築されていくのが多いんだよね。

 カッコイイシーンを上手く繋ぎ合わせて作品を作ってくの。だから、彼のアクション映画は娯楽性が強いんだよね。


 だとしたら、そっちから考えてってみる?

 今回は、スパイ活劇らしく、バトルありきがいいな。

『主人公怪我しすぎ』と言われるけど、主人公が無傷で終わる活劇って、あんまないでしょ? ワンピースのルフィだって、毎回物凄い大怪我してるし。

 主人公に怪我させる事を厭ってないんだ、私は。むしろ、ガンガン怪我して、それでも這いずって前進めって思ってるので、ハイ。


 まずは、入れたいイベントとかを考えていこうか。

 まずは大トリのザマァだね。

 このザマァは、基本暴力ではなく口でのザマァ。今まで構築してった事と、溜めてった鬱憤を晴らすタイミング。


 これが一番大切。だから、ちゃんと考えよう。

 でもあんまり上手く浮かばないって時は、過去のザマァを見直してみるぞ。


 まず、第一章。

 ──あれ? 第一章、大きなオチとなるザマァがないや。周りをしばき倒して、最後イリアスを目覚めさせるだけだ。

 意外。へー。そうなんだ。

 とにかく、夫であるツァニス(※この時点では名前が出てこない)が、元来もっていた偏見を逐次ボッコボコにされる回でしたね、ハイ。ある意味、夫が小さく毎回ザマァされていた。

 ストーリーラインの敵と、ザマァ敵が別で存在していた回でした。

 第一章の目的は、アティに健やかに育ってもらう環境を作る事でした。


 第二章。

 第二章は、大奥様をザマァした。大奥様が起こした事件を逆手に取って。

 そして、含まれていた問題は、『嫁となった人間への扱い』だったな。

 嫁は服従すべきっていう考え方に楯突いた。嫁だって人間なんだよ、とね。

 この回については、ザマァ相手とストーリーラインの敵が同じでした。

 目的は、アティの生きる道の選択肢を広げる事でした。あと、獅子伯出したかった。


 獅子伯については『夫が可哀そう』と言われるぐらいの人物なんですが、仕方ないんだよ。『ヒーローがいない』って文句もあったし、ヒーローとなりうる、主人公の好みの人物として登場させたんだもん。設定通り。

 主人公にとって、夫は全然好みじゃないんです。獅子伯が好みドストライク。で、主人公に葛藤して欲しくて獅子伯を出した。でも、葛藤要因なので、基本、話の根幹の解決には獅子伯は出張ってきません。手助けはするけど。

 基本、自分を助く話っす。ヒーローは自分です。他のヒーローに救われる話ではありません、ハイ。

 ここ、重要。テストに出ます。何の?


 第三章。

 これ、老元子爵と乙女ゲーム主人公の母親へのザマァ。奴らがやらかしていた事件を暴いてザマァ。『女性の扱い』についてが問題だった。

 これは、権力と女性の立ち位置の話に少し突っ込んで話をしたね。女性はかくあるべき、というのを、家の人間から見た嫁、ではなく、第三者が見た嫁・女性、として、っていう、ね。

 この回も、ザマァ相手とストーリーラインの敵が同じでした。

 目的は、アティの悪役令嬢フラグを叩き折る事でした。そして、心強いマギーさんという子守が絶対的味方になった回でした。


 第四章。

 ニコラ登場回。DV親をボッコボコにしてザマァ。家庭内暴力の問題だった。でもその実、主題は『昔から決まっている事に疑問を持て』だったけど。

 この話は実は、ザマァ対象に主題をぶつけたのではなく、被害者であるニコラ自身に主題を考えなおしてもらうって話だった。

 この回は、大きなザマァがなく。ここについては、読者さんへの問いかけ回でもあったんだよね。性別による服装の違いの根幹にある事について、考えて欲しかった。で、ストーリーラインの敵は暴力でぶっ倒しただけ。でも、敵をぶっ倒すことが目的ではなく、ニコラの、親からの独立がオチでした。


 第五章。

 執事ザマァ回。屋敷改革に乗り出す主人公を厭った執事たちが起こした事件を逆手に取って。雇用と女の子への教育、が焦点だった。

 この回も、ザマァ相手とストーリーラインの敵が、同じ執事と洗濯婦だったね。

 夫・ツァニスが愛を叫んだ回でもあったし、洗濯婦とのオチはコメディだった。

 目的は、家庭環境の改善であり、風通しのよい組織を作る事でした。


 第六章。

 熊との格闘回。権力を笠に着て女を見下してくる失礼男爵へのザマァ回。権力で相手を黙らせるのではなく、相互理解をとる為に四苦八苦する姿を主題とした。

 ザマァ相手は、男爵と管理組合だったけれど、オチのバトル相手は熊でした。

 変則回で、ザマァ相手は結局主人公の言い分を理解していない。ただ権力に膝をついただけ。でも、そのスッキリしない部分を、熊を倒す事で昇華した。

 実は、この回にはあまり目的がなく、私が子供たちとのキャッキャウフフを書きたかっただけという……


 第七章。

 実家回。男尊女卑祖父をザマァ。昔ながらの、男系・男子至上主義と、『結婚した女はかくあるべき』という考えに、問題提起した。

 ザマァ相手は祖父。ストーリーラインの敵はカザウェテス子爵でした。そして、主題はベネディクトの目覚め。第一章、第四章に近い構成だね。

 裏の目的はベネディクト、そして主人公の呪縛からの解放でした。


 第八章。

 大奥様ザマァ再び。血縁至上主義、そして義理の親子関係への問題提起回。こればっかりは、愛情を向けてる人よりも、受けている側の問題である側面が強かった為、アティさんにザマァしていただきましたね。ウケがとっても良かったです。

 この回は、ザマァ相手は、大奥様と子爵夫妻。ストーリーラインの敵は敵伯爵の間者でしたね。まぁ、今回はザマァ相手≒ストーリーの敵、だったね。大奥様、利用されてたから。

 目的は、敵間者を奪って自分の駒とする事。そして、それぞれの関係を進ませる事でした。


 第八章の問題提起はね、私がずっと思っていた問題で。

 でもこれを、第一章・第二章で持ってきてしまったら、娯楽作品のご都合主義で、説得力がねぇなって思っていた。なので、作品中の時間一年が過ぎるまで、温めておいたんだよね。正直、一年でも短いと思ってるぐらい。でも、説得力を持たせられたようで本当に良かった。誰も『いや早すぎるやろ』とは思わなかったみたいで。嬉しい限りです。


 じゃあ九章はって問題だね。


 今考えている感じだと、

 ストーリーラインの敵は、敵伯爵が放った諜報・暗殺部隊だね。

 でも、こういう敵は、ザマァ対象になりえない。ぶっ倒してEND、系の敵だから。

 この作品が、水戸黄門スタイルと大きく違うのは、敵を倒す事も権力の前に膝をつかせることも、目的ではないんだよね。あっちは30分番組なので、サクサク進める為に構成が単純なんだけど、それを一冊の文庫本ほど引っ張るのは無理。だし、そのザマァ方法は私があまり好きくない。

 なので、ザマァ相手は別だ。

 今回も、ニコラ回、ベネディクト回と同じで、弟伯爵を目覚めさせ、味方に引き入れる事が目的となるか。

 でも、じゃあザマァ相手は?


 ここだ。私が悩んでいたのは、ここだ!!

 ザマァする相手が思い浮かばない! 今までは比較的簡単に思いついていた!

 で、そのザマァ相手にザマァしやすいストーリーを用意していた!

 でも今回は、ストーリーありきなんだよ。

 ストーリーラインが先に必要。必要になっちゃったから。

 それに合わせたザマァを考えなきゃいけなくって、難産になってるんだ。


 なるほど、原因は考えてみたら単純だったな。

 でも、原因が分かったからといって、自分の話の作りやすさと相反してる事には違いないからな。


 うーん。

 先に、やりたいザマァと考えて、それにストーリーラインを合わせるか?

 その方が、すんなり思いつくんじゃないのか?


 うん、結局、書きやすいやり方でしか、私は書けないんだよ。

 そんなの、この一年超の連載で思い知っただろうって。

 そうだな。

 というワケで、ザマァの内容を決めてから、九章のストーリーラインを決めましょう。


 なので、次エピソードでは、ザマァ内容を考えます。

 今日はここまで。


 以上!!

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