20/09/08 敵の事を考えてみる。

 前もすんげぇ悩んだよねェ、敵問題。


 敵は、魅力的であるべきです。

 好ましいキャラである必要はないけど。

『コイツマジムカつく』と思わせられれば成功だね!!


 私は『絶対悪』という存在は好きくないけど、『サイコパス』や『ソシオパス』のキャラは(二次元限定で)好きだね。

 サイコパスだって、絶対悪じゃない。

 立場がハマれば物凄い才能を発揮したりする事もある。人としてはヤベェけど仕事人として見たら最高、とかね。現実にもよくある事だし。


 勿論、そんな『分かりやすい敵』を用意するのも勿論面白そうだけど……

 私としては

『普通の個人の中にある無意識の悪意』

 を、何処かで取り上げたいなぁと思っています。


 私が言う『無意識の悪意』とは。


 雑に言うと差別意識ね。

 人間、本来であれば、年齢性別職業立場人種、云々うんぬんかんぬん(※)関係なく、待つ人権は同じ。平等です。

 区別はありますよ。性質が違うなら分けて考えるべきだし。


 これは、みんな分かってる筈なのに──


 無意識に『他人を見下す』という事をしている人は、多いよね。

 それに、弱者にゲタを履かせる事を『ズルイ』という人もいる。違う、そういうゲタは『ズル』や『チート』ではない……


 コレ、無意識だから気づかない人が多いけど。


 多分、私も、どこかで誰かを多かれ少なかれ無意識に見下している事があるでしょう。

 他人の優遇を『ズルい』と感じる事も勿論ある。私はねたみの権化ごんげ


 この、無意識の『見下し』『ズルイと感じ指摘する』を、むしろ善意を持って行ってる人を見ると、うーーーーーーん……って思う。


 その正義感間違ってねぇか……?

 って思う事も、多くてねェ。


 ここ暫くは、ずっとその事に悶々としてた。


 弱者のゲタを『ズルイ』と感じるのは──

 その弱者の立場が、自分と同じだと「ちょっとズレた平等感」を持ってるから。


 弱者を弱者と思わず自分と同じ位置に居ると思うから、『ズルイ』と感じる。

 違う、そうじゃない。

 弱者はその優遇があって、やっと人並み、もしくはちょっと大変、ぐらいになれるんだよね。


 他人の見下しも、この『弱者』というが関係してる。


 立場が弱い、力が弱い、貧乏とか醜いなど、何かしらある相手を、見下す。

 例えば、大人が子供を見下すのもそうだし、若者が老人を見下すのも同じだね。

 これは、あらゆる関係性の間に多かれ少なかれ必ず内包してしまう事。


 これを図る簡単な方法は。

『相手を攻撃できるか』

『反撃された時にムカつくか』


 ストリートファイターズのリュウみたいに『強い奴に会いに行く』とか言ってるヤツじゃない限り、誰かを攻撃する時は、自分が勝てそうな相手しか狙わない。

 ヤクザに喧嘩売る人は少ないよね。

 ゴリムキマッチョに喧嘩売る人は少ないよね。

 攻撃とは、物理とは限らない。

 イジりとかね。悪口などもそれにあたる。

 自分がされたら嫌な事を他人にする、という事が該当する。


 それに、相手を攻撃する時に自分が傷つく覚悟・想定している人というのは以外と少ない。

 だから、誰かを攻撃する時に、反撃して来なさそうな人、反撃できないと思われる人を選ぶ。

 気の弱そうな人がパワハラやイジメの対象になりやすいのはソレ。


 この場合、反撃される事が怖いのではない。

 反撃されると『ムカつく』。

 つまり、相手が反撃してはならない、反撃すべきではない、反撃できる立場にない、と考えてるから。

『反撃』とは、やり返される事だけではなく、『自分の主義主張をされる』ことも含む。『それは嫌だ』と主張される事とかね。

 相手の意思が存在してないと思ってるから、意思を主張されると怒るんだよね。


 人相手に、そんな関係性は存在し得ない筈なんだけどねぇ。


 それをね。

 表現したいんだよね。


 説教臭くならず、説明臭くならず、

 現実世界の関係性の縮図みたいなモノをエンタメとして表現──できんのか??


『無意識の悪意』……つまり、相手は意図して悪意をばら撒いてるんじゃない、むしろ、自分の正義感のもの正しい事をしている、主張している、と思ってる方がいいけど、それって難しいなぁ。


 うーん。

 しかも、それを敵とすると、今度は主人公側の正義や主義主張をぶつける事になる。

 やってる事は同じだなぁ。


 ああ、こうしよう。


『世間はどうか知らないけとアタシがムカつく』

『アタシがムカついたからお前をブン殴るんだ』

『ああ、アタシはアンタを見下してるわ。そういう感性持ってるという事実がムカつくからね』


 無意識じゃなく意識的に、行動してるようにすればいいか。

 主語をデカくせず、対象もピンポイントで主張させる。

 主人公は聖人君子ではなく、ある意味かたよった思考も持ってる。でも、それを自分でも理解してる人がいい。


『アンタの事は好きだけど、こういう所が大嫌い』とかね。

『アンタの事はなんとなく嫌いなんだけど、この部分は好きだね』とか。


『坊主憎けりゃ袈裟まで憎い』

 ではなく

 ちゃんと、個人個人、そして、その個人の中の要素それぞれをちゃんと見て判断すんの。

 そして、それを言う時は『個人としてそう思う』と、言わせる。


 その人の何かが嫌いだと感じても、その人自身を否定しない、という感じにしたい。


『男は〜』『女は〜』『子供は〜』『老人は〜』という言葉や認識を、主人公には使わせない。


 逆に、敵にはあらゆる事について主語をデカくさせる。


 うん、良い対比になりそうだなぁ。


 あー、でも……

 敵を絶対悪として描くのは嫌なので、なんとか人間臭く、憎めない面を持たせたいとも思ってる。


 主人公との対比がより引き立つタイプにすればいいけど……


 そういえば、スパイものにしたいとか言ってたよなぁ。

 どんなスパイものにすればそういう敵を出せるかなぁ。


 えーと……

 ストーリーはエンタメ向きな単純に見えるものにしたいけど、関係性は複雑にしたい。


 ……例えば、三つ巴の戦い、とか?


 そもそも、現実世界でも1vs1になる事なんてあり得ないしさぁ。


 うーん……

 主人公か巻き込まれる事件てどんなのかなぁ。

 ソレに合わせた敵の方がいいのかな。

 それとも、『こんな敵にしたい』というキャラを考えてからの方がいいのかなぁ。


 寝ながら考えてみたけど何も生まれまかった……


 例えば、羽衣伝説の羽衣的なもの争奪戦だとしよう。

 それの三つ巴だったとして──


 3つの勢力全て、目的は『羽衣の奪取』だろう。

 ただ、所属団体や羽衣の利用目的が違うのかも。


 主人公は最初は何も知らずに事件に巻き込まれるだろうなぁ。

 で。目的の物が羽衣的な何かだと知ったとしたら、どう行動するか?

 あ、そもそも。

 主人公を巻き込んだ人間の目的もあるよな。

 主人公が『元』スパイであるのなら、主人公と主人公を巻き込んだ人の目的は別になる可能性もある。


 主人公を巻き込んだドS可愛いキャラは……、絶対的味方だけど、読者からしたら「ええ!? もしかして裏切り!?」っていうハラハラドキドキ感じるようなキャラがいいかなぁ。

 例えば、ルパン三世の不二子ちゃんみたいに。「そこで裏切る!?」って感じ?

 でも、主人公が絶対絶命の時は助けてくれる、っていう、ね。


 羽衣伝説の羽衣的なものの争奪戦だとして──


 日本の中ですら、伝説は複数あるんだから、1つの同じ出来事ではなく、全然別の似た出来事である可能性がある──とすると……


 ドS可愛いキャラが本来奪取しようと思っていた羽衣的なモノ:A

 今回の羽衣的なモノ:B


 みたいな感じ?


 天女Aさんが盗られた羽衣を、ドS可愛いキャラが求めていたAだけど、

 今回色々あって蓋を開けてみたら、天女Bさんが盗られた羽衣Bだった、って感じ。

 それは中盤で判明するの。

 それであれば、主人公はAを奪取する必要ないじゃん、ってなるんだけど、ドS可愛いキャラは所属する組織から「いいから取り敢えず持ってこい」って言われたから、Bでもいいから奪取しよう、と言い出す。

 主人公は拒否して──


 って流れになったら、どうかな??


 結構、いい感じになりそうな気がしてきたんだけど……


 あ!!

 もうエピソードが3000文字超えた!

 そろそろ次へ!


 っていうか、敵の事途中で放り出したね!

 もう……ホントにちゃんと書けるプロット出来上がるのかな……心配だよ。

 心配だけど……続きは次回ね。


 それでは!!



 ***

【云々かんぬん】

 うんぬんかんぬん。

 コレ、知らない人にニュアンスを伝えるのが大変だなぁ……

 前述と同じような別語句を省略したりする時や、誰でも知ってる言葉や引用句を用いた時に、続く言葉を省略したりする時に使う。

 内容をボカす時にも使う。

 うーん、ニュアンスを伝えるって難しい……

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る