22/03/18 原稿ファイルをWordで作るやり方

 たまには仕事以外やらないと、脳細胞死滅しそう……


 と、いうことで。

 今回は、本を作る上で一番大切な、『原稿ファイルをWordで作るやり方』についてを書いて行くよ!

 いつも通り、私が思いついた順に思った事を羅列していくから、分かりにくい事この上ないね!!


 気にしなーい!!


 それではいくぞ!!


 まずは。

 カクヨムから、本にする『悪役令嬢継母』本編のバックアップファイルをダウンロードしてきます。


 ☆カクヨムのバックアップファイルの取得方法


 ※これは、2022/3/18時点で、今後機能改修があったら、オペレーション変わるかもしれないから注意ね。また、PC版の操作方法なので、スマホやタブレットは違うかもしれない。ごめん。


① バックアップしたい自作のページへ行く

 カクヨムログイン > ワークスペース > 悪役令嬢継母作品


② 画面右上にある「…」の中の「小説をバックアップ」を押す

 すると、『作品名.zip』ファイルがダウンロードされてきますんで、解凍します。


③ バックアップファイルを章ごとにフォルダ分けする

 ダウンロードできるファイルは、エピソードごとにテキストファイル(.txt)になっています。でもこれ、ファイル名にエピソードタイトルとかついていなくて、『episode_0001.txt』って感じでエピソードのシリアル番号が振られているだけなのさ。これだと、どこからどこまでがどの章のか分からない。

 だから、あらかじめフォルダごとに分けておきましょう。


 あ。の、前に。


④ Excelなどで、エピソード番号と文字数の一覧を作っておく

 これをやっておくと、実エピソード番号が、章内の何話目なのかっていうのが分かるね。

 やり方は。

 ワークスペースの対象作品の一覧画面を表示して、画面をコピペだ!!


 いや、ほんとはね、ダウンロードしてきたzipファイルの中には「about.txt」っていうファイルがあって、その中に、エピソード番号と、エピソードタイトルがのってるんだけど、それだと文字数とか分からないんだよ。


 本にする時、結構文字数って関係してくるから、どうしても文字数が欲しい。

 だから画面をコピペしました。

 もし、エピソード番号とエピソードタイトルが欲しいだけなら、「about.txt」からもってくるといいよ。


 ……このフォルダ分け、地味に面倒くさかった。でも、今やっておいた方が楽になるから(自分に言い聞かせ)


☆Wordファイルの準備


① テンプレートのWordファイルを準備する

 前にエピソードで言ったように、私はB6サイズ二段組、縦書きで作っていきます。その為のテンプレートとなるWordファイルはネットから拾ってきた!

 他人が公開してくれている英知はゴリゴリ利用していこうぜ!!

 残念ながら、カクヨムは本編中に外部リンクを張る事はNGになっているので……って、あれ?

 ガイドライン読んだら、そんな事書いてなかった。

 あれ? いいの? 外部リンク張っていいの?

 営業活動しなきゃいいみたい。

 なら、私が利用したサイトさんのURL貼っておきますわ。


 https://www.eikou.com/down/#word


 ここの、B6 Word 二段組 下左右 無線綴じ を選択しました。

 これは、このまんまでは使えるかどうか分からないので、あくまでこれをベースとするだけです。


② ダウンロードしてきたWordファイルを、Amazonのkindleペーパーバックの基準に準じているかどうかチェックする。


 https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G202145400


 これがねぇ、クッソ分かりにくいんだよ。

 だから私はテンプレートを使ったんだけどさ。


 まずは、余白──マージンのチェックです。

 レイアウト > ページ設定 > 「余白」タブ

 で余白設定を開きます。


 もともとの設定では


余白---

 上:15mm

 下:20mm

 左:15mm

 右:15mm

 とじしろ:8mm

 とじしろ位置:左

印刷の向き---

 印刷の向き:縦

複数ページの印刷設定 ---

 印刷の形式:標準

プレビュー---

 設定対象:文書全体


 となっています。


 これを、Amazonの設定情報と突き合わせていきます。

 ここで分かりにくいのは、Amazonの設定情報と、Wordの設定項目名が違う事。だから「え? どこの設定をいじるの?」となるんですね。


 Amazonの方の設定では

 余白項目の名前が

 上

 下

 

 

 とじしろ

 となっています。

 しかも、具体的な設定値の表の方は「内側」と「外側」の記述しかなく、上と下はどうするんだよってなるんです。


 まず、Wordの余白設定に「左」「右」となっている場合。

「印刷の形式」を『標準』から『見開きページ』に変更すると、「左」「右」が「内側」「外側」という項目名になります。


 ちなみに、「内側」とは、見開きページとして見た時に、綴じ代側の事、「外側」とは、綴じ代じゃない側ですね。

「内側」の方は、綴じ代側となる為、外側よりも分厚くしておいた方がいいです。


 で、Amazonの設定ページの方では「とじしろ」は空、つまり(0mm)でいい、という事になっていますが。

 これ、「内側」を分厚く設定するように、設定表に書いてあるからです。

 逆に言うとですな。

「内側」+「とじしろ」の数値が、Amazonの設定ページの表以上になっていればいいって事です。


 Amazonの設定ページの表では、

 151~300ページの場合、


 内側:12.7mm以上

 外側(裁ち落としなし):6.4mm以上


 となっています。

 テンプレートで落としてきたヤツは


 内側(左):15mm

 外側(右):15mm

 とじしろ:8mm


 となっているので、基準はクリアしています。

 このまま利用可能って事だね。


 ただ、問題はAmazonの設定画面には「上」「下」の基準がないってこと。

 これはおそらくなんだけど、「上」と「下」は、つまり「外側」と同じって事なんだよね。

「内側」は綴じ代がある側の余白で、「外側」は綴じ代がない部分って意味みたいだから。

 というワケで、上と下は「6.4mm」以上であれば大丈夫。

 つまり、テンプレのままでも大丈夫って事ですね。


 あと、なんでテンプレ側の設定では、上よりも下の方が分厚くなっているか、なんだけど。

 これは、私が落としてきたテンプレが、ページ番号が下につくから。

 ページ番号が上に出たり、上に章名とか表示したい場合には、上の余白を分厚くした方がいいみたいです。


③ どこから本文が開始されるのか決める

 本として印刷する時って、いったい1ページ目って、どっからカウントされるんだよ? って、思いません?


 本を作った人なら当たり前で、わざわざ書く必要がないと思われているのか、ここらへん、全然資料がないんですよ。

 だから一応調べました。


 縦書きの場合、奇数ページが左側、偶数ページが右側になります。

 横書きの場合、奇数ページが右側、偶数ページが左側になります。


 今回は縦書きなので、奇数ページ・左側、という認識でいきますね。

 Amazonの設定ページでは、英語版を翻訳しているせいか、横書き基準で解説が書いてあります。また、ネットに落ちている解説等も、横書き基準である事が多い。なので、ここ、気を付けてくださいな。


 で。


 それを基準として考えると、


 1ページ目(左):表紙

 2ページ目(右):空ページ

 3ページ目(左):目次開始

 4ページ目(右):空ページ

 5ページ目(左):章名

 6ページ目(右):本編


 となる。


 ただ、私が参考にした、京極夏彦さんの二段組の文庫本(というには、凶悪的に分厚い)を参考にすると。

 ちなみに、今傍らに置いてるのは「邪魅の雫」。

 2ページ目には、空ページだけど、デザインした人の名前やフォント名が小さく書いてある。

 また、目次がない。目次がない為、章の名前もなく、章の始まり部分には「1」とか「2」とか書いてあるだけ。

 潔し。


 私も実は。目次っていらなくねぇか? と思ってる。

 ページ数を削減したい事もあるんだけど、WEB小説では、1エピソード3500文字ぐらいで、エピソードごとにタイトルがついていたけど、紙で読ませる時は、区切りをWEBエピソードごとにはせず、新しく組み直すから。

 しかも私、ネーミングセンスがね、皆無なの。毎回エピソードタイトルつけるの、苦労してるの。

 それぐらいであれば、いっそ章に名前つけずにいこうかなって。


 目次が必要なのは、何かを解説していたり、間を飛ばして個別で読む事を想定する場合だよね。漫画の場合は、話ごとに内容が区切られていて、表紙もあるから、目次はあった方がいいと思われる。


 が、私の小説には目次はいらん!!!


 でも、WEB版のエピソードごとの区切りではなく、本版独自の章立てを組み直しが必要になる。

 どのみち、うんうん唸る事にはなるんだよねぇ。はぁ。


 章を区切る時は、改ページを行い必ず、偶数(右)ページから始まるようにしよう。

 それで組み直していきつつ、どこに挿絵を入れるのかを考えよう。


 それで、挿絵の数をカウントしつつ、ページ組みをしないとね。


 さて。

 今回はここまでかな。

 次の作業は次のエピソードでね。


 今回は以上!

 それでは!!

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