5/22 我は媚びぬ! でも努力も出来ん!!

 始まっていきなり結論です。


『我は媚びぬ! 何故ならば! 媚びられる程其方そなたたちを知らぬからだ!』


 つまり。

 今の現ラノベ世代若い人達の好みを把握出来ないから媚びたくても媚びられないし、そこを調べる時間も惜しいし、そもそも私には他人のニーズを掴めるほど空気読む能力ないし。


 そもそもさ。

 ドヤ顔で『ホレホレ、こんなのが好きなんだろ?』とかやられると、ゲンナリ(※)するよね。冷めるというか覚めるというか。


 プログラムと違って、小説は書いた人の熱量を感じるやん。

 映画もそうかな。


 例えば。

 スターウォーズシリーズ。

 あれ、今の新作を作ってる人達の多くは、第1作目(エピソード4)が出来た頃はまだ生まれてもいない。

 でも、全作通して世界観等が崩れることはないし、ストーリーが破綻することもない。

 歴代スターウォーズが好きな人が、思わずニヤリとしてしまうようなネタを、そこかしこに仕掛けている。


 これって、作り手がスターウォーズが大好きだからなんだよね。

 好きだから、崩したくない。ちゃんと作りたい。好きだから大切にする。


 小説も同じ。

 書き手が『この作品に対してどんな熱量を持っていたのか』っていうのが、其処彼処そこかしこ(※)から、行間や全体の流れ、描写の仕方から伝わってくる。


 ちなみに、プログラムは『結果』しかないから、作り手の熱量なんて感じないよね。

 まぁ私は同業者なので、他人が作ったプログラムの動きや画面から中身がなんか透けて見えるから『おー。作り込んでるー』とは思うけど。


 因みに、プログラムの作り手の熱量を測る基準は『動きが軽く、変な事してもバグらない』だよ。

 コレ、当たり前に感じる?

 私はそんなプログラムに出会うと『死人……出てねぇかな……』って心配になるよっ☆


 令和対応とかさっ!

 ちょっとバグったATMとかあったけど致命的ではないし、むしろこんだけ被害が少なかったのって、エンジニアたちが地獄を見たからだよっ!!

 ありがとね! エンジニアたち!!

 ホラホラ、みんなも一緒に!!!


『エンジニアの皆様! 私達の為に血反吐吐いてまで頑張ってくれて、本当にありがとうございました!!!』


 ちゃんと言ったかな?


 ちなみにね。

 どこぞの官房長官が『令和対応についてシステム障害の報告なし』なんてドヤ顔で報告してたニュースを見て殺意を覚えたよ。

『お礼は? 血反吐吐いたエンジニアへのお礼は??』

 ってなったよ!!


 みんな!

 逆恨みって、ホントに自分のあずかり知らんところ(※)でされるから、公的な場所(ネット含む)で下手な言い方って、しちゃダメだぞっ☆


 はい。

 話がガッツリ逸れた。


 作り手の熱量の話ね。


 結局、作品の面白さって『作り手がその話をどんだけ好きか』って事に依存すんだよね。


 ごく稀に『物作りのチート持ち天才』が実際に存在していて、作品への自分の好感度なんて御構い無しに、他人にとって素晴らしい作品を作れちゃう人とかいるんだけど、その人達は除くね。

 モーツァルトとか、その手の天才だったみたいだよ。彼の伝記を読んでみると面白いかもね。

(人として何かが致命的で破綻してたらしいから、まさにラノベの主人公タイプだよね、モーツァルトって)


 何回か例に出してるワンピース描いてる尾田栄一郎さんは『自分の好きなものを物凄い熱量で努力も惜しまず描く天才』だよ。


 この『熱量』、そう単純な話じゃないのがポイントなんだよねー……


『小説を書く』と一言で言っても、工程は沢山あるやん?

 ・キャラを作る

 ・ストーリー構成を作る

 ・プロットを作る

 ・実際に文字として書く

 ・推敲する

 ・誤字脱字を発見して直す

 上記はただの工程だけど、それ以外に『文章を書く』とした時に、色々あるよね。

 ・会話を書く

 ・情景を書く

 ・説明を書く

 ・時間経過の表現

 ・感情の表現

 etc……


 コレ以外にも、会話劇、ラブコメ、ヘイトキャラの作り込み、大どんでん返し、などなど、『小説に関わる全ての事』は沢山ある。


 個人によって、何が得意なのか不得意なのか、好きなのか嫌いなのか、分かれるんだよね。

 ちなみに、得意≠好き、だよ。(※)


 書き手の皆さんは、書いてて自分の特性に気付けてるかな?


 私は……なんだろうね。

 KAC(※)では会話劇を褒められた事が多かったかな……(※勿論リップサービスって分かってるよ!!)

 でも、実は書くのが好きなのは情景描写なんだ。


 真夏の溶けたアスファルトの匂いと地面から上がる陽炎みたいな揺らめきとか、

 青と紫と群青が入り混じり雲だけが真っ赤に燃えた夕方の空と、どこからか漂ってくる金木犀の香りとか、

 街灯がない場所で満月で照らされて出来た自分の足元の影の闇と、淡く発光してるかのように浮かび上がる桜の木とか。


 好きなんだよね。

 画像で見たら、幻想的だったり情緒的だったり、感情が思わず揺さぶられるような情感を表現するのがさ。

 上手いかは別だよ。

 好きなだけ。


 何が言いたいかってーと。

 人によって『小説を書く』の中にも、好き嫌い得手不得手(※)があり、そこに注ぎ込む愛という名の熱量が違うって事。


 書き手の『どこに熱量を込めたか』が、読む人の『ソレ好き』に当てまらないと、読み手は『なんだか面白くないなぁ』と感じてしまう。


 ラブコメ好きな書き手が書いたラブコメは、きっとラブコメ好きな人に刺さるでしょう。


 どんだけ多くの人の『それ好き』を狙い撃ち出来るか。

 それにかかってくる。


『じゃあ好きな部分だけに特化すればいいのか』っていうと、そうでもないんだよねー……


『ラブコメとしては好きなんだけど、世界観嫌いなんだよね』とか

『ラブコメ部分は面白いけど、設定が河原の石ころ並みにありきたりでつまんない』とか

『ラブコメ部分はいいけど、キャラそのものに魅力皆無』とか。


 好きor得意ジャンルが途轍もなく上手い、読んだ誰しもを惹きつけてしまうほと上手い、ってなら話は別だけどさ、大概はOKとNG部分があった時、NGの方がより顕著に目立つんさ。

 日本人は特に、相手を『減点法』(※)で評価する事が多いから。


 じゃあどうしたら……ってなると。


 基本『全ての能力の底上げをする』しかない。

 大体の能力を平均以上にするって事。


 読み手に『うわ、この部分はダメじゃん』って思われたらダメ。

 弱点を減らすんだ。


 簡単に減らねぇから苦労してんだけどなっ!!


 世の中で売れる作品を書いてる人の殆どが『持ってる能力が軒並み平均値以上で、かつ、特出した能力持ち』だよね。


 能力を平均以上にするには、もう努力しかないんだよー……

 努力ねー……

 努力かぁ……

 努力……


 努力、してる人を見るのはとても好きだけど、自分は努力するのが……どうかなー……


 呼吸だけして生きていたい派だからなー……


 どりょく……


 ふふっ。


 これ以上は……むりだよ……


 むり……なんだよ……



 ***


【ゲンナリ】

 飽きる、とか、ガッカリする、とか、気力を失うって事。

 私は何かあるとゲンナリする。

 もう、何かする体力がないんだ……ただひたすら……空気吸って吐いていたい……


【其処彼処】

 そこかしこ。

 あっち、そっち、こっち、そこ、ここ、あそこ、全方位。つまり、そこらじゅうにって事。

 そこらじゅう、と言わず、其処彼処、と言いたいお年頃。多分ずっとそんなお年頃。


【あずかり知らんところ】

 漢字で書くと『あずかり知らぬ』『あずかりり知らぬ』。

 つまり、関係ないから知らないって事。

『預かり知らぬ』は誤字だから気をつけてー。

 ……私は多分どっかの作品で誤字ってる……


【≠】

 ノットイコール。

 等しくない。つまり、同じではないって事。

 ちなみに、数学的記号なのでプログラム言語ではこの記号は使えない。

 !=や<>を使う。

 プログラム言語の演算子で!はノットの意味があるんだ。あ、言語によるよ。COBOLの場合は『NOT =』って書く。何故にそこだけ言葉?

 =とか<>とかは、比較演算子って呼ばれてるよ。覚えなくて全然問題ないよっ!!


【KAC】

 カクヨム3周年記念選手権~Kakuyomu 3rd Anniversary Championship~

 のこと。カクヨムで行われたイベントね。

 ド年度末というクッソ忙しい時期に、お題発表から48時間で締め切りが来る、という恐怖を10回も繰り返した魔のイベント。

 盛り上がったけど、同じぐらい阿鼻叫喚あびきょうかん(※)が巻き起こっていた。


【阿鼻叫喚】

 あびきょうかん。

 悲惨で凄惨で、助けを求める悲鳴やらなにやらで凄いことになってる様。

 締め切り間際に致命的がバグ見つかった時の開発現場、とかね。

 それはまさに地獄絵図……


【得手不得手】

 えてふえて。

 得意な事と不得意な事。

 得意不得意、と言うより、得手不得手、と言った方がカッコいい気がする。

 ただそれだけ。


【減点法】

 満点から、ダメな部分を減点していく評価方法。

 コレ、満点取れる事って殆ど有り得ない評価法。0点どころかマイナスになる事も。

 良い点はカウントされないので、人を潰す評価方法として最適☆

 嫌いな物や人を評価する時、自然とこの方法になりがち。粗を探すから。そして、それがネガティヴイメージとなり、更に対象が嫌いになるという。

 逆のやり方が加点法。

 これは0点から評価出来るところをガンガン加点していくので、人をポジティブにしていくし、『満点』という概念がないので、100点でも1000点にもなる。

 それに、評価する為にその人の良いところを探すから、自然とその人に好感を持てるようになるしね。

 人を評価する時は、是非こっちを使おうねっ。

 底辺エンジニアとの約束だぞっ☆

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る