21/06/15 第五章のプロットを今更考える

 タイトルの通り。

 すでに第五章は公開になってるのにね。


 公開してからプロット考えるとはこれ如何に?!


 前回書いた通り、実はやってた屋敷の事について書き始めたよ。

 コレさ。

 内政チートにならないように悩みながら書いた。

 一度書いたものをほぼ丸々書き直したりして。

 もうここまでで、前回の没にした里帰りの件含めると二万字無駄にしたぞっ!!

 ストックないっつーのにっ!!


 内政モノは難しいんだよ。

 相手の知能指数を下げずに書かないといけないから。

 だってさ。天下の侯爵家の屋敷の中で、何もルールがないワケないじゃないか!!

 むしろ昔から続いてるから何かしらしっかりしたものがある筈なんだよ!

 帳簿もあって執事もいて厳密なルールが既にあるんだよ!!

 人間舐めんな!!!


 と。

 いうわけで。

 ここら辺は私のブラック派遣の知識を利用さ。

 古い体質を逆手に取った。

 古い組織がそれなりに円滑に進んで来ている時。そこには時代に合わないルールや属人化、風通しの悪さがあります。昔からのルールって、変える必要性を感じにくいんだよね。

 そこを突く事にしたよ。

 実は今まで派遣で入った先でも色々やってきたりしてるし。

 ただね。

 ワシは派遣だからよ。派遣元と喧嘩して派遣元そのものを辞めたりしてしまい、改革の最初の第一歩を踏み出した所で泣く泣く引き下がって来たりしたよ……

 気を付けたいのは。

 理由があって出来たルールね。理由があってできたんだから、理由がなくならない限りは残すべきなんですよ。形を変えてもね。

 だから全部を全部ぶっ壊してゼロから構築、なんてやりませんよ。それをやる内政チートものも見かけますが、そんなんやったら現在の業務が回らなくなる。

 少しずつ少しずつ、小さなところから置き換えていき、長時間かけて絶えずカスタムしていくのが良いのです。


 でも、それで10万字引っ張っても面白くない。

 誰が見たい。そんなもの。

 この作品のベースはコメディです。忘れそうだけどコメディです。

 幼女の頭皮の匂いに癒される人が主人公です。


 だから、そこの話と絡めた話をもう一つ書きたいよね。


 今回は古い組織の風通しの悪さを主題としつつ。

 実はそこに、『女性は数学に弱い』という、現在でも脈々と引き継がれている価値観を壊す事を、アティに絡めてやっていこうかとしています。


 この間見たタイタニックでも、主人公の女の子が指摘した設計上の欠陥を、『女性は何も分かってない』と突っぱねられた描写がありましたね。

 結果、彼女の指摘した問題点が最悪の形で証明されたワケですが。


 でも、それだけでもやっぱり『事件性』としては薄い。エンタメですよ小説は!


 当初ここに絡ませようと思ったのが、主人公の妹ですね。

 なんで妹にしたかっていうと。

 主人公が心を砕く相手であって欲しかったから。主人公が『勝手にやってろ』『今それどころじゃねぇんだよ』と突っぱねない相手。

 妹しかおらんやん。沢山いるんだから、一人ぐらい登場させても良くない?

 そうする事によって、主人公の背景も語れるしさ。


 しかも。

 確かに仲が良いけど、一筋縄ではいかない関係にしたい。

 似た者同士だから反発する、とかね。

 姉は好き勝手やってんのに、どうして私はダメなの、とか。みんなに好かれる姉をもった妹の卑屈さとかさ。

 基本、妹は姉大好き。でも、大好きだからこそどうしても受け入れられない部分もあるっていう、そんな複雑な心境も表現してみたいなぁ。


 ……どうやって?


 ホントにね。そこが一番のポイントじゃねぇか。

 まったくもう。


 こういう時はね。

 頭ん中だけでグルグル考えてても上手くいかないから、メモがてらここにパターンを書いていって、そっから掘り下げていくのがいいんだよ。

 いつも私がやってるパターンじゃ。


 ① 結婚を嫌がって逃げて来たパターン


 恐らく年ごろの妹の一人。たぶん、主人公とは一回り弱下の妹。

 だから主人公はオシメ変えたりしてて、もう可愛くてしょうがない。

 もう結婚できる年なんだけど、どうしても主人公には幼い頃のイメージが抜けない。

 →妹自身は『もう子供じゃない』って反発するだろうな。


 じゃあ、そんな妹が逃げて来た理由ってなんだろう。

 結婚が嫌っていうのもあるだろうけど、結婚制度そのものが嫌だったのか、それとも相手が嫌だったのか、環境が嫌だったのか。

 理由はそれぞれあるよね。


 主人公自身は、結婚制度自体を悪いとは思っていない。

 自分が文句言わず嫁に来たのだって、実家に現金収入を与えられるからだし。生活にもある程度困らなくなるし。ま、たぶん本当に嫌だったら逃げてやる、ぐらいは考えていたかもね。

 主人公が嫌なのは、結婚制度によって勝手に誰かに隷属させられるってところだ。

 ここは恐らく現代の感覚なのだろう。夫と妻は対等でありパートナーである、っていう。

 ……あー。ちなみに結納金云々については、手直しする時に修正予定。これ、あるとちょっと話が面倒くさくなりそうだから。

 そのうち直します。


 で、じゃあ妹は?

 簡単な理由の一つは、他に好きな人がいるから。

 だから政略結婚したくない! って場合。

 ま、ありがち。

 この場合は、その『好きな相手』も必要だけどね。


 理由その2

 相手が嫌

 例えばもう相手が50も過ぎてるとかね。

 流石にこれはどうよ、と主人公も思うわな。

 周りの下世話な人間たちが、『ちょっと我慢すれば、相手なんてすぐに死んで自由になるわよ』とか言いそう。ははっ。主人公の逆鱗またソフトタッチやな。

「死にかけのてめぇの10年と妹の今からの10年同じだと思うなクソが!!」とかキレそう。


 理由その3

 環境が嫌

 これは、住みやすさ云々ではなく、恐らく結婚したら軟禁状態になるって事。

 何一つ自由な事はなく、軟禁されてただ子供を産む事だけに専念させられる、的な。

 まぁ! こちらも主人公ブチギレポイント!

 相手の言い分としては、お金は好きに使ってもいい。着飾るものヨシ、絵を愛でても音楽を愛でてもヨシ。

 ただ、家から出るなよ、的な、ね。


 この場合は、既に結婚してて、そうなったから逃げて来たパターンだな。


 うーん。

 どれが面白いかなぁ。他のパターンもあるかなぁ?


 今既に予定してる内容とリンクさせたいなぁ。学習の問題と組織の風通し。

 うーん、うーん、うーん……


 そうだなぁ。

 例えば、妹の結婚条件が『研究をさせてもらう事』だったとする。

 OK☆ って言われて結婚したのに、なんだかんだで研究させてくれない。

 だから逃げて来た。


 ……お?

 ふと思いついたぞ。


 主人公の実家からも、妹捕まえ部隊の一人が来る。『どうせ逃げるなら姉の所だろ』と思われて。

 その人との主人公の関係も実は面白くって──もいいかもなぁ。


 あー。でも。

 ザマァする相手がおらんー。

 それはつまんないィー。

 作品を面白くするのは敵なんだよ。ヴィランなんだよ!

 第三章は賛否両論だったけど、一番反響が大きかったよ!

 魅力的なヴィランがいて、初めて面白くなるんだ。

 だからポイントはヴィランだ!!


 うーーーーーーーーん。

 つまり、クッソ嫌なヤツだな。

 老害と媚びる女はもう書いたから、違うタイプの嫌なヤツを書きたい。


 老害は書いたから。

 若い嫌なヤツ。天然で嫌なヤツ。本気で悪気がない嫌なヤツ。しかも、悪気がないんだから許せよとか、これまた天然で言っちゃう嫌なヤツ。

 絶対友達にはなりたくないタイプの。


 で。

 ザマァを盛り上げる為には、最初主人公が苦境に立たなきゃな。

 ……主人公が立つ苦境ってなんじゃ。

 そんじょそこらの苦境じゃアカンぞ。

 周り全部が敵になるぐらいの……


 んー。アレか?

 主人公が何かしたとされて責められるとか?

 いやぁ。

 それで『無実なのに……ヨヨヨヨ』と泣くタイプじゃねぇんだよなぁ。残念ながら。


 濡れ衣着せられて──って感じにするか。

 例えばそれが、執事たちから着せられるとか。

 妹の件とその濡れ衣事件はどう絡ませる?


 あからさまなのは、見てるこっちが冷める。

 すっごいわざとらしい事で主人公を疑う、周りの人間に幻滅するよね。

 分かりやすいイジメとかね。アホかと。

 イジメんなら分かりにくくすんのが基本だろうがよォォォォ!!!

 証拠残すんじゃねぇよォォォォ!!!


 と、思うワケです。


 じゃあそれはどんなだ。


 ……どんなだろうね(微笑み


 ちょっと考える。

 ちょっと考えるわ。

 今日はここまで。


 ああああ……ストックが切れるっ……

 急がなければ。

 それでは!!

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