20/09/05 主人公を少し掘り下げて妄想してみよう。

 脳味噌が深く考えるのを拒否する……

 アプリの設計を行なっているからか。


 もう頭の中だけで先を見越して組み立てるの嫌ァァァ!!

 単純明快な事がイイー!!!


 でも。

 妄想は好き。

 中二病全開で生きるのは好き。

 なって良かった中二病。

 中二病だからこそ、私は生きていける!!


 さて。

 では、主人公についてアレコレ妄想して行きましょうかね。


 例えば。

 主人公が元スパイだったとしよう。

 きっと二つ名とかある凄腕スパイだった。(※中二病としては外せない設定

 今は、小さな会社の事務員として働いている。

 そこへ、昔馴染み(現役スパイ)が転がり込んでくる。仕事を頼みたい、と。

 色々脅迫やら何やらを受けて、「これっきりだからね!」と言いつつ仕方なく仕事を受ける。

 とある男の元へ行く。『そいつが持ってる物を盗んでくるだけの簡単なお仕事です☆』と言われたからその通りにした。

 しかし、その盗み出した物がどエライ大変な物だった事により、否応なしに事件に巻き込まれる!


 って感じ。

 如何いかがか。


 昔馴染みは、ドS可愛い子がいい。

 面倒ごとを持ち込むのはいつもその子。

 その子はスパイの世界に主人公を引きずり戻したいから、あの手この手で主人公を事件に巻き込みたがる。

 っていうのがあれば、ストーリーが転がらないかな?!


 んで……

 あと、主人公の会社に数年ぶりに入ったという新人の男の子がいて、その男の子がいい子で主人公はいつも癒されていた。

 そしたら、時間にその子が巻き込まれてしまった!

 助けなきゃ! ってなった、とかな。

 ……実は、その子が敵だと面白いかなぁ。

 主人公の正体を知ってて、行動を監視する為に側にいた、とかね。


 実際の敵の他に、フェイクの敵も欲しいなぁ。

 敵っぽい行動や言動をしてたのに、実はスパイとかそういう人間ですらなく一般人だったっていう、ね。

 コレは知り合いからネタ提供を受けた!!

 でも、アリアリだよね。


 アーノルド・シュワルツェネッガーさんの『トゥルーライズ』にそういうキャラ出てきたよね。

 ああ、アレもスパイだけど家族には本当の姿を隠してて──って話だったなぁ。

 このパターン、王道だ。

 やっぱ面白いしね!!

 奥さんが一般人なんだけど知らずに巻き込まれてしまうの。

 やっぱり、こういうネタには『一般人』がキーかも。

 としたら……新人男子は普通の子の方がいいのかなぁ。


『裏切り』は入れたいんだ。

『騙す』というか。

 ああ、でも、折角主人公をスパイにするなら、主人公が何かの為に誰か(悪いヤツ)を騙してもいいよなぁ。


 キングスマンの主人公の男の子は手癖が悪く、その手癖の悪さで嫌なヤツを倒すんだよね。ある意味相手をあざむいて。

 それもいいなぁ。

 入れたいなぁ。

 その為には伏線が大切になるね。

 前以まえもってキーとなるネタを仕込んでおきたいねェ。


 偏愛キャラも入れたいんだよなぁ。

 出来れば、ドS可愛い子とは別にしたい。


 うーん、まだまだパズルのピースが足りなさ過ぎる。

 こういう時は、昔見て印象に残ってる映画やドラマからパク──インスパイアさせていただけばいいんだよね。


 例えば、前にテレビでやった『コンフィデンスマン』

 ドラマ版は見た事なかったんだけど、あのパターン好きー。

『華麗なるペテン師たち』っていうイギリスのドラマがあるんだけど、それに似てるねー。

 それをもっと日本的にした感じ。

 面白かった!!

 徹底的に『見てる人を騙す』事に極振りし、最後のオチに最上級のカタルシスを持ってくるエンタメ映画だった!

 凄いね。ドラマ版も見とけば良かったなぁ。


 ああいう『読み手も騙す』的な作品も捨て難い。


 ジャンル的には『コンゲーム』といわれるヤツで、詐欺師側が主人公のお話。

 過去の傑作も多いし、大概規模もデカい。

 うーん、書くのは茨の道か……?

 書こうにも、私の知識が足りなさ過ぎるし、私の頭の回転も足りなさ過ぎる……


 ああ、あとコンフィデンスマンのテレビでやった映画版、主人公であるダー子さんと、恋愛詐欺師のジェシーの関係性についても、重要なファクターとして使われている。

 普通なら『「若い男女の過去の因縁」があったら、自然とそこに恋愛感情があったのではないか、だって主人公だって人間だもの』と、無意識に解釈してしまう心理も上手く利用してたなぁ。

 ソレもいいなぁ。


 例えば、ルパン三世のルパンと不二子ちゃんの関係性も素敵だよねぇ。


 愛情の深さや複雑さは、私も描いてみたいけど、それを単純化して『愛は全てに勝る』『愛は不滅』『愛は何にも変え難い』という風にするのは好きくない。


 一側面では、その意見は合ってる。

 でも、それが全てじゃない。

 むしろ、複雑で一言で表現できない、他人には決して理解し得ないものが、愛情やそれに似た感情だと思うしね。


 そもそも、恋愛感情なんて脳内麻薬と勘違いによる生理現象である側面もかなり強いからねェ。


 うーん、そこを茶化して書いたら怒られるだろうか?


 あ。

 そこを茶化すなら、茶化さない真剣な『愛情』に似た感情も書かないとフェアじゃないか。

 それも書いてみたいけど難しそうだなぁ……


 さて。

 なんとなーくボンヤリ形らしきモノがみえてきたところで。

 固める前にピースの方を揃えよう。


 テーマやコンセプトがないとね。

 私自身は、コレがないと、物語って盛り上がりに欠けると思うんだよね。

 読み終わった時に「で、何が言いたかったの?」って思ってしまう。


 テーマだね。

 そして、コンセプト。


 さて。

 どうしたもんか。


 エンタメの中に説教くさいものは入れたくないからァ……

 うーん、どうかなぁ。


 心の機微きびとか、複雑な感情とかを表現できたらいいなぁ。

 それ以外にも、複数の人間の思惑が絡んできてしまって、時間が複雑化してしまっていたり、とか。


 うううーん……

 複雑な問題を、単純化して理解した気になり『自分は一般人が知り得ない裏の事情を知った。知らない人間はお気楽』と見下す行為も嫌だから、ソレを茶化したモノを入れたりもしたいかにぁ。でもソレ面白いかなぁ……


 冷笑主義も好きくないしィ……


 物事の一つの側面しか見てないのに、それが全部だと思い込む行為もあんまり好きじゃない。


 うーん、でもそれをコンセプトとかテーマに入れたら、説教臭くならないかなぁ。


 それに、複雑にするとストーリーが分かりにくくなりそうな予感もする。

 それは本意じゃない。

 基本は読んだ人に『面白かった!』って思って欲しいから。


 複雑な展開を読みやすく提供する──それが作家としての腕の見せ所だけど、生憎あいにくそんな腕はない。ははっ。


 ふむむむむ……どうすんべか。

 何を持ち込むか。

 スパイものに、何なら入れられるか。


 うーん。

 イメージとしては、主人公の元スパイの女性は、多分腕は良かったものの、スパイに合わない性質をしてたから辞めたんだと思われる。

 情に厚いとか、お人好しとか。でも能力が高いから何とか出来てしまう。物凄い苦労はしそうだけどね。

 仕事だから人を騙したり戦ったりするけれど、仕事としても割り切れなくなって辞めた、とか。


 そして、小さな幸せを享受してノンビリ生きて行きたいと思ったのかも。

 騙し合いや命の取り合いはしたくない、とかなんとか言って。


 でも、主人公をスパイの世界に戻したいドS可愛いキャラは『そんな事言ったって、そのヒリヒリした空気の中でしか生きてる実感を感じないクセに。アドレナリンジャンキーは一生治らないよ?』とか、図星を突いてくる。


 それでも『複雑な世界はもう嫌! 私は単純明快なぬるま湯に浸かってトロけて生きていきたいのっ!!』って頑張って拒否るの。

『私は畳の上で大往生したいのっ!!』とか言ってさ。


 元スパイちゃんも、安穏あんのんと生きたいと思いつつも、影でお世話になってる小さな会社を守ったりしてるかもね。詐欺とか美味しい話を持ちかけられたりした時に、元スパイちゃんが商談の邪魔をワザとしたりして。


 元スパイちゃんは、自分が安穏あんのんと生きたいといいつつも、一番は自分が大切な人たちが安穏あんのんと生きられるように、裏から手助けしてる、と。


 私が、異能設定考えた時に出てきた組織の理論に準ずる。

『普通の人が普通に安全に生きられるようにする為に存在する』


 やっぱり、私は縁の下の力持ち的な人や行動、原理や仕組みが好きだから、ソレにのっとりたいねえ。


 その私の好みと、さっき言った茶化したい内容をどう混ぜるのがいいのか──


 敵を、考えるか。


 敵については次回考えよう、そうしよう。

 なんか脳味噌が疲れてきた気がするけど気のせいかな……


 が、頑張るよ。

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