20/09/15 公募に出してたヤツの選評が返ってきたよ。

 30コン作品、公募に出してたヤツの選評が返ってきた。

 ネットに載せちゃダメって言われたから詳しくは書けないけど。


 当初、否定されるのが怖くて怖くて、選評お願いしなきゃ良かったとさえ思っていたけど……


 結果、ボロクソに言われる事もなく、思ってたよりは良かった。

(まぁボロクソに言われる事なんてないよね……)


 結果から見えたのは

『オリジナリティとか設定を思いつくのが苦手』

『何を言いたいのか分かりにくい』

 という事だった。


 意外だったのは『何を言いたいのか分かりにくい』だった。

 読みにくいモノだったか? と、思ったら、そうじゃなかった。


 思いついたモノを矛盾なく全部が全部丁寧に書き過ぎてて、結果全体的に印象に残らなかった、という事だった。


 バトルもそこそこ、設定系まそこそこ、会話もそこそこ。


 ──ああ、なんか仕事の評価を聞いてるみたいだな……心が痛い……


 でも、盲点だった。

 まとめる事を意識し過ぎて、まろやかになっちまったという事だ。


 辛過ぎず甘過ぎず苦過ぎず。


 不味くはないけど特別美味しい事もない料理。

 ああ、つくづく自分の仕事の評価みたいだ……ぐぅ。


 つまり、作品から『私が、何を、表現したかったのか』が見えなかったという事だ。

 バトルをガッツリ書きたかったのか、人間模様をガッツリ書きたかったのか。異能設定を書きたかったのか。


 これは、私が延々このエッセイでグダグダ悩んでいる事だよね。

 自分が『萌える』ものを、表現しきれてないんだ。


 ……いっそ、技術面を指摘された方がマシだったな……


 でも、実は自分でも気づいてたんだよね。


 そう、私は小説を『書く事』が好きなのですよ。

 破綻ない筋の通った話を『文字として構築する』のが好きなだけ。

 小説で『表現する事』が好きなワケではないのですよ。


 選評では、見事にそこを言い当てられてしまった……


 ぐぅ……


 エンジニアとしては良い事なんだけどね。

 プログラムで言えば、バグのないコードを書けるという事だから。


 画期的ではないそこそこ便利なアプリは作れるけど、

 欲しい人は喉から手が出るほど欲しい機能(時々致命的エラーでスマホ内の全データ飛ぶ)のアプリは作れない。


 そんな感じ?


 伝わりにくいか……


 まぁ。

 それで見えた事があるよね。

 今回は、破綻や矛盾、ご都合主義とか云々かんぬんを全て考えず、兎に角自分が「表現したい!」というモノを書くという事だ。


 ストーリーが破綻してもいい。

 最後の最後、全然気配すらなかった神の手助けで魔王を一刀両断にして、めでたしめでたしでもいい。

 とにかく、「萌え」を書くのだ!!!


 ……。

 ……。

 ……。


 そんなん無理ィ!!


 なんでかって!?

「破綻しない物語を書く」事が好きだから、

「破綻してもいいから書く」が出来ないんだよ!

 だって、そういうの嫌いだから!


 嫌いなモノは書けないし書きたくないでしょ!? 仕事じゃないんだからさッ!!!


 ……小説書くの、向いてないのかなぁ……

 ああ、日記やエッセイなら向いてるのかな……いや、そうか? そうでもなくないか??


 いや、むしろ、これがチャンスや。

 苦手でも、やってみたらいいじゃないか。

 そしたら、新しい扉が開かれるかもしれないし。


 なんか、勢いで書いた短編とかそこそこ人気が出るんだから、もしかしたら勢いで書いた方が良いモノが書けるかもいれないし!


 いやー……エタるの怖ーい……

 長編向いてないのかなぁ……

 どうしたらいいんだ……

 どうしたら自分も楽しく、読んだ人も楽しく書けるんだろうか……


 もう、いっそ、キャラと萌えるシチュと、あとその舞台だけを設定して、キャラに任せて書き殴る方がいいのかもしれない……

『乙女ゲームの中に転移してしまったんだけど、普通に嫌なのですぐ帰りたい。』

 とか、そんな感じで書いて結構ウケが良かったから、実はその方が向いてたりするのかな……?


 あ、でも。

 あと問題の『オリジナリティ』だよな。

『魅力的な設定』も思いつかないし。


 もう!!

 オリジナリティってなんだよッ!!!

 出る杭は打たれまくって庶民としてやっと埋没して生きていけるようになったのに、今更『突出しろ』とか言われても出来ないよッ!!

 私はこのまま庶民としてモブとして、日常に埋没して生きていく事しかできないよ!!!


 ……ホント、世の中には、私が喉から手どころか腕を超えて肩まで出そうな程羨ましく感じる能力を持った人がボロボロいるよね……

 なんでみんな、そんなに沢山『表現したい事』があるの?


 それともアレか?

 私が枯れてしまっただけなのか?

 もう、世間の養分にすらなれない程の絞りカスになってしまったという事なのか……?


 いや。

 私にもある筈だ。

 だって生きてるんだものッ!!!


 よし。

 いいじゃん。

 ストーリーの破綻とか出来るだけ全然考えずに、書きたいパターンだけを抽出して書いてみたらいいじゃない。

 イケる気がする。

 きっとイケる気がする!!


 ほら!

 暑苦しい執事orメイドが書いてみたかったんでしょ!?

 書いてみればいいじゃない!

 カッコいいジジババ書きたいんでしょ!?

 じゃあ書いてみればいいじゃない!!

 ドS可愛い子をどうしても出したいんでしょ!?

 なら書いてみればいいじゃない!!!

 カッコいい女主人公が活躍する話が書きたいんでしょ!?

 それなら書いてみればいいじゃない!!!


 もう、全部、無理は承知で入れてみればいいじゃないかッ!


 うん!

 なんか!

 出来るような気がしてきた!!


 私、チョロい。


 よし!

 そうと決まればね!!


 今まで考えてきたものを、また全部捨てるよ!!

 羽衣伝説が云々とか、元スパイが云々とかも、一旦また全部忘れるよ!!


 過去書いた作品の事とかも!

 一端ワキに寄せる! あっち行ってて!


 良し。

 頑張る。

 できる気がする。


 今のこの気持ちを維持できれば、出来る気がする!!


 今回は短いけど、心機一転する為にここで終わらすね!!

 頑張る!

 いつも言ってるけど、頑張る!!


 よし!

 今回はここまで!!


 以上!!!


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