21/06/16 ちょっと真面目な話を考えてみた。
ちょびっと『自己責任論』についての様々な記事を読んでみた。
そもそも『自己責任論とはなんなのか』という事を噛み砕いて説明してくれたものを読み、
その上で、自己責任論の危うさを唱える物と、自己責任論ガンガンいこうぜの物を、読んでみた。
なるほど面白い。
それを読み終わってふと、一つの言葉が頭によぎる。
『パンがなければお菓子を食べればいいじゃない』
某マリーなアントワネット様が言ったと言われる(ホントは言ってない)言葉だ。
これは、まぁ自己責任論とは少し違うんだけど、でも似た側面を持ってるな、と。
そう発言しちゃう人の、思考パターンや背景が近いんじゃないかって。
『パンがなければ〜』
も
『自分の全ては自己責任』の自己責任論も
根底に
『選択の余地もねぇ』
という状況への無理解があるんじゃないかって。
バイアスがちがちで、そもそも立ってるベースが違うのに『努力が足りない』は違う筈なのに、想像しようという気持ちすらも浮かばない。そんな事思いもしない。
それは、もう悪いとか悪くないじゃないレベル。
むしろ、『自分の幸せに気づけない可哀想な人』なのかも。
水道から絶えず飲める水が出る事は幸運
学校に通える事も幸運
働けることも幸運
健康でいることも幸運
勉強出来ることも幸運
こうして趣味で小説書けることも幸運
自分の立場が幸運である事に気づけないから
自分が当たり前に持ってる物を持たない人を貶したり罵倒したり、場合によっては自分のせいだろと自己責任論を押し付ける。
幸運の上で『努力できた』だけなのに、
その幸運を見ない事にして、努力してないと言う。努力が足りないと言う。自己責任だと言う。
ザ・理不尽。
これを書ければいいなぁ。
まぁた小難しい問題を見つけちゃったなァ……ぐふぅ。
でも、どっかにコレを入れたいなぁ……
これにザマァを、どうやって入れるんだ??
うーん、難しい。
……ああ、それで思い出してしまった。
どこかのネットの記事において。
聴覚障害を持つ人間の知能指数範囲の話を。
残念ながら深く読み込む事が出来ず、最初の方の文章の印象しか覚えてないんだけど。
聴覚障害を持つ人々の知能指数の範囲が、健常者のそれと比較して平均値が劣るとかなんとか。
そんなワケねぇべ、と思ったのに深く読み込まなかった事に深く後悔が残る。
その記事は当然論文ではない。
論文を探したら、やっぱりそれは結構深刻な問題で
『聴覚障害をもつ人々の、そういった事を正確に測る方法がそもそもあんまねぇ』
という論文が目についた。
確かに確かに。
もうここらへん、調べ始めたら沼なんだけど、
文字の読み書きが困難な学習障害の一つで、文字を学んでないとか否かではなく、文字の羅列というものを脳が処理するのが困難な状態の事。
これは脳の認識能力の影響であって、知能指数とは全くの関係なのに、問題に答えることが出来ず、結果が悪くなってしまって、劣っていると判定される、とかね。
これ、日本ではまだまだ全然認知されてなくって、大体5〜8%いるっていわれてるけど、そもそも正確にそれを判定している場所が日本には少ないから、多分一割は確実にいると思います。
一割だと10人に1人だよ。程度のレベルは違えども、20人クラスになら2人はいる計算。
その人自身も親も先生も、その事に気づけず、勉強について行く事が出来ずに、自分はそもそも頭が悪いのだと思い込み、落第して生きるのが大変になってしまう人もいる。
聴覚障害も
なのに、『勉強できないのは努力が足りない』という人がいる。
今までそうやって見捨てられた人の中で、どれだけ天才的な人がいたんだろうかね……
ザ・理不尽。
私は作品の中に『現在の日本にすら、理不尽な宝庫』という事を知らせたくて、この作品を書いている。
それが、私が書きたかった事。
で、セレーネという恐ろしく強い人間に代弁してもらい蹴散らして貰っている。
まずは『そういう事がある』のだという事を知ってほしい。
そして考えてほしい。
立ち止まって、周りを見渡してほしい。
『もしかして、自分のすぐそばにもそういう人がいるんじゃね?』
って。
知る事により、今までは気づけなかったちょっとした事に、違和感を感じるようになる。
そうした時に、相手の背景を想像して、その人にとっての理不尽を押し付けずに済むようになるんじゃないか、と。
真面目くさった!!!
そんな真面目なストーリーを書くつもりはねぇんだよ!
エンタメだ!!
だからァ! 私は!! そういう理不尽を知ろうともしない人間をブチのめす話が書きたいィィ!!
ザマァしたいィィ!!!
これは『わたしがかんがえたかっこいいひーろーがだいかつやくするはなし』だ!
別に崇高な思いがあるワケじゃない!
豆腐メンタルだから声高々で言えない事を小説という形に変えているだけ!
いわば自慰行為!
ハーレム・逆ハーレムを書く気持ちとなんら変わりがない!!
と。そんな崇高だか下品だか分からない事は置いておくとして。
そんな事を考えていても、ただストックが減っていくだけである。
今は超真面目な導入になってしまっていて、なんか、ちょっと、実は。
つまんなーい。
もっとこうエンタメェェェ!! って感じにしたい。
もう公開しちゃったから遅いけどね。
可能なら、もっと先に状況が決まった時に、執事と対決する場面から書き始めたかったなぁ。
ま、こればっかりは仕方ないね。だって書きながら考えてるからね。
と。いうわけで。
全然決まっていない、第五章の流れの話だよ。
前書きなげぇな。
主人公に濡れ衣云々って話したけどさ。
ちょっと考えた。
あの夫がどういう事なら、妻ではなく執事たちの方を信じてしまうかなって。
それで思い出したのが第三章の閑話。執事の手記。
ここで、執事は獅子伯と主人公が浮気してるって思ってるって書いたじゃん。
これ使えるなって。
獅子伯と主人公が浮気してる、これから主人公が『そんな事してねぇよ』って言っても、『浮気してる人ならそういうだろ』ってなるよね。
しかも、夫も信じたくなくても信じちゃいそう。
悪魔の証明と同じで、やっていない事を証明するのって、とっても大変。ってか、ぶっちゃけ不可能。
あれ?
だとしても。妹の話にはなんら絡まねぇな?
ダメじゃん……
どうしたらいいんだよう。
執事をヴィランとすると、執事たちを追い出す話になっちゃう。でもそれは良くない。うーん、うーん、うーん。
ええと。
こういう時はキャラの行動から考えようぜ。
なんで執事がそんな事をするかってーと、主人公を黙らせたい、あわよくば叩き出したいという願望がある。
追い出すのは最終手段かな。『女は黙って子供産んでろ』っていうのが執事たちの意見。
大奥様と同じで、主人公が自分たちの意にそぐわないのも嫌だし、いちいち口出ししてくるのもムカつくし、動き回るのがウザいと思ってる。
ただ、立場上主人公の方が上だから、下手な事ができなくて悶々としていた。
これはそもそも、執事たちは主人公の事を見下しているからだね。
田舎者、女、年増、じゃじゃ馬って。
で、その見下した相手がちゃくちゃくと味方を増やして、自由に動き回るのが面白くない。
『カラマンリス邸を運営してきたのは自分達であり、侯爵を支えているのは自分達だ』という自負がある。
多分同じメイドたちですら見下してるでしょうな。
サミュエルがそういう態度を当初とっていたように。
だから、侯爵が主人公の自由を許した時に『騙されてる侯爵!』って思ったでしょうね。
そうつまり、執事たちは全然悪気はないの。カラマンリス邸の為、侯爵の為に、主人公を黙らせたい、それが正義で正しい事だって、本気で思ってる。
自分で自分たちに洗脳を施してるようなモンだな。
まず大前提として『主人公は害悪』『侯爵は騙されている』って考えてるから、全部歪んで見えちゃう、と。
でも、やっぱ敵として見た時に弱いなぁ……
他の事件(例えば妹の件)とどうにかして混ぜる事はできないだろうか……?
あわよくば、乙女ゲームのテンプレ? 的なものもあるといいね。
……もうネタ出尽くした気がするけど……
もう少し考えてみよう。そうしよう。
ああ、どんどんストックが減っていくゥ……
以上!
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