23/03/05③ 九章についてを再度詰める(※ネタバレ注意

 今回味方に引き入れるキャラを、人身売買にどう絡めるか。

 それ、結論出てなかった。


 昔の愛しの女の子が競売にかけらるのを待ってる──

 ってしてたけど、冷静に考えると、そんなの待つヤツいるか?

 待てねぇべ。二度三度競売にかけられるなんてないだろうし。

 だからそれは理由としては使えない。


 今回味方に引き入れるキャラの、人となりについて考えてみたら、上手くいくかな??


 とにかく『主人公にとって、凄く嫌なヤツ』というのは、なんとなーく決まっていた。「コイツ仲間に引き入れんの、マジ嫌だ……胸糞」と思うほど、相性が悪くいて欲しい。

 それこそ、最近作品内に出て来ていなかった、「主人公を物として扱う人間」だ。

 対等な人間として対応してくんない。足元を見るどころか、そもそも個人として認識されていないって感じ。あくまで「侯爵の元妻で現愛人」という肩書しか見てない感じ。

 なんとなーくイメージしていたのは、『横柄な癖に卑屈』というキャラ。こういう人、ネットの世界ではよく見る気がする……


 一見、矛盾した「横柄」と「卑屈」だけど、両立しえるのが面白いところだよね。

 威張りながらも自分を卑下し、そして自分を卑下しなければならない理由を、外因としている感じ。


 ……今、ここに例としてネットでよく見る意見を書こうと思ったんだけど、おもっくそディスりそうになったので、例として挙げるのはやめておこうと思います、ハイ。


 九章は、コイツにヘイトが溜まるように仕向けたい。

 あ。

 で、ザマァだ。

 そういえば、ザマァについてあんまり考えてなかったなぁ。

 横柄で卑屈な人間に対してのザマァって、どんなだ??


 簡単に思いつくのは

「お前が底辺なのは、お前の中身がゲスでカスだからだ! 他の誰のせいでもねぇわボケ!!」

 って言われる事だろうけれど、

 それで相手が「そうか!!」って気づくワケもないわな。気づけないから、横柄で卑屈なんだろうし。

 相手が「そうか!」とならないと、ザマァにならんわ。


 八章のクソジジイはどうだったっけ?

 アレだ。

 正論でぶん殴られ、今までの地位から引き摺り下ろされた事、そして、周り全員から「哀れな人間」として扱われる事によって、ザマァとした。


 横柄で卑屈な人間に効く一撃ってなんなんだろう……

 どんな言葉も効かないって事を、ネットでゴロゴロ見たからなぁ……

 でも、味方にするには、ある程度目覚めてくれないとダメだしなぁ。ダメ人間のままでいたら困る。足引っ張るし。切り捨てなければならなくなるし。

 うーーーーーーーーーーーーん……


 どう頑張っても、響かない人間っていうのは、いる。


 響くかどうか分からない間は、最初は色々手を尽くしてアレコレ示す必要はあるけれど、どれだけ手を尽くしても、本人が変わる気がなければ変わらない。ある一定の所で手を引く必要がある。それ以上は無駄だから。


 でも、今回は味方にする関係上、改心してもらわないと困る。

 ただ、自然と改心してくんないと、書いてる私自身が納得できない。

 ……ふむ。

 改心するかしないかは、キャラに任せよう。

 改心しなければ、どっかで切り捨てよう。そうしよう。


 当初の、主人公の夫・ツァニスがそうだった。

 私は別に、彼に成長も改心も期待していなかった。書いているうちに、彼が勝手に成長しただけだし。第一章でヴィランだった。第二章でも第三章でも結構ヤバい言動しているのは、そのせい。

 今度追加になるキャラも、それでいいかもしれない。


 改心しなくてもいい。

 相手にガツンと言い返すだけでもいいのかもしれない。


 うん。

 じゃ、その方向で。


 あ、いかん。性格は横柄な癖に卑屈、でいいとして。

 人身売買組織にどう絡んでくるのか、だよ。忘れてた。


 横柄で卑屈な人間ほど、「自分はこの地位に甘んじている人間じゃないのに」って思ってる。

 一発逆転を考えてるけれど、横柄なタイプなので、自分から動かない。ただ、そのチャンスが自分の懐に転がり込んでくるのを、待ってるだけの人間かもしれない。

 あああ、いかん! あまりにも嫌な人間にすると、味方にするのも嫌になる!!

 彼に同情できる余地を残さないと!!


 ただ。

 主人公は相手をケアしないんだよね。

 ケアするのは、相手が子供の時だけなんだよねぇ。


 夫も家庭教師サミュエルも、突き放した。ヒントはあげたけれど。

 幼馴染アレクにもそう。昔の事はもう気にするな、と言いつつ。道は分かれたのだからと、ゆるく突き放した。


 ……おお。そう考えると、主人公って、本当に、少女漫画や乙女ゲームの展開としてよくある「相手の介護ケア要員」ではないんだなぁ。

 だから、今回も、相手にヒントは与えるけどケアする要員にはなって欲しくない。

 そういう話は、他でも読める。

 私は、他では読めない自分が読みたい作品を書いてるだけなんだし。


 だから、主人公が、ある程度同情する余地はある、という何かが欲しい。

 人身売買組織へのかかわり方で。

 運営側としたら、100%無理だ。同情の余地なし。

 とすると。

 やっぱり、過去売られた女性を探してるっていうのが、よくあるパターンで読者も簡単に受け入れられる展開なのかも。

 珍しい外見をしていて、その本人か、その娘が売り出されるのを待ってる、的な。

 前に考えたのが、このパターンだったな。

 ま、ぶっちゃけ気持ちは何となーく理解はできるものの、クソがッ! って思うけどな。

 その方向にするか。

 それが分かりやすいもんなぁ。


 だとして。

 ただ、横柄で卑屈な人間って、自分と同じ属性を持ってる人間には、同情するし連帯感のようなものも感じるだろうけれど、少しでも、自分のコンプレックスを刺激するような相手には、敵意を持つだろうな。

 それが例え同性でも。

 異性に対しては滅茶苦茶横柄になるくせに、同性に対しては卑屈になるってヤツ。

 だから、きっと、味方にしたいって言ってる夫・ツァニスに対しても、卑屈な態度をとるだろう。

 相手は自分より上の爵位を持ち、背も高いし顔もイケメン。年齢は下で若いから、そこしかマウント取れなかた。美女と結婚してて、その人が死んだ後も再婚もできている。コンプレックスを刺激されて、さぞかし卑屈になるんかなぁ。


 んあ。


 思いついた。

 背が低いのかもしれない。

 背が低いっていうのって、結構なコンプレックスになるよなぁ。

 きっと、主人公より背が低いんかもしれない。だから、それについて、主人公に対して「デカい女は可愛くない」とか、勝手にあーだこーだ言うだろうな。

 主人公だって、多分、多少はコンプレックス何だよ。デカイことが。

 母の系統はあまり背が大きくないのかもしれない。そこばっかり、北方の遺伝子が強く出て、背が大きくなっちゃった。双子である兄のセルギオスは、きっと身体も弱かった事もあり、あまり背が大きくなかったのかも。

 でも、多分兄は、背のデカイ妹を否定しなかっただろう。だから、彼女は誰かに色々言われても平気なんだ。一番の理解者であった兄が、背のデカイ彼女を肯定し続けたから。

 そして、主人公自身も、背の低い男性に対して、別に何とも思わない。背の高さでは個人は測れない事を、彼女自信が兄を見て知っているので。


 お。なんか、イメージが固まって来たなぁ。

 背の小さい卑屈で横柄な男。

 ただ、今ネットで、小柄で40代以上の俳優で検索すると、結構個性が強い俳優さんばっかり出てくるんだよなぁ。いやぁ、あの人たちって、本人の本当の性格は分からないけれど、見た目としてあまり卑屈そうに見えないんだよなぁ。唯一、ああそれっぽいなぁと思ったのは、浅利陽介さんかな。なんか、卑屈そうな役をやってるイメージがある。

 でも、みんな若いんだよなぁ。他だと神木隆之介くんや風間俊介くんなんだけれど、みんな若すぎる。できれば40代ぐらいの姿が──って! ええ!? 風間くんってもう今年40なの!? マジか!!

 後は、そうだなぁ。

 最近、ゲス役をよくやってる小池徹平さんとかね。


 面白いかも。

 40代なんだけど、童顔で威厳がない。だから髭を生やしてるんだけど、似合ってない感じ。


 当初は、背の高い、40代俳優さんみたいなイメージを持ってたんだけれど。

 自然と浮かんだイメージの方を大切にした方がいいのかなぁ。

 分からん……書いてみないと。

 いいや、そこは、書く勢いに任せよう。


 イヤイヤだったけれど、人身売買組織に関わる事になっていた、弟味方。(※これは、年末に決めた呼び方

 いや、もう少し、関わり方をつっこんで考えておいたほうがいいかもしれないな。

 運営の主体ではない。主体はあくまで敵伯爵。

 じゃあ弟味方は、どういう関わり方をしていた?

 本人は、あくまで、落としたい女の子(もしくはその娘)を待っていたから、きっと運営側ではなかったはず。運営側では、競り落とせないから。

 いや、競りに参加しなくっても、運営側ならいち早く存在に気づけるし、運営側にいた方が有利なんちゃう??


 いや、彼は、コンプレックスを拗らせている。

 金を叩きつけて、「これは俺の女だ」と示したかった。

 だから競り落とせる側にいるはずだ。

 勧誘する人間だったのか。競る側の人間を、集める側の人間。

 だから、いろんなパーティに参加したりしているし、ある程度顔も広い。

 いやぁ、そうすると、いざ人身売買組織を壊滅させた時に、一緒に逮捕されるわ。それじゃあダメじゃん。

 いや、でも、どのみち、もう関わっていたら、その時点で一緒に逮捕案件やん。

 今まで誰も競り落としていないってことで、大目に見るの?

 ……キモっ……


 参加していただけで、もう嫌なんですけど、私は……

 うう……嫌悪感が……


 自分の嫌悪感は、主人公にも反映されるしなぁ……どうしたもんか。

 まぁ、ちょっと、そこは書いてて感覚を掴もうか。

 そこまで詳細を考えながら書いたこと、あんまないし。キャラに任せよう、そこらへんは。


 これらを前提として、全体をもう一回俯瞰で見直してみるか。

 そうしてみよう。


 それでは次回!

 次エピソードを待て!!

 それでは!!

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