22/03/19 原稿ファイルをWordで作るやり方②
前回のエピソードの後、色々試行錯誤して気づいた事があった。
前回のエピソードの中に、間違いがある。
それはコレ
***
縦書きの場合、奇数ページが左側、偶数ページが右側になります。
横書きの場合、奇数ページが右側、偶数ページが左側になります。
***
Wordはそんな賢くなかった。
縦書きだろうか横書きだろうが、『奇数ページが右側』、『偶数ページが左側』だったよ。
なんでこれに気づいたかっていうと、文字の大きさのサンプルを見たくて、一度テスト印刷してみたんだよ。
そしたら、綴じ代であるハズの方──左側が分厚く、右側が薄かった。
あれ? これ、逆じゃね? となったよね。
そこから2時間ぐらい、試行錯誤したよ、マジで。
でも、みんなには試行錯誤する必要はない。私の経験を踏み台にしてくれ。
やり方は簡単だった。
フッターに指定されたページ番号を、「0」から始める事だった。
0は偶数扱い。
そうすると、
0ページ目(実質1ページ目):左側(とじしろが右)
1ページ目(実質2ページ目):右側(とじしろが左)
になりました。
そんな仕様知らねェー!
ページ番号に依存してるとかさ! 知らんがな!!
でも、このおかげで、無事縦書き用としてのワードとなりました。
もう一つ!!
前回私がダウンロードしてきてテンプレとして使っているWordファイルなんだけど、よくよく設定を見ると、ページサイズがB6(128mm×182mm)にはなっていませんでした。
これは、もともとそのテンプレを落としてきた印刷会社さんの規定だからだろうね。
「裁ち落とし」という、ページのふちギリギリまで絵等がきて、端を切り落とす仕様にする為に、B6より少し大きくなってた。
なので、用紙サイズをB6(128mm×182mm)に変更する必要があります。
これで設定完了じゃぁ!!!
次はとうとう、本文の設定の方にいくぜ!!!
④ 本文が開始されるページに、カクヨムから落としてダウンロードファイルのテキスト内容をコピペしていく。
これが地味に面倒だった……
テキストファイルの頭には、そのエピソード情報が載ってるんだよ。
それはいらないからさ。本当に、本文のみを指定してコピペしてこなきゃいけない。
いやー。大変だった。31エピソードあったからね。
で。
しかも、WEBから本にする時の弊害。
エピソードの区切りを、意識しながらコピペする必要がある。
私のWEB小説の書き方において、エピソード区切りには2つ意味があって。
1) 場面転換
2) 引き
1) の場面転換の方はいいんだよ。普通にそこを区切りにすればいいから。
でも、
2) の引きの場合。この『引き』は、読者さんを次エピソードに引っ張る為に、気になる部分で終わらせてるんだよ。
これね、ヒキの部分と次のエピソードを、ページめくりとかなくって連続して読むとね、なんか、繋がりが変になる事がある。
だから、そういう部分は手直しが必要なんだよ。
ただ、コピペしている時に内容を意識したくなかったので、私は、コピペする時、エピソードの区切りの所全てに「###」と入れた。
これで、全部コピペが終わったあと、エピソード区切りを後から調べる事ができる。
んで、後で全部を見直して書き直す時に、そこを意識して見れるって事です。
……ああ、大変そう。
まぁ、後回し後回し。
⑤ ルビの修正
これ、まだ途中っす。いっぱいあるからそんな簡単にできない……ぐう。
ちなみに、カクヨムのルビは《》で表すよね? 勿論、これはカクヨム独自です。
だから、これらを全てWordのルビに変換しなきゃいけません。
一括で置き換える方法はありません。目を皿にして置き換えろ!!
一応、単語ごとに一括はできるんだけど、時々違う読み方をさせる時とかあるでしょ?
私の作品だと、例えば『大奥様』は時々、
だから、一括置き換えせず、1単語ずつ置き換えて大丈夫かどうかチェックしながらがいいよ。
一応、ルビを振る時の機能で「全てに適用」があるんだけど、そのボタンを押すと、「次を検索」して置き換えるかどうかを選べるので、その機能を利用しようぜ!!
⑥ 傍点の修正
まだここまで手が出せてないから、これからやらなきゃいけないんだけど。
カクヨムの傍点仕様も、カクヨム独自です。《《》》ね。
これも置き換えないといけない。
ちなみに、Wordの場合は、この傍点もルビ扱いです。
なのでルビ機能を使って置き換えていこう。
さて。
こっからが大変だぞ!
⑦ 誤字脱字の修正
目を皿にしろ。今までも皿にしてたのに抜けてっからな。なんでだろうな。
⑧ 文脈の修正
全体を通して読んだ時に、表現として「ん?」となる部分を修正しなけばならんな。
これは大変だ。言い換え
⑨ いらん空行の削除
WEB用小説だと、横書きで読みやすいように改行を多めに入れてあります。
私は普段、縦書きで読む事を想定してるけど、それでも横書きで読む人の事を考慮して、自分の中では「結構多いな」って感じる程空行を入れています。
本は縦書きなので、不要な空行はバッスバス消していくよ!
ただこれは、その前後を読みながら、消していいのか、それとも消さない方がいいのかを考慮しながならとなるので、結構大変な作業になるかも。
……たぶん、ここまでの作業で、本文を4・5回読み直す事になるね。うわぁ、大変。編集さんの作業が
10) 中の章立てを決める
WEB小説では、エピソードの区切りがちょうど、気持ち的な区切りにもなる。
しかし、本はそうはいかない。
「ハイ、ここがいったん区切りですぞ」とする必要がある。
その部分を洗い出すんだ。
ここでのポイントは、コピペした時に入れた「###」だ。
これを検索し、もし区切りにならないようだったらそのまま消し、区切りとして扱う時には、実際に本文中で区切りに使ってる「***」に置き換える。
そして、更に、章としての区切りとする時は、「改ページ」を入れます。
ちなみに、本来、「改ページ」を入れる時なんだけど。
章の始まりが、必ず右ページになるように改ページ数を調整するんだけど……
今はしません。
まだ改行位置・改ページ位置が修正によって変わる可能性があるから。
だから、まずは章区切りである事が分かるように、改ページ入れるだけ。
ちなみに、改ページ入れて章の区切りとした時。
そこにWord機能の「セクション」を追加しておくと、後でその章に飛ぶのが楽になるぞ。
セクションの追加方法は、セクション区切りとなる文章の先頭にカーソルを置き
「レイアウト」 > 「ページ設定」 > 「セクション区切り」の「現在の位置から開始」
を選ぶとできるよ。
セクションの消し方はググってくれ!!
本来、その付与したセクションを利用して、Wordの目次自動作成に利用するんだけどね。
私は今回目次を作らないので、単純に作業効率化の為にセクション化するだけ。
ははっ。
11) 改行位置の見直し
WEB小説の時ってそんな事全然考えなかったけど、本にした時の体裁として行が改行された時に、次の行が1文字だけになったり、2文字だけになったりしないように調整する。
これ、気にならない人は気にしなくていいんだけど、私は地味に気になる。
例えば
「2文字だけになったりしないように調整する。」っていう1行があった時にね
***
2文字だけになったりしないように調整す
る。
***
ってなってると、個人としてはクッソ気持ち悪いんですよ。
そうならないように、言い回しを修正したりして、文字数を調整します。
これも大変だァ~。
もし、「いや、気にならないが?」という人は、やらんでよし。
多分、私この作業、最初の方だけやって、途中で力尽きるだろうなぁ。
だって、多分、物凄く大変だから。
で、ここで行数がまた変わったりするんだよ、大変。
もうこれで、行数とか変わらんやろ!!
となったら、次の作業だ。
12) 挿絵を入れる部分を考える
今更だが、正直に言おう。
私は、挿絵はあってもなくてもいい。どっちかというと、なくてもいい、派。
私の脳内イメージと絵が一致する事があまり多くない為、むしろ邪魔になる事があるんだよね。
ただ今回は、買ってくれた人へのサービス、という側面がある。
だから挿絵を入れようって考えたんですよ。
サービスなので、絵を入れる金をケチる気はない。
ただ、絵師がまだ決まってない。うう。探さなきゃ……これが地味に大変だ……
まぁ、絵師さんを探すのは続けるとして。
挿絵を入れる部分に、絵を入れる為の空白を入れておきます。
私の場合2段組みで、絵は1ページではなく1段分としたので、1段分の空白を空行として入れておくよ。
で、後で分からなくならないように、オブジェクトを置いて、そのオブジェクトに「ここの挿絵はこんな感じの」というメモを記載しておきます。
13) 章(セクション)区切りの改ページの調整
章を区切った時。
次の章の始まりは、必ず右側ページになるように調整する必要があります。
ここで調整した時、真っ白なページが出てくるようになったら……
ページ数削減の為、そうならないように前の文章を短くしたりして、変な改ページにならないようにしなければならない。
大変大変。マジ大変。
もし、どう頑張っても無理なら……オマケの4コマでも入れておくか。漫画のオマケページみたいにな。
14) 本文の最終調整
最後、全部を読み返して、改めて最後に、改行位置、改ページ位置、誤字脱字がないか無意味な空行がないかどうか、色々探して都度都度修正していきます。
これで、本文の調整は完了だね!!
まだ終わらねぇぞ!!
あとがきどうするかとか、奥付とか、中表紙のページの設定とかまだ全然してねぇからなっ!!
……いや本当、自分で全部やろうってなると、大変だよ……
編集者さんの仕事のありがたさを感じるね。マジで。
本当に本として出せるんかなぁ。心配や……
取り合えず!
今日はここまで!!
以上っ!!!
それでは!!
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