私の作品を好きだと言ってくださる人向けに作品を考える

リセットしてゼロからの出発

20/10/03② 覚醒ハイ ~まずは自分の強みを見つけたい~

「私の読者」なんて……なんておこがましい(※)!! そう感じてしまうけれど。


 この際、恥は捨てる!

 自分の恐怖心も捨てる!


 私の作品を楽しみに待っていてくださる人に向けて、私は次の作品を書く!

 私は!

 私を支えてくれる人に作品をもってむくいる!!

 それが、私を応援してくださっている方々への恩返しの正しい形だ!


 ここはカクヨム!

 小説を提供する場だからなッ!!!


 と、覚醒ハイに浸っている状態のまま、このままの勢いで作品を考えていこうかなって思っています。


 だから『またかよ』と聞こえてきそうですが、そんな幻聴は無視する!

 そうです! またですよ!

 またリセットしてゼロから考え始めるよッ!!


 さて。

「私の読者」とかなんかずかしい事言ってるのを、顔を真っ赤にして我慢しつつ。

 その方々向けの作品っていうものを考える。

 今まで、私が書いてきた作品で何が面白いと感想を貰ってきた?

 それを参考に考えてみようではないか。

 それが「おそらく私の作品に読者が期待している事」だ。

 それは絶対に外してはいけない。


 ……と、言いつつ。

 過去作品の何が評価が高かったのかを思い出すって、マジちょっと恥ずかしい。

「お前何調子乗ってんの?」って、自分を罵倒する声が脳みそ駆け巡る。

 そう自分を卑下しつつ、評価を貰えた時は何度も何度も何度も何度もその評価を読み返す癖になッ!

 恥ずかしい! やだ見ないでェ!!


 いや、今回は恥をかき捨てる。そう決めたんだ。やるしかない!!


 まず、皆様が入れてくださったメッセージレビューを読み返してみよう。


 ***


 ニヤニヤしてしまった……ニヤニヤしながら何度も読み返してしまった……ホンマ、私は人から褒められる事が好きやなぁ……


 冷静に。冷静に分析するんだぞ私。褒められて有頂天になっている場合じゃない。いや、有頂天になっても構わない。自己肯定感が低いんだから、ちょっと調子乗ってるぐらいがちょうどいい。多分。


 ちょっと膝折りそうな事だけれど。

 やっぱり短編が褒められやすい。でも、これは短編の方が読了しやすいしコメント入れやすいから、という事もあるだろう。長編も褒められる事があるから、これは単純に「評価のしやすいさ」が影響しているだけだろう。そうだろう。そうであってくれ。


 例えばその短編の中で褒められた内容はどんな事かと言われると「伏線があり綺麗に回収されて、最後どんでん返ししつつまとめられている」という事だ。

 頭雑巾絞りしながら考えた短編の構成が褒められている事が多いという事か。

 短編は特にこの褒められ方が多かった。

 かつ、どんでん返し的な作品が特にこの評価をいただく事が多い。


 これは、そうだな……

 主に、『四年に一度の誕生日』や『31cmの贈り物』、『夜の帳、闇の捕食者』でそのような評価をいただいた。

『夜の帳~』はちょっと置いておくとして。

『四年に一度~』と『31cmの贈り物』は、記述に物凄く気を使った作品です。叙述トリックを使いつつ、オチがバレないような表現でありつつも違和感のない文章を書く、という事に物凄い頭を絞った。

 それにより、最後に巴投げのようなどんでん返しが綺麗に決まった作品かもしれない。

 あと。

 この2つの作品については、私の感情が物凄く込められている。

『四年に一度~』の方なんて、特にそうだ。書きながら泣いたレベルだ。


 これぐらい、1作品の1文1文に細心の注意を払って書けると、クオリティが上がるのかもしれない。

 そして、そのポテンシャルが私にはあるのかもしれない。

 ……この集中力を長編に使ったら、頭ショートしそうだけど……

 やる、価値は……絶対あるだろう……た、多分……


 ちなみに。

『夜の帳~』の方も、実は表現に気を使っている。

 何故なら。

 時代背景やら設定やらを説明しつつ起承転結綺麗に落とさなきゃならんのに、文字数が短くて気を使わざるを得なかったから……

 何にも考えず書くと、簡単に4000文字超えちゃうんだよ。

 だから、どれを残してどれを削るか。増長な表現ではなく端的に、でも誤読されないように、という事に胃痛がするレベルで気を使った。

 そして、タイトルの意味や『フクロウ』について、『そっちか!』となるように心がけた。

 そういう意味では、コレも『書いている文章について、物凄く気を使った作品』だった。

 時間のない中で……やるやん、私。


 そうか。

 先の展開を意識して読者をミスリードするって事は、まま、『読者を意識している』という事か。ある意味意図していなかったけれど、それが上手く行った例なのかもしれない。


『どんでん返し』をオチに持ってくると、必ず『読み手の目線、思考の運び』を意識する。それか? それなのか?

 それが上手くいっていたのか?!

 だといいなぁ〜。


 これは、『技巧』の話だ。

 内容ではなく、見せ方、的な。


 感情を動かした結果、評価を受けられた話は『数多の誰かの物語』、サバコン作品、30コン作品だ。

 短編だと『イプシロン』『伝説の勇者』がそれにあたる。

『イプシロン』については、書き方も凝ってるけれど。

『イプシロン』については、自立可動式AIロボットのお話。彼女が、いかにして学習して思考するようになっていったのかを、地の文の語彙力で表現した。

 でも、それよりも何よりも。

 AIモノは私のこだわりの設定です。

 なので、『人間とロボットの愛情をどう表現するか? そして、その別れの時の感情をどう切なげにするか?!』という事に全振りした作品。

 これの反響が大きかったのは正直嬉しかった。


 また『伝説の勇者』もそう。

 私のこだわりの『感情』をブチ込んだ作品。

 また、自分的には実験に近い書き方をしています。

 書き方は、文字数を減らす為の工夫として『ステレオタイプ』を利用した。

『こう表現すると、おそらく読んだ人はこうイメージするだろう』という、読者のイメージ力を利用して、説明を省いたのです。

 説明を削ったお陰で、感情の方に文章を全振り出来た。

 なので、イメージを共有できるタイプの人には刺さり、イメージ出来ない人には刺さらない作品になった。


 まぁ、そんな書き方の事はわきに置いておくとして。

 兎に角、感情に全振りした。

 お陰で、自分でもかなりお気に入りな作品でありつつ、刺さった人には盛大に刺さりまくった作品となった。


 そう、乗せた感情。

 これが、ダイレクトに伝わった好例。


 それを言うと、『数多の誰かの物語』なんかは、書き方なんて全く意識せず、感情に全振りした作品でした。

 なんせ、技巧などは全く分からない頃に書いた作品だからだ。

 兎に角、最後の『感情』を人に届けたかった。むしろ、最後の『感情』ありきでストーリーを構築していった。

 この作品で、私は木沢さんを引っ掛けた(※言い方

 ちなみに、この作品の第3章は、木沢さんの為に書いたといっても過言ではない。

 自分の好きなパターンと木沢さんのリクエストに応える形で書いたのです。


 ……なんだ。私、人の為に書いてるやーん。


 サバコンも、最後のロボットたちとの別れを書きたかった。そこの気持ちを盛り上げる為に、ロボットたちと登場人物たちの絆を深める描写を書いた。

 これも、なんだかんだで書き方より『感情』を優先した作品でしたね。


 こうして見返すと、頭雑巾絞りして『書き方』にこだわった作品か、『感情』に全振りした作品が、やはり強いか。


 あ。


 もう一つ評価高いのあった。

 会話劇で怒涛のボケツッコミするタイプの作品。

 これは感情云々というより、勢い押し切りタイプか。

 エッセイも実はこのタイプのジャンルに分類されるね。

 反響も一番デカい。

 私の感情どころか思考パターン丸出しの、コレね。

 自分一人でボケツッコミ(スベリ)までやってるしね。


 リズム、勢いが評価されてる事が多い。


 つまり??

『勢い・リズムがありつつ、書き方の技巧が凝らされ、感情をコッテリ込めた作品』を書けばいいって事??

 合ってる?


 ……ってか、そんな作品が、書けるのか?

 今まで書いた作品の集大成を書くって事やろ??


 できんのか? そんな事。


 いや、違う。

『出来るか?』ではない。

『書く』のだ!!


 どうせ、血反吐吐く勢いで頑張って、なんとか人に伝わるレベルなんやから!


 それに、適当にお茶を濁す作品を書きたいワケじゃないのだ!

 適当に書くのは時々でいい!

 息抜きで短編を書く時でいい!!


 このエッセイで試行錯誤しながら書くのは、目から血が出るぐらい力を込めた作品であるべきだ! ってか、その方が読んでる方も楽しかろう?!


 あかん。

 なんかメッチャ長くなった。


 取り敢えず、次に書く作品の方向性は見えたかな?

 よし。

 ここでまだウダウダ考え直しても意味がない。


 ウダウダ悩むのは次のエピソードにしよう。

 それではまた!


 ***

【おこがましい】

 身の程知らず、生意気、エラそうに何言ってんだテメェ、という事。

 大体は、目下の者が目上の人に対して意見を述べる時とかに「おこがましい事かもしれませんが」って前置きみたいに使ったりする。

 謙譲語みたいな使い方だね。

 ただし。

 これ、嫌味として使う事もある。本当はメッチャ凄い人が、素人なのにイキってる人に何か言う時に「私のような者が言うのはおこがましいかもしれませんが」ってね。


 使いどころが難しい言葉だよ全く……

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