5/23 努力は流行らないとか言うけど、流行るとかそういった類いのものじゃないよね。

 さっきまで、コミカライズされた小説(なろうのヤツ)を読んでいた。


 途中途中、引っかかりながらも、なんとか第2部? まで読んだ。

 これ以上はもういい。お腹いっぱい。ツカレタ……

 ただ、読ませる力は尊敬。上手いなぁ……



 この作品に限らず、一人称で書かれてる作品に、思う所があるのでちょっとソレについて愚痴りたい。



 一人称。

 小説の書き方の一つで、地の文といわれる説明部分が、誰か一人の視点からでありモノローグ(※)。

 その語り手が認識しているものしか、文字にならない。

 誰に聞かせている(読ませている)テイなのかは、永遠の謎。


 読んだその物語も、主人公の一人称だった。


 が。


 主人公以外にその場に2人しかいない時──

(※原文からの抜粋ではなく、例題として書き換えてます)


 ***

「アナタなんのつもり?! アイツに取り入るつもり?!」

「なんのこと? 私はいつも思ってる事を言ったまでよ」


 いつもは仲良くない2人なのに、その時はまるで仲が良いかのように肩を並べてボソボソと何かを呟きあっていた。

 俺にはよく聞こえなかったけど……

 ***


 って。


 お前、聞こえてるやん。

 ガッツリ聞こえとるやん。

 描写しとるやん。

 文字にハッキリ意味の合う漢字まで充ててるやん。



 こういう大矛盾。

 苦手なんです私。


 一人称やるなら、ソレ、ダメ。絶対。

 一人称の絶対条件。

『語り手が認識していない事は書いちゃダメ』

 ここは譲らないでお願い!!!



 一人称が流行り始めたのっていつからなんだろう。

 勿論、昔からっからある書き方ではあるけど、右見ても左見ても一人称って、いつからなのかな……


 私は……教科書を除くと、出会いはスレイヤーズかなぁ。

 アレは読んだ時衝撃で、貪るように読んだよ。

 異世界をリナという(ある意味最強チート)キャラ目線で語りつつ、読み口も軽くてのめり込んで行った。


 この『一人称』、よくよく考えると小説ではよくある書き方だけど、他の漫画や映画では殆ど見ない手法だよね。


 一人称って、つまり主人公『目線』だから、主人公は鏡で見るとか以外に自分の姿を見る方法がない。

 なので、殆どの漫画や映画は第三者視点だ。

 ゲームもね。

 ゲームだと稀に主人公視点ってあるけど。

 バイオハザード7とかね。

 あれ、マジ……怖かった……誰だよVRでやったら面白いとか言い出したの。VRじゃなくても序盤で怖すぎて進められずに一ヶ月ぐらい放置したったわ!!!



 話逸れた……


 一人称で書くなら、その人が認知出来ない事は書いちゃダメ。

 これ、約束!!!



 さて。

 愚痴もそこそこに。


 応援メッセージを頂いたので、そこらかネタを頂いて書くよ!

 小説のネタ?

 ないよっ!!

 煮詰まってるんだよ察して!!!


 コメントはタカナシさんだよー。

 タカナシさんのエッセイ、毎回にやにやニヤニヤにやにやニヤニヤしながら読んでるんだっ!!

 今は新作書いてるよ。

【使い方次第の底辺冒険者達~自滅スキルでパーティ追放になったけど、結局使い方次第だった~】

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054889626518


 タイトルとか設定とか。タカナシさんの好みじゃないだろうに、読まれるツボを突いてるよね。偉いなぁ……


 そんなタカナシさんの応援コメントにありました。


『人を楽しませる事をするのに、自分が辛い努力はしなくていいんじゃないんですかね? 好きこそ物の上手なれとも言いますし。』


 確かに!!

 辛い事は続かないし、結局『熱量』に反映されちゃうんですよね。


 ただ……

 ちょっと前に、マジシャンの事をテレビで見た時に仕入れたんですが。


『マジシャンの命は手先が器用である事』


 だけど、中には不器用だけどマジシャンになりたい人ってのもいらっしゃる。

 その人が、例えば『カード捌きの練習』が辛くて辛くてどうしようもない、ってなった時。


 選ぶ道は2つ。


 ・カード以外のマジックをやる

 ・つらくても練習する


 これは、本人が選ぶ事なのでどっちも間違いじゃない。


 その人がカード以外のマジックで成功を収めればいい。

 そうなれば、『カードの練習』はしなくて良い努力になる。


 でも、カードの練習をして、上手く出来るようになれば、カードマジック出来るマジシャンになれる。


 ただ、この『努力』は『必ず大成するとは限らない』ってのがキツイですね。


 努力して人並み、という結果にもなりうる。


 好きな事の方が結果は伴いやすいし……

 結局、『自分がどこを目指していているか』になってしまうのかなぁ。


 生きる事は辛さを伴う事なので、趣味ぐらいは辛くない努力の方がいいのかもしれません。

 そう、一番重要なのは『努力すればよかった』とか、逆に『努力した時間を他の事に使えば良かった』と死に際に思わないようにすれば良いんだ!


 だからっ!!


 私はラブコメが書けるようになる努力はしない!!!(開き直り)


 作者には必ず『その人の味』があります。

 努力の結果、その人のその『味』が消えてしまう事もある。


 うーん……


 と、したら、前回のエッセイで言ったように『全能力を平均値以上に』は無駄な努力だなぁ。

 でも、ある一定以上の能力は必要だよなぁ。平均値以下でもいいから。


 漫画家で言ったら、『人を描いてるのに人に見えない』レベルなら、そこは努力しなきゃいけない。

 でも

『美人を書こうとしたら平均的な顔になって癖がなくなった』は、ある意味無駄な努力になってしまうのかもしれない。


 バランスって難しい!!



 橘ミコトさんからもコメント貰ったよ!

 https://kakuyomu.jp/users/mikoto_tachibana


『結局読者は「楽して楽しみたい」だけなのかなあって、少し寂しくなってしまいます。』


 コレ、ね。


 分かります。

 同時に耳が激痛でした……


 私自身が『楽に目的の物を探したい』って思っちゃってるので……すみません。


 人間、怠けるように出来てる生き物なので、楽な方&損しない方向へと簡単に流されますしねぇ。

 冒険できる程余裕がある人間がいないんだと思います。


 昔より物価は上がってるのに給料据え置き(むしろ下がり気味)、長時間労働当たり前、失敗もあんま許されない風潮、となると。

 キツイっすよね。


 だから現実逃避ぐらいは……ってなってしまうのかも。


 また、『検索機能による弊害』もあるんではないかと。


 例えば検索端末のない図書館や本屋に行ったとしたら、目的の本を見つける前に、本棚にあった他に興味を引きそうなタイトルの本に目が行ったりして、偶然の出会いをする事が多いですが。


 WEBはピンポイント検索です。

 タイトルや作家、タグを、検索文字列部分一致で探します。


 なので、一致しないと引っかかってこないのです。

 偶然の出会いの確率がメチャクチャ下がります。


 また、WEBの『検索』に慣れてしまうと、探してるもの以外は邪魔な情報になるので余計に目に入らないようになります。


 そうなると。


『欲しいものしか手にしない』『キーワードが似てるものしか手にしない』事になる。


 もし、それ以外に出会う事があるとしたら。

『広告で目にした』

『友達が面白いって言ってた』

『ツイッターでバズって(※)た』

 ぐらいでしょうかね。


 これって……確かに寂しい。


 ……そう。コレよこれ。

 そんな世の中だからこそ、『広告の力』がより一層顕著になる。


 広告されないものは埋もれ、人の目に付きやすいものほど売れる。


 昔も同じはずなんだけど、昔より情報が溢れかえって氾濫してるから、『人目につく』にはより『目立ってないといけない』。


 やーなーよーのーなーかー。


 ま。

 確かに大多数の人は『人が良いと言ってるものが好き』だけど、中には捻くれた『人が嫌いというものに興味を持つ』人もいれば、『化石発掘みたいな事にロマンを感じる』人もいるワケで。


 その他少数派として、ちまちまチマチマやってければいいのかもしれないですね……



 今日は猛烈に仕事したので疲れたよパトラッシュ……

 でもこれから夕飯作らなきゃいけないんだパトラッシュ……(現時点:23時)

 若くないから、食べないと翌日が辛いんだパトラッシュ……


 ……かすみ食って生きていきたい……(※)




 ***


【モノローグ】

 一人語りのセリフ、観客へのナレーション。

 登場人物たちには聞こえない(テイの)セリフのこと。元々は舞台用語?

 モノ=単一の、ローグ=言葉。

 対義語で、ダイアローグ。会話、という意味。


 ちなみに。

 PCを使ってる時にツールで『ファイル選択』などの小ちゃいウィンドウ出てきた事ない?

 アレも『ダイアローグ』っていうんだよ。(実際にはダイアログって言ってるけど)

 対話式のウィンドウだからだと思う。

 プログラム系で言うところの『対話式』っていうのは、相手のリアクションを待つタイプのものに対して使う言葉。

 本当に対話する事ではない。喋りかけたって返事はしてくれない……


【バズる】

 SNSなどで多人数が噂したりして注目される事。へー。

 ちなみに、語源は『バズマーケティング』だって。

 蜂がブンブン飛び回る(=buzz)ように、口コミで広がっていく(広げる)マーケティング手法らしいよ。


 やっぱ口コミは偉大だね。

 口コミは侮れないよ。追い詰められて人が死ぬ事も会社が潰れる事もあるよ。

 話題になってる事に簡単に食いついて拡散するのは構わないけど……拡散した時点で共犯者になる危険もあるって、忘れないように……ね。


【霞を食べて生きる】

 ここで言ってるかすみはかすみ草の事じゃないよ。キリとかそういったモヤの類だよ。

『仙人は霞を食べて生きてる』から転じて、稼ぎがなくても生きていける、という事。

 理想。

 でも、金があるって事じゃないトコがミソだよね……

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