21/09/18 七章の事を考える⑤

 忘れてた……


 主人公、実家に戻ったらさ。

 妹たちがいるんだよ。野生動物かってぐらい活発な伯爵令嬢たちが。

 彼女たちが、何か事件が起きた時に何もしないワケがない。


 そして。

 この章では、主人公が改めて夫を向き合う話にしようと思ってたんだよ。

 忘れてた。

 そのために、一度離れさせようとしたんだし。


 だから、そのエピソードも入れないとアカンって。


 ちょっと待て。

 登場人物を整理しよう。


 娘・アティ、夫・ツァニス、執事見習い・ニコラ、家庭教師・サミュエル、子守・マギー、護衛・ルーカス、今名前アリで登場するのはこのメンバーたち。


 ゼノとヴラドはいない。メルクーリに戻ってるから。

 エリックやイリアスも出ない。向うの領地に戻ってるから。


 新キャラは、

 主人公の祖父、父、母、妹たち、弟。

 新キャラ多いなっ……大丈夫か? それが心配。

 ちなみに、出す予定だから人数公開しちゃうけど、妹……7人いるんだよ。多っ。

 ただ、その中で上3人は既に嫁にいってるんだけどね。

 ああ、でもその中の一人は、アレクの弟と結婚してるから、やっぱり出てくるか。

 妹5人……収集つくのかよ、コレ……

 だから全部で9人だよ。多っ。

 妹&弟は全員名前が既にある。考えるの大変だった……


 私が、ちゃんと妹たちをかき分けられるのかどうかが一番の問題や。


 本来であれば、ストーリーに関係ない人間は極力出さないんだけど、今回はどうしても出さざるを得ない。


 何とか書き分けられるようにしないとな、ぐぅ。


 さて、あとは『本当にこの展開で書くのか』だな。もし書くなら、もう少し掘り下げて考えたいし。


 でも、ぶっちゃけ、もう他の展開考えられないんだよなぁ。

 このまま、進むか。


 だとしたら、事件の何となーく、展開を考えておかないと。


 本当はさぁ、毒殺未遂は、本当に主人公に毒を呑んでほしかったんだけど、そうなると恐らく身体に深刻なダメージを受けるから、させられない。

 じゃあ口に入れてすぐ毒だと気づけばって思ったけど、口に入れてすぐ毒だと気づけるモノなんて少ないんだよ。

 腐ってるモノですら、料理に混ぜてしまうと『ん? なんか味が変だな』と思うぐらいで食べちゃう人が多いんだから。


 いや、そこはファンタジーでいいじゃん、と言いたいんだけど、この作品の読者さんは知識が広いので100%ツッコミ入れてくるしさ。


 毒の事を調べた。

 水銀やヒ素は、摂取しても気づく事が難しい上、症状が出るまでに少し時間がかかるし、重篤な後遺症が残るので、使いたくない。


 他にねぇのか、という事で調べたのは、ジャガイモの毒。

 ソラニンという物質で、ジャガイモの芽や緑に変色した皮などの部分に大量に含まれる。

 熱で分解することもない為、食べる時は完全に除去しなければならない。

 大体ソラニンという物質の致死量は500mgみたい。ただ、恐ろしく苦いみたいなので、大量摂取は難しい。


 ただ、熱で分解しないという事は、抽出して凝縮する事は可能。

 基本、間違って摂取してしまっても、まぁ苦しむけど基本後遺症は残らない。

 致死量もあるよ。

 で、死ぬ間際レベルの重篤な症状が出て、なんとか生き残ったとしても、それほどまで重篤な場合は当然肝臓や細胞などにダメージをくらい、勿論後遺症が残る。


 コレ、いいじゃん。

 しかも入手がとても楽。


 あーでもなぁ。実際の物質だと、重箱の隅を突かれるなぁ。

 それに似たファンタジー毒って事にするか。

 そうしよう。

 だってこの作品はファンタジィィィ!!!


 ファンタジーには、9割のリアルと1割の嘘を混ぜるのがコツ。


 と、したら。

 やっぱり主人公がダメージを負うパターンにするか。


 と、そこで。

 他にも簡単に手に入る毒があるじゃなーい!

 ニコチンだよ! ニコチンの方が即効性が強いから良いかもしれない!!


 さて。

 毒はコレでいい。

 あとは展開だ。


 まずは敵の選定。

 子供が毒を仕込む。

 コレ、どうしようかな。子供自身が、それが毒だと理解している場合と、していない場合。

 してる場合は、それが良い事なんだと、大人から吹き込まれたという事になる。

 していない場合は、知らずに犯罪の片棒をかつがされる事になる。


 さて、どっちがいいかな?

 ふむぅ。

 乙女ゲーム中でどんなキャラにするのかによるかな。

 ホントは女の子にしたい。

 で、出来れば最初はアティと敵対させ、後々仲良くなって欲しい。

 根は良い子にしたいからァ……

 うーん、微妙。少し置いておこう。


 で、なんにせよ手引きする大人がいる。

 その大人をボコって終わり、か。

 さて、じゃあその大人はどんな感じにしようかな。


 うーん。

 出来れば主人公と対等に戦えるぐらい強い人間がいいんだよなァ。


 それに、主人公や、誰かと対比させると面白くなる。

 第一章では、男と女

 第二章では、嫁と姑、現夫と元夫、

 第三章では、媚びる女と媚びない女、権力と金がある男と何も持たない女

 第四章では、毒親と継母

 第五章では、保守と改革、夢見る女と現実的な女

 第六章では、肩書きを着る者と着ない者


 うーん。

 乙女ゲームの登場キャラと混ぜるとしたら……


 女の子の方は、アティとその女の子の性格の違いを見せる。

 大人の方は……

 うーん。


 やっぱ頭の中だけじゃ無理だな。

 言葉にしよう。


 一つ考えたのは、公爵家の裏家業を行う伯爵家、だった。カリオストロの城とかそうなんだけど、表にいる大公家と裏家業を行う伯爵家なんだよね。小国を支える為にカリオストロ伯爵は裏家業に手を染めていて、それは脈々と受け継がれてきた。

 ただ、カリオストロ伯爵は裏舞台で満足するタイプではなかった。だから大公家は火事に見せかけられて暗殺されたの。


 そういう設定も王道だね。ゲームらしさもあるから、コレいいなって思う。

 だとして、じゃあそれが元の乙女ゲームとどう絡むか?


 ええと。

 多分、乙女ゲームの中ではカラマンリス侯爵家自体が悪役ヴィランなんだよ。

 もしかして、アティの親戚の伯爵家自体が、緩やかな国の乗っ取りを計画してたとか?


 元の乙女ゲームでは……

 ・カラマンリス侯爵家には、嫡男がいない

 ・伯爵家から養子をもらう

 ・カラマンリス侯爵はその子がなる

 ・アティはエリックの妻になる

 ・エリックは公爵家嫡男なので、政治中枢ではかなり上位に食い込む事になる

 ・アティとの関係をフル活用して、カラマンリス侯爵家を上位に食い込ませる

 ・そして〜

 って感じかな。


 ま、アティは悪役令嬢なので、その悪事がバレて、カラマンリス侯爵家お取り潰しになったりすんのかな。


 だとしたら。

 多分その伯爵家がカラマンリス侯爵家の闇部隊として姿を表すな。誰かのルートで裏ボス的に。


 あー。

 ロミジュリ的な、『許されない恋』的なのも、乙女ゲームの王道だよねぇ。

 だとしたら。

 カラマンリス侯爵家の養子となるヤツ、本来の敵との邂逅ルート(恋愛ルート)がありそうやなぁ。


 伯爵家から養子となるって事は、まだ成人前。この作品の中では、十五・六歳ぐらいで社交界デビューだと考えているから、それより下。(結婚できるのは十八歳。だから普通家族同士は十五、六歳で婚約する)

 乙女ゲームの主人公はアティの一個下だから、今三〜四歳。ゲーム中その子は十五、六歳。

 うわ、ちょっと下過ぎたか? もう少し年齢上げる? まぁ、それは作中ではあんま明言されないからいいや。問題は年齢差。

 イリアスが子供たちの中では一番上。

 そんなイリアスが十一歳〜十二歳。ゲーム中は二十四〜二十五歳。

 少し上でも、まぁ三十歳未満だからギリギリセーフ? (私の中のでは微妙だけど)

 うーん。

 主人公と年齢近い子があんまいないから、そこら周辺にしたいけど、それだと年齢が低すぎて、敵に出来ない。


 うーん、うーん、うーん……

 新登場キャラが多いから、あんまり人は増やしたくない。

 うーん、うーん、うーん…………

 折衷案、ないかなぁ。


 まだダメだね。

 くそっ! ストック切れたのに!

 まだ一文字も書けてない!!

 ヤバイ! まじヤバイ!!


 次も続くよ!

 チクショウ! どうしよう!!


 焦ってるよ!!

 それではね!!

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