20/08/17 天啓ネタを掘り下げてみよう
暑さがヤバすぎますね。
皆様はご無事ですか?
私はもうエアコンの効いた場所から動けません……
さて。
先日、突然降りてきたイメージを膨らませてみてみよう、という話になりましたね。
なので、ここでちょっと頑張ってみますよ。
こういう作業は好きだね。
むしろ、この作業が一番好きかもしれない。
『老女が大切な物を抱きしめて眠るように亡くなる姿を見下ろす主人公』
折角だから、叙情的に盛り上げたいところだよね。
老女は満足して亡くなるのだろう。
で、大切な物とは……きっと、ストーリーのキーとなる物だ。
それが……
そう、例えば若い頃に亡くなった旦那さんの愛の証だった、的な?
ベタですよ。
ああベタですよ??
でも、こういう時はベタな方がいいのさ!!
この「キーとなるもの」を何にするのか、でストーリーが組めそうな予感!
ほら! 楽しくなってきた!!
きっと、その「キーとなるもの」はパッと見「愛の証」には見えないようなものなんだろうな。そこまでの経緯や背景等を加味して、やっと「それが愛の証だったんだ」って分かるようなものがいい。
それか……
……
むしろ、逆か?
それまで「とあるもの」が愛の証なのだと老女が大切にしていたものが、実は違うものが「愛の証」で、その「本当の愛の証」に満足して、今まで老女が大事にしていた「とあるもの」を手放して主人公に手渡してくれた、的な。
主人公は、それを見て複雑な気持ちになる、的な。
ああ、それいい。
だから、その「とあるもの」を色んな人が取り合うんだよ。
それをめぐって事件が起きる。
いいねいいね!
今まで何も思いつかなかったのがウソのようだよ!!
……その、「とあるもの」と「本当の愛の証」ってなんだろう……
うーん。
こういうパターンで過去に見た作品からアイディアをもらってくるとすると……
あー。
老女が愛してたもう亡くなった人って、結婚してない、とか。
で、若い頃に何か事情があって別れざるを得なかったの。
別れる時に、男性の方から「必ず戻ってくる。その証拠といてコレを渡しておくから、戻ってきたら返してね」って、老女は「とあるもの」を受け取るの。
でも、待てど暮らせど、男は帰ってこなかった。
最初は純粋無垢に待ってたけど、全然男が帰って来ない。
信じてたのに裏切られた。そのせいで偏屈な老女になっちゃう。
でも、実はその「とあるもの」はちゃんと大切にとっといてあった、と。
男は戻らなかったんじゃなくて、戻れなかった、と。
例えば、何かがあって死んじゃって。
でも、戻れない事も、戻れなくなる事も、老女に伝える手段がなかった。
だから、老女は男が死んでる事を知らないの。
簡単な理由は「戦争」だよね。
でも、戦死したら、その家族にはちゃんと「戦死したよ」って連絡が行った筈だ。
何故それが老女に伝わらなかったのか……
ああ、老女と男は、国が違う、とか?
例えば、老女はヨーロッパ系の人間で、男が日本人なの。
だから、男が死んだら日本の家族にはその死が伝えられたけれど、老女には伝わらなかった。
もしかしたら、日本の家族はその老女の存在を知らないのかもしれない??
おー。
なんか、ニュースで見た終戦の話に引っ張られてるなー……まあいいか。
これ、戦争とかじゃなくてもいいし、国も実在の国とかじゃなくても構わないね。
異世界だろうと現世界だろうとSFだろうと、この設定そのものは展開できる気がする。
なんか、良くない? 良くない??
王道の悲恋ものの展開や。
別に、主人公自身がその「悲恋」の体験者じゃなくてもいいよね?
……老女じゃ、感情移入できないかなぁ。でも、こういう話って実際にあったんじゃないかなって思えるよね。
それをどう上手く伝えるかは、私の腕にかかってるワケだ。
うん、頑張る。
結構いけそうな気がしてきたよ!
このままもう少し掘り下げていってみようかっ!!!
さて。
じゃあ、その肝心な「とあるもの」と「本当の愛の証」がなんだったのかをちょっと考えてみようか。
簡単に思いつくものとしたら、「本当の愛の証」は男から老女に宛てられたけど届かなかった手紙、とかね。
でも、手紙でもウソはつけるから、偏屈になった老女の気持ちを溶かす事は出来ないと思うなー。その手紙に書かれている事が本当だと、老女が信じられるかどうかがポイントになるでしょ。
なんだろう? 意外と難しいな……
しかも、老女が大事に持っていた「とあるもの」をGETする事が主人公の目的だとしたら、それを手放すような展開にならないといけない。
手放す……手放す……
ああ、例えば、老女と男が、再会を誓ってお互いに何か大切なモノを交換していた、とか?
でも、男が戻って来なかったから、老女は「男は『大切なもの』を奪う為に自分を騙したんだ」って、思っていたり。そう言いつつ、男を信じたいっていう気持ちも捨てきれなくて、男から受け取ったものもずっと大事にとっておいた、とか。
だから、老女の手元に最後に戻ってきたのは、男と交換した「大切なもの」と「男からの愛を裏付ける何か」だった、とかね。
それって何だったんだろうなァー。
これらのモノがストーリーの根幹にかかわってくる、キーアイテムになるだろうとは思うけど、キーアイテムの内容や効能? の方よりも、「老女と男の大切な思い出」の方としての扱いを重要視したい。
キーアイテムをめぐって争奪戦を繰り広げるであろう人物たちにとっては、それはあくまでキーアイテムとして大切なだけだけど、老女にとっては大切な愛の証だろうから。
で、それってなんなんだろうね……
雑に考えてみよう。
まず、老女がもともと持っていて、男と交換で渡したものが何だったのか。
簡単に思いつくものといえば……
例えばね?
老女がとある貴族の末裔で、その貴族の継承の証、的なものなの。
ハンコとか? 金印とか、指輪とか。
『カリオストロの城』でも指輪キーだったよねー。
そんな大切なモノを人に預けるか? って話だけど、それだけ男の事を信じて愛していたからって事なんだろうなぁ。
でも、それを他人が奪ったとして、何か価値があるのだろうか?
貴族の継承の品だから、外国人が持って行ってしまったとしても、あんまり意味はない気がするゥー。
老女が「それを奪う事が目的だった」と思い込むような品の方がいいのかなぁ。
……。
うーん……
最初の頃とだいぶイメージがズレてきてしまったなぁ。
これではなんかダメな気がしてきた。
最初に抱いたイメージを大事にしないと。
理由なんて後付けはできるんだから、最初のイメージに寄り添って、大切に温めたいところだね。
きっと、感動のシーンだ。
その感動をMAXに盛り上げるような設定にしたい。
感動すれば、老女は死ななくてもいい。
人が死ぬ事で感動を呼ぶのではなく、「人生の終盤にして彼女の想いが成就した」という部分に感動したい。(※自分が)
少し、そのシーンを俯瞰で見直してみよう。
大丈夫だよ自分、
きっとうまくいくよ自分、
少し行き詰ったからってまだ
いけるよ自分、
頑張れ自分。
よし、ちょっと続きは次回にしますね。
長く引っ張って申し訳ない。
取り敢えず今回は以上!!
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