22/04/12 敵についてぼんやり考えてみる ※致命的ネタバレ注意

 前回の続きです。

 って、いつも続いてるじゃん。


 まぁいいや。

 敵について、そして、攻略方法について、ぼんやりと考えてみましょう、ということで。


 まだ全然形にもなっていない事なので、思い浮かんだ事を思い浮かんだ順に羅列していきますよ、いつも通りにな。


 ・敵伯爵を排斥し、味方を伯爵の座に着ける事によって、決着、は、どうだろうか?

 ・これ以上キャラ増やしたくない(登場キャラ増えてきて溺れそう)

 ・味方となるキャラは、ベースとなっている乙女ゲームになんらかの形でかかわっていて欲しい

 ・簡単に味方にできたら苦労はない

 ・敵伯爵家も、実は一枚岩じゃない。当然。やり方が強引である部分もある為、敵もいる。しかし、敵伯爵家の敵は、長い事くすぶってきてたんだろうな。

 ・だとすると。もしかして、第九章は、その味方との話になるのか?

 ・終わりが伸びる……終わらない……それって、間延びしてるって感じられないだろうか?


 ……なんか、敵の事と、攻略方法について深掘りしようと思ってたのに、もう『敵伯爵を排斥し、味方を伯爵の座に着ける事によって、決着』で納得しちゃってんじゃん。

 いやさ、だってさ、これが一番しっくり来ちゃったんだもん。

 ダメかい。

 ダメじゃないんだけどさ……これ以上、登場キャラを増やすのは……

 しかもだよ。

 もし、味方を~ってなったらさ、↑でも書いてるけどさ。ソイツとのエピソードも必要なんだよ。九章丸々使ってそれやるんかい。決着は先延ばしなのかい。


 んん? どうなんだろう。


 そもそもだよ。

 私の書き方のこだわりとして、一つの章で、起承転結をつけたいんだよ。敵がいて、ブッ倒して、END。これは譲れない。

 対敵伯爵家としての味方を引き入れる為の第九章だとしてよ? どんなエピソードになるんだい?

 もう、そっから考えんのかよ! 面倒くさいな!!(※当たり前


 ……ダメだ。いかんよ。

 そもそも。私は自分が書いてて楽しいもの、書きたいものじゃなきゃ嫌なワケですよ。ただ、味方を引き入れる為だけのエピソードとして九章を使うのは嫌だな。

 もう一つ、そこに、何かを、入れたいよ。

 例えば、第八章は、『継母の愛情とは』だったよ。そこをネチネチ大奥様にイジられた話でしたよ。


 ……。

 ごめん、今、急に思い立った。

 第八章のザマァ、書き直したい。

 忘れてた。第八章は『継母の愛情とは』だったんだよ。

 一番大切な、その部分について、全然触れてない。流しちゃった。

 イカンよ、それ。

 よし、書き直してこよう。

 そうか、なんか忘れてるな、何か足りないなって思ってたのはコレだったのか!

 公開前に思い出せて良かった!!


 すみませんね。

 ちょっと、本編の方、書き直してきますわ!

 しばし、ご歓談ください!


 ***


 書いてきました。

 勢いで書きなぐってきたので、後で見直して端々を調整しますが。


 うん、この方がいい。

 正解。

 このエッセイ……やっぱり、なくてはならない感じだね、私にとっては。

 メモ代わりでもあるし、脳内整理よう。まぁ、ノートに書けばいいんだけど、ノートだと次第にやらなくなっちゃう。コレだと『公開』というお約束があるので、続けられるし。

 よかったよかった。


 で。


 それと同時に、なんですが。

 266話(再開させたエピソード)の反応を見ると……


 うーん、これは、男装バレを九章まで持ち越しは、微妙かも?

 布石があからさますぎたのか、皆さんが『もしや?』と期待してくだっておる。

 期待には応えたい。

 しかし。

 うーん……

 どう、しようかな……

 上手く、書ける気がしないんだよな。だから避けてきた。

 うーん。

 あ、でも、そうか。

 ここでざっくりその流れを書いてみて、自然に書けるかどうか確認してみたらいいんじゃん。

 その為のこのエッセイだよ。

 なんで頭の中や感覚だけで済まそうとしていた?

 


 もともと、脳内垂れ流しエッセイじゃん。

 だから遠慮なく垂れ流していこうぜ!


 よし、そうしよう。

 ということで。

 第八章オチ部分についてをちょっと流れ考える。


 ~~~


 第八章のオチは、薄紫の花が咲く木の群生地でのお話。

 そこに登場キャラ全員がお花見に行く。

 子供たちはワチャワチャ喜びつつ、そこで日本的『お花見』──ようは、ピクニックをすることに。


 計画が無事終わり、安穏とした空気が流れてる。


 主人公は、無事この光景を見られた事に安堵する。でも、今後の不安は消えない。

 だって、取り込んだ諜報員たちの調整や整理、選別等々まだまだやらなければならない事が沢山あるから。


 でも、そんな事を知らない子供たちに引っ張られて、主人公もピクニックを楽しむ。


 疲れたので少し離れて休憩している時だった。

 主人公に声がかけられる──


 ***


 ちょっと待ってね。

 実は。

 実はエッセイに書かなかった、八章のオチがあったんだよ。

 それがあるから、男装バレを九章に持ってこようと思ってたんだよ。

 だから悩んでたんだ。


 エッセイを読んでてネタバレ知ってる人たちにも驚いて欲しくて。(※驚くとは限らないけど)


 実は、獅子伯との関係を進展させようと思っていた。

 主人公の方は頑張って彼から一歩退いた。

 このままだと、彼との関係が終わるんだよ。

 でもそれじゃあさ、つまんないじゃん?

 だから、今まで絶対に一歩先に踏み込んでこなかった獅子伯に、行動させようと思っていた。

 勿論、あからさまに誰にでも分かるような行動や言動は起こさせない。

 ただし、本人同士なら分かる、そんなレベルの事を、獅子伯から主人公に言わせようと思っていた。

 主人公の夫は、『愛してる』って都度都度言います。隠しません。その場に誰がいようと、どんな場所だろうと、言いたい時には言っちゃいます。そういう人なんでね。

 それが彼の強みであり、良いところ。

 でも、獅子伯は自分の立場も主人公の立場も理解していて、絶対に『愛してる』なんて言いません。恥ずかしいから、とかじゃないです。許されない立場だからですね。


 でも、彼は今回の事で痛感してます。

『また手遅れになるかもしれない』

 って。

 本当なら、主人公が夫婦相思相愛、もしくは侯爵家に居続けたいと心底願っているのなら、絶対に踏み込む気はありませんでした。見守る気でいたんですね。それで良かった。

 でも、その考えが揺らいでいます。


 で、最後の一押しは、実は主人公からする予定だった。

 マティルダの事を伝えるんですね。

『立場があって動けないという事も理解できるけれど、それでもう後悔はして欲しくない』

 って。これは、主人公がマティルダと獅子伯の関係を勘違いしているから言うんだけどね。

『貴方が私の為に色々してくださっているように、自分も貴方が幸せになれるように後押ししたい。奥様やお子様を亡くした事で『自分は幸せになってはならない』と思っているとしたら、それは違う。私もゼノも、他の人たちも、獅子伯には幸せになって欲しいと心底思っています。

 まぁ、誰かと番う事が幸せなのかと言ったら、それは人によるので一概には言えませんが……でも、マティルダは獅子伯の事を慕っています。好きと言っていました。だから、もし獅子伯もそうなのであれば──』

 って感じで。


 でも、獅子伯はそれを聞いて大笑いする。

 だって、マティルダは獅子伯の腹違いの妹だから。マティルダの母は使用人で、獅子伯の父のお手付きとなって生まれた子供。それを厭った獅子伯の母に迫害されていたんだけど、それを獅子伯が知って救いだし、色々してあげていたのがマティルダ。


 それを聞いて、とんだ勘違いを知る主人公。

 でも咄嗟に『でも! 獅子伯が幸せになって欲しい、必要があれば一歩踏み出して欲しいと思ってるのは事実ですから!』と言ってしまう。


 その時、木陰に引っ張り込まれる主人公。

 誰も見ていない場所で、獅子伯は主人公の前に跪き、そしてその手の甲にキスすんの。ちゃんと唇を手の甲に付けて。

 これは敬愛の証。本来、既婚者の女性や婚約者がいる女性に対しては、フリだけで唇は付けないの。主人公が男装した時、色々な女性にこれをしてるけど(それもどうなんだ)、その時も唇は触れてない。

 でも、ガッツリ触れる。しかも、跪いて。

 アワアワする主人公に、獅子伯はそれでも何も言わない。言わずにそのままその場を後にしてしまう。

 言えないから。言っちゃダメだから。でも我慢できなくて行動に出した。


 と、いうのが、本来考えていた八章のオチでした。九章に獅子伯出ないので(活躍制限する為に、隔章でしか出さない)、ここで寸止めできるからいいかなって思って。


 でも、男装バレを持ってくるとしたら。

 これをもってきたら……どうなんだ。ダメだ──


 ん?

 そんな事ない?


 顔を真っ赤にして獅子伯から逃げた主人公。

 そこへ、探していた夫が現れる。様子が変な主人公に疑問を抱く夫。

 なんでもないと言う主人公に。

『なら、一つ聞きたい事がある』

 と告げる。

 もしかして、さっきのを見られたんじゃ、とアワアワする主人公に、夫は

『愛してる』

 って突然言う。

『ありがとうございます』

 っていつも通り返す主人公。でも

『しかし……今、その気持ちが揺らいでいる』

 と告げる夫。

 え、と驚いていると。

『セレーネ、お前は、大切な事を、私に隠しているのではないか?』

 って聞いてくる。

 やっぱりさっきの見られたか!? と慌てる主人公。

 しかしその時、夫がポケットから出したのは──

 第一章で、アティを助ける為に投げた、主人公の懐中時計。それは、セルギオス(本物)の忘れ形見。

『これを拾ったのは一年前だ。セルギオスと名乗る男が、これを落としていった』

 と言う。

 その瞬間、獅子伯の事ではなく、男装の事がバレた事を悟る主人公。

『そこから、端々でセルギオスの影を見た。舞踏会では、確かに目の前にいた』

 語る夫に、主人公は言葉が出ない。

『アティが、セルギオスの事を時々ポロリと漏らしていた。しかしそれは、セレーネが兄の事を伝えているのだろうと最初は思っていた。

 しかし、アティは今もまだセルギオスが傍にいるかのように言う。だから私は、セルギオスは実は影で生きているのだと、ずっと思っていた。

 ベッサリオンでセルギオスの事を聞いても、不自然にはぐらかされただけだったし。

 何か事情があって、表舞台から姿を消したんだと、ずっと、思っていた。

 しかし──

 それが勘違いだった事を、つい先日思い知った。

 セルギオスは確かに存在していたが、私が知っているセルギオスとは違うのだと。

 セレーネ。アティの傍にいるセルギオスはお前なのだろう?

 私とあの時戦ったセルギオスは──お前なのだろう?』

 って感じで、夫から男装バレした事を告げられる主人公。


 そこで第八章終わりィ!!!


 ってなったら、読者さんに怒られるかな? かな?


 怒られはしないかもしんないけど、じゃあ九章の始まりどうすんねんって話だよね! ハイ!!!

 だよね!? だから私も、八章のオチに男装バレを持ってくるのは無理だなって思ったんです!!!

 連載漫画じゃねぇんだから、海外ドラマじゃねぇんだから、そんな引っ張り方はダメだよね! っていうか、私もそんな引っ張り方したら、自分の首がギュウギュウに締まるの分かるから! できないって思って!!


 どうしようどうしようどうしよう……

 どうしよう……マジで。

 困った。本当に。


 どうでもいいけど、なんで『こまった』って打つと最初の変換が『独楽った』なんだよ……ちきしょう、冷静に考えられないじゃないか。


 と、いうところで。

 4600文字ぐらいきてしまったんで、このエピソードは一旦ここで終了。


 続きは次回ね。

 仕事もしなきゃ。


 それでは次回。

 ああ、本当にどうしよう……

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